看護留学とは
看護留学とは、現在看護師の方、またはこれから看護師を目指す方のための留学の総称です。
看護留学には、世界で活躍できる国際看護師を目指す留学や、より高度な技術の習得を目指す留学、看護の現場で求められる実践的な医療英語力の向上はもちろん、文化や宗教の違いを体験してくるなど夢や目的に合わせたさまざまな留学があります。
ここでは、多くの看護師から注目を集める「看護留学」について、その理由や、看護留学先として人気の国や都市、短期から長期まで具体的な留学プログラムなど看護留学に関する情報をまとめてお届けします。
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看護留学が注目を集める理由

看護留学は一昔前まで、国際協力活動への参加や海外で正看護師資格取得を目指す一部の看護師向けの留学でした。しかし、近年では看護留学される看護師の目標・目的も多様化、国際協力活動への参加などを目指す看護師以外からも高い関心を集める留学となっています。
実際、2016年頃まで年間200名程度の参加者数だった当社の看護留学プログラムの一つ「有給海外看護インターンシップ(アシスタントナース有給インターンシップ)」は、2025年7月現在、年間300名もの看護師の方々にご参加いただくようになりました。現在、当社の看護留学に参加されるお客様のなかには、国際協力活動への参加や海外での看護師資格取得を目指す方ばかりではなく、資格や経験を活かした英語力の向上、より有意義に海外生活体験を送ることなども含まれます。
看護留学が注目を集める理由は大きく3つ挙げられます。理由2. 海外渡航の増加
理由3. 資格と経験を活かした留学へ関心の高まり
理由1. 外国人患者数の増加
長引く円安で多くの外国人にとって訪れやすくなっていることや、日本の電化製品や化粧品、アニメやゲームが人気を集めていることなど、さまざまな事象を背景に日本を訪れる外国人訪問者数は年々増加傾向にあります。また、少子高齢化に伴い、医療従事者を含む外国人労働者の受入れなども本格化しています。
出典:日本政府観光局(令和6年) 特に、都市部だけでなく地方でも外国人の姿が増加したことで、これまで受け入れが少なかった地域でも医療機関が外国人患者に対応する必要に迫られています。
これらを背景に厚生労働省では、国際的に高い評価を得ている日本の医療サービスを外国人が安心・安全に享受できるようにと「外国人患者受入れ医療機関認証制度(JMIP)」を構築、加えて、経済産業省の支援を受けた一般社団法人Medical Excellence JAPAN(MEJ)が推奨する制度「ジャパンインターナショナルホスピタルズ(JIH)」が施行されました。
出典:令和5年度医療機関における外国人患者の受入に係る実態調査について
厚生労働省の調査によると、各都道府県の拠点的な医療機関において、外国人患者を受け入れたことのある病院は8割を超えており、JMIPもしくはJIH認証医療機関においてはほぼ全ての病院が受け入れたことがあると答えています。
医療現場で外国人患者と対峙する機会も増えるなか、「海外から日本を訪れている患者さんや患者さんのご家族ときちんとコミュニケーションを取りたい」「外国人患者さんをコミュニケーション上の問題で不安にさせたくない」、そんな思いを持つ看護師の方も多く、それらが留学を考えるきっかけとなり、結果、看護の現場で生きる英語力習得を目指す看護留学への注目が高まっているのです。
理由2. 海外渡航の増加
出所:日本政府観光局 出国日本人数の推移
「海外旅行大好き!」という看護師さんも少なくありませんよね。各祝日やゴールデンウイークなど長期休暇の整備、働き方改革を受けた有休取得推奨、LCCなど格安航空会社の誕生など、さまざまな事象を背景に、今までより気軽に且つ積極的に海外旅行を楽しむ方が増えてきました。実際、訪日外国人だけでなく、世界的に海外旅行をする人が増えています。
海外に飛び出すと、日本国内で触れることのなかった文化や習慣、価値観に触れることで世界観や視野が広がります。それらをより楽しむためにツールとなる語学力は必須であり、海外旅行をきっかけに“看護×英語”を意識した留学に興味を持つ方は増えているように思います。
また、「旅行で使える英語の習得」だけを目指すのであれば、看護留学である必要はありません。しかし、看護師の方の場合、旅行先でかかった医療機関での経験や、飛行機など移動中に遭遇した体調不良の方へのアプローチなど、旅行を通じて英語力向上とプラスして看護師としてのキャリアを意識する方も多くいらっしゃいます。
理由3.
資格と経験を活かした留学へ関心の高まり
近年では海外留学やワーキングホリデーへのハードルが下がり、渡航する日本人が増えています。以前は「海外へ行く」というだけで大きな価値がありましたが、今ではそれだけでは特別視されにくくなってきました。
また、英語力に自信がないまま渡航した人の多くは、日本食レストランなどで働き、実際には日本語環境で過ごしてしまうケースも少なくありません。こうした実情はSNSなどを通じて広く知られるようになっており、「海外に行っても英語力が伸びにくい」という課題が共有されています。
その一方で、看護師は資格と実務経験を持っているため、海外で英語を使いながら専門職として働けるチャンスがあります。「せっかく行くなら普通のワーホリではなく、自分のスキルを活かせる看護留学の方が価値があるのではないか」と考える人が増えているのです。
結果
きっかけは「旅行で使える英語の習得」だったとしても、
海外の看護の現場を視察・見学できり、
看護英語を学ぶことのできる、英語×看護を意識した留学、
つまり看護留学を希望する方が多いのです。
看護留学はどんな人が参加するのか
(臨床経験年数、英語力、目的など)
看護留学に参加する方はどんな人なのか?
看護留学に参加する方は、現役看護師の方、またはこれから看護師を目指す・目指している方のいずれかです。
- ・臨床経験は何年?
- ・留学する際の英語力は?
- ・留学の目的は?
- ・日本の高校を卒業されたばかり?
- ・看護師以外のキャリアを積んできた社会人?
- ・自分も挑戦できるの?
1 すでに看護師で看護留学するのはどんな人?
質問
Q. 臨床経験年数はどのくらい?
臨床経験は1年を終えたばかりの方から臨床経験10年以上の方まで幅広くいらっしゃいます。なかでも多いのは25歳前後の方、つまり臨床3年目から5年目の看護師です。
ご相談いただく看護師の皆さんからお話を伺うと、このタイミングの方が多いのには大きく3つの理由があるように思います。
② 奨学金の返済や留学費用の貯蓄など費用面がクリアになった
③ 転職を考えた
女性の方が多い職業ということもあって、23~25歳くらいのタイミングで今後のキャリアや結婚、出産などを具体的に考え始めるという方が多いようです。看護師の方にはさまざまなキャリアオプションがあります。例えば、国際協力活動への参加、認定や専門看護の資格取得、その他看護師として培った経験や資格を活かした他業界での転職などさまざまです。23~25歳、つまり臨床3~5年目のタイミングで、「結婚や出産の前にやりたいことはやっておきたい!」、そう思い立ち、且つ「〇〇歳までには結婚したい」「■■歳までには出産したい」などと人生を考え逆算していくとやりたいことをやれるのは「今しかない」と考える方が多いのかもしれません。
また、臨床3~5年目というと看護師の養成制度の一つである「お礼奉公」にて義務付けられた就労期間を終える期間でもあり、留学など次のキャリアを考えるうえで費用的な余裕をもつことのできるタイミングでもあります。
さらに、臨床3~5年というと、プリセプターやリーダー業務などを経て、一人前の看護師として認められるタイミングと言われることから、他科への異動や他病院への転職を考える方も多い時期です。人手不足が顕著なため退職には苦労するケースも多いことから「退職を機に正社員として勤めているときにはできないことをしよう」と復職前に留学に踏み出す方も多いのです。
ただ、近年、学生時代から留学を志している看護師も多く、臨床1~2年目でも「費用面がクリアになった」「参加条件を満たすために必要な臨床経験は積んだ」「できるだけ若いうちにいろんなことに挑戦したい」など、さまざまなことを理由に看護留学に参加する方も増えています。
Q. 臨床経験「0年」という人はいる?
いらっしゃいます。
最近、日本の看護学生の方から「看護学校卒業後、すぐに海外で正看護師資格を取得できるか?」というご相談をいただくことが増えています。学生時代に海外でのキャリアを意識し始め、「早めに海外へ行ったほうが良いのでは」と考える方も多く、その背景には「日本の資格を活かして、すぐに海外で資格を取得できるか?」という思いがあります。
この場合、日本で正看護師資格は取得したものの、将来的には海外で正看護師として働きたいという思いから、専門、短大、大学を卒業、日本の看護師資格はセーフティーネットとして取得し、その後、すぐに海外での看護師資格取得を目的に留学するという方が多いです。
結論、日本で資格取得後、すぐに看護留学に挑戦することは可能です。ただし、日本での臨床経験がない場合、留学先の国で再びカレッジや大学に通い、看護学を学び直す必要がある可能性が高くなります。
日本での勤務経験が与える影響とは
日本での勤務経験は、オーストラリアでの就職・給与条件、さらには永住権の申請にも好影響を与える可能性があります。
就職:経験を評価して採用される病院もあります。
給与:日本での経験年数が反映され、初年度から高めの給与が得られる可能性があります。
永住権:一部のビザでは「国外での職務経験」が申請条件に含まれています。
なお、人気看護留学プログラムの一つ「有給海外看護インターンシップ・プログラム」の場合、参加条件の1つに臨床経験1年以上であることが含まれているため、注意が必要です。
Q. 英語力はどのくらい?

看護留学は、英語力初中級であってもご参加いただけます。ただし、留学プログラムによっては、一定の英語力を求めるものもあるため、ご希望のプログラムの参加条件をしっかりと確認するようにしましょう。
Q. 看護留学の目的は?
看護留学の目的は人によってさまざまです。先述しているように一昔前は、国際協力活動参加の足掛かりと考える方や海外で正看護師として働くための正看護師資格取得を目標・目的としている方がほとんどでした。しかし現在は、看護師の資格や日本での経験をいかしより有意義な留学にしたい、海外生活を送りたいという方も増え、さまざまな目標・目的が存在します。
・海外で看護師として働いてみたい
・看護師資格や経験を活かして永住権を取りたい
・看護の現場で使う英語を身に付けたい
・海外の看護現場(病院や施設など)を見てみたい
・国際協力活動参加に伴い求められる力を身に付けたい
・資格や経験を活かし充実した海外生活をおくってみたい
・国際学会などで必要な英語力を身に付けたい など
Q. 看護留学するのに年齢制限はある?
看護学生の方や31歳以上の看護師の方から、年齢制限についてのご質問をいただくことがあります。近年、当社の有給介護インターンシップ・プログラムへの参加者は増加傾向にあり、「自分も海外でアシスタントナースとして働けるかも」と考える方が多くなっています。
結論、看護留学そのものには年齢制限はありません。
ただし、「看護留学」と一口に言っても、目的やビザによってさまざまな種類があります。ワールドアベニューがご紹介しているプランは、主に次の4つです。
1.有給海外看護インターンシップ・プログラム
2.医療英語を学ぶ語学留学
3.医療系の専門知識を学ぶ専門留学
4.海外で正看護師資格を取得するプログラム
各プログラムについての詳細は「短期から長期まで看護留学プログラム情報」をご参照ください。
年齢制限があるプラン:1.有給海外看護インターンシップ・プログラム
このプログラムは、オーストラリアのワーキングホリデービザを利用するため、原則30歳まで(渡航時点で31歳は可)という年齢制限があります。加えて、参加条件に日本の看護師資格を持ち、臨床経験が1年以上であることが含まれます。よって、看護学生さんやワーキングホリデービザが申請できない方はプログラムへの参加ができません。
また、学生ビザを利用することでアシスタントナースとして働くための資格を取得することはできますが、31歳以上の方の場合、その後、働くためのビザを取得することが難しいため、資格取得のみで終えてしまう可能性が高いことも覚えておきましょう。
年齢制限がないプラン:2〜4
これらは観光ビザ、もしくは学生ビザでも参加可能なため、基本的に年齢制限はありません。ただし、4の「海外正看護師資格取得」の場合は、資格取得後に働くためのビザ(就労ビザや永住権など)を申請する必要があり、申請するビザによっては年齢制限が設けられている点にご注意ください。
2 まだ看護師でなく看護留学するのはどんな人?
質問
Q. 看護師資格はないけど看護留学する人ってどんな人?
看護師でない方で看護留学を希望する方は
1.日本の高校を卒業するまたはしたばかりの方、または看護師以外の職業で働かれている方
2.日本の専門学校、短大、大学に通う看護学生の方 です。
1の場合、「海外の看護師資格取得」そして「就労」、その後の「永住権取得」を目指している方がほとんどです。よって「看護英語を学ぶ」や「病院見学」のみの短期的な留学は念頭にない方が多いように感じます。
2の場合、短大や大学の長期休暇、休学制度を利用し、海外の高等教育機関で看護学の一部や看護英語を学ぶ方、語学研修と併せて海外の病院や施設見学を行う短期留学に参加される方が多いです。
Q. 英語力はどのくらい?
現役看護師の方と比較すると、もともと英語を好き、または得意と感じている方の割合は高いように感じます。ただ、現時点で英語力が低くてもレベルにあった語学研修からスタートすることは可能です。ご安心ください。
短期から長期まで看護留学プログラム情報
(参加条件、費用、留学期間など)
冒頭で記載している通り、「看護留学」とは現在看護師の方、またはこれから看護師を目指す方のための留学の総称です。看護留学のなかには数週間の短期留学もあれば、1年以上の長期留学までさまざまなプランが存在します。具体的には、看護留学プログラムは大きく5つのタイプに分かれます。
- 1.医療英語を学ぶことを目的としたプログラム
- 2.海外のカレッジや専門学校、大学や大学院で看護学を学ぶことを目的としたプログラム
- 3.海外で正看護師を目指すプログラム
- 4.インターンなどを通じて海外の看護の現場を体験するプログラム
- 5.病院見学などを含む短期研修プログラム
それぞれについてみていきましょう。
医療英語を学ぶことを目的としたプログラム
医療・看護英語を学ぶ留学 概要
一般英語だけではなく医療や看護の現場を想定した英単語や会話を学ぶことのできる語学留学です。「医療英語コース」「看護英語コース」などと呼ばれる英語コースを持つ海外の語学学校に通います。
医療英語コースや看護英語コースを持つ語学学校と提携さえあればどの留学会社でも紹介できる留学プログラムのため、看護留学を希望した際、紹介されることの最も多いプログラムの一つです。
・国際協力活動参加に伴い求められる力を身に付けたい
・国際学会などで必要な英語力を身に付けたい
などの目的を持つ方に人気の留学です。
医療・看護英語を学ぶ留学魅力
語学学校にもよりますが、医療英語コースの対象者は看護師だけではないことがほとんどです。さまざまな国の医師や歯科医師、薬剤師や臨床検査技師など、医療に従事する専門科たちが、医療や看護の現場で求められる専門用語や現場での効率的な英語コミュニケーションを学んだりします。
結果、世界中から訪れるさまざまな専門職の人々との出会いがあり、プレゼンやディスカッションなどを介し、他国の医療従事者との意見交換もでき、英語力という観点以外にも看護師としての見分を広げる貴重な機会を得ることができます。
医療・看護英語コース 参考例
カナダ バンクーバーにあるILSCという語学学校が開講するMedical English Diploma & Certificates(医療英語ディプロマ&サーティフィケート)というコースの紹介動画です。
医療・看護英語コース 参加条件
一般英語と組み合わせての留学プランを組むことが可能なため、現時点で英語力がないからと諦める必要はありません。
ただし、ワーキングホリデー制度を利用する場合、原則18歳から30歳までとなります。
医療・看護英語 コース期間
医療英語コース自体は4週間から12週間、長いもので半年程度とコースによって短いものから長いものまでさまざまです。ただし、先述しているように一定レベルの英語力を求められることが多いため、医療英語コース前に一般英語コースを追加することで留学期間は変わってきます。追加する事前語学研修期間は1人ひとりの英語力により異なります。ご興味をお持ちの方はお問合せください。
医療・看護英語を学ぶ留学 留学費用
医療英語を学ぶ留学の場合、医療英語コース前の一般英語コースを含め6ヵ月から1年程度の留学期間が一般的です。また、医療英語を学ぶ留学先として人気なのはカナダ、オーストラリア、イギリスです。
留学費用は、留学する国やお持ちの英語力、それに伴う留学期間などによって留学費用は異なりますが、目安としては以下の通りです。
| 6ヵ月間の留学費用 目安(前半3ヵ月一般英語+後半3ヵ月医療英語) | |
|---|---|
| カナダ | 220万円〜250万円 |
| オーストラリア | 240万円〜270万円 |
| イギリス | 300万円〜400万円 |
費用に含むもの:学校の入学金・教材費・学費、滞在費(目安)、航空券(往復)、保険、ビザ申請諸費用
以下では、医療・看護英語を学ぶことのできる各国の語学学校を一部ご紹介いたします。
| – オーストラリア –
オーストラリアで看護師資格取得に伴い必要な英語力の証明の一つとして用いられる「Occupational English Test」通称OETの対策コースが中心となります。 |
|
|---|---|
| 学校名 | コース名 |
| Lexis English | English for Medical Professionals/OET |
| MIT Institute | OET Preparation |
| Melbourne Language Center | English for Health Professionals (OET Preparation) |
| Australian Language Connections | OET Preparation |
| Primus English | OET Preparation |
Occupational English Test、通称OETとは医療従事者向けの英語能力判断試験です。IELTSやTOEFLなど他の英語能力判定試験と比較し、出題内容が医療系に特化しているという特長があります。
| – カナダ –
試験対策というよりも、医療や看護の現場で使われる語彙や表現を中心に学ぶ英語コミュニケーションを重点的に学ぶコースが多いです。 |
|
|---|---|
| 学校名 | コース名 |
| ILSC Vancouver | Medical English Diploma & Certificates |
| Vancouver International College(VIC) | Medical English |
| – イギリス –
カナダ同様、試験対策というよりも、医療や看護の現場で使われる語彙や表現を中心に、読む・書く・聞く・話すの4技能を重点的に学ぶコースです。 |
|
|---|---|
| 学校名 | コース名 |
| Malvern House UK | English for medicine |
| Colchester English Study Centre(CESC) | Medical English |
| Oxford English Centre | Medical English |
| The Burlington School of English London | English for Medicine |
| Wimbledon School of English | Medical English |
| Rose of York Language School | Medical English Programme |
海外のカレッジや専門学校、大学や大学院で看護学を学ぶことを目的としたプログラム
海外で看護学を学ぶ留学 概要
海外のカレッジや専門学校、大学や大学院で看護学を学ぶことを目的としたプログラムは、その名の通り、海外の高等教育機関で看護学を学ぶことのできる留学プログラムで「専門留学」や「スタディアブロード」と呼ばれます。
日本の場合、専門・短大の場合は3年、大学の場合はまたは4年、修士や博士の場合は2年程度の就学期間を経てやっと学位を取得することができます。海外の場合、CertificateやDiplomaと呼ばれ、学べる内容・レベルに差はあるものの、最短半年から看護学を学びコース修了の証明を取得できるプログラムや、スタディアブロードと呼ばれ、同じく最短 約半年から海外の看護学に触れることのできる日本の現役看護学生向けプログラムがあります。(もちろん、大学や大学院などで一定水準のコースを終了するとその国での看護師資格に繋がるというものもあります。正看護師資格取得を目的としたプログラムについては「3.海外で正看護師を目指すプログラム」で説明します。)
・国際協力活動参加に伴い求められる力を身に付けたい
・国際学会などで必要な英語力を身に付けたい などの目的を持つ方に人気の留学です。
海外で看護学を学ぶ留学 魅力
海外で看護師資格を取得するには原則学士号が必要なため、残念ながら半年間程度の就学では正看護師資格の取得はできません。しかし、ネイティブの学生と肩を並べ看護学を学ぶことができると共に、看護に関する知識や情報を英語で学ぶことで、専門性の高い英語力を身に付けることができます。また、語学学校が開講する医療英語コースと異なり、正看護師ではなくともその国が認める学位や資格を取得できるため、帰国後の就職活動や国際協力活動参加の際、履歴書に記載できる経験を得られるという点では魅力的かと思います。
海外で看護学を学ぶ留学 参照例
オーストラリア ニュー・サウス・ウェールズ州 州立教育機関TAFE(テイフ)にて開講されている看護学のコースです。コースにはCertificate と呼ばれ日本でいう看護助手の資格を取得できる約半年間のコースからDiplomaと呼ばれ准看護師資格を取得できるコースがあります。オーストラリアの看護を学ぶことができます。
海外で看護学を学ぶ留学 参加条件
参照
・Certificate Ⅲ:IELTS6.0~6.5
・Diploma:IELTS6.5~7.0
・スタディアブロード:IELTS6.5~7.0
・大学院:IELTS6.5~7.0
なお、一般英語と組み合わせての留学プランを組むことが可能なので、現時点で英語力がないからと諦める必要はありません。詳しくはお問合せください。
海外で看護学を学ぶ留学 期間
最短半年間からが一般的です。
ただし、先述しているように看護学を学ぶためには一定の英語力が必要なため、看護学を学ぶ前に一般英語コースを追加することで留学期間は変わってきます。追加する事前語学研修期間は1人ひとりの英語力により異なります。ご興味をお持ちの方はお問合せください。
海外で看護学を学ぶ留学 期間
看護学を学ぶために必要な英語力を満たすための語学研修は最短でも半年程度必要になる方が多いです。また、「専門留学」や「スタディアブロード」メジャーな留学先はオーストラリア、イギリスです。以下では前半半年を英語、後半半年を大学などで看護学を学んだ場合を想定し留学費用の目安をご紹介します。ただし、現在の英語力や希望のコース、教育機関によって大きく異なります。
| 1年間の留学費用 目安(前半6ヵ月 英語+後半6ヵ月 看護学@大学) | |
|---|---|
| オーストラリア | 350万円〜400万円 |
| イギリス | 600万円〜750万円 |
費用に含むもの:大学(看護学部)入学金・教材費・学費、滞在費(目安)、航空券(往復)、保険、ビザ申請諸費用
海外で正看護師を目指すプログラム
海外で正看護師を目指す留学 概要
海外で正看護師を目指すには大きく2つのステップをクリアする必要があります。1つ目はその国の看護師資格を取得すること、2つ目はその国で働く権利を手に入れることです。
① その国の看護師資格を取得するについて
看護師資格はいずれの国でも「国家資格」です。したがって各国が定める条件や規定をクリアする必要があります。例えばカナダ、アメリカの場合、日本同様「国家試験」があります。よって、試験の受験資格を満たし、試験を受験する必要があります。さらに、試験に合格するのはもちろんですが、その他にも英語力など諸条件を満たし、やっと資格を取得することができます。オーストラリアやニュージーランド、イギリスの場合、原則「国家試験」はありません。各国の看護協会が定める単位を満たす学位を取得し、その他の英語力など諸条件を満たし看護師資格取得となります。ただし、日本の4年制大学で看護学士及び正看護師資格を取得しており、オーストラリアやイギリスの看護学士を取得しない形で資格取得をする場合は、NCLEX-RN(知識アセスメント)やOSCEなどと呼ばれる技術アセスメントの受験・合格が必要です。
② その国で働く権利を手に入れることについて
実は、これが難題です。各国で看護師資格取得のため準学士や学士、修士を取得すると1年から2年、最長4年程度までであれば俗に卒業ビザとよばれるビザを取得することができ働くことが許されています。しかし、その後は就労ビザや永住権など、その他のビザや権利を得なければ、看護師資格があってもその国で働くことはできません。
残念ながらアメリカやイギリスは、外国人労働者の受入れに対し非常に閉鎖的な姿勢を見せているため、可能性があるとするとオーストラリア、またはカナダ、ニュージーランドが選択肢となります。各国の状況について詳しくは以下をご参照ください。
海外で正看護師を目指す留学 魅力
海外で看護師になる上での魅力は、世界で通用する高い英語力を習得できることや日本と異なる看護制度を学ぶことができること、また英語圏の各国はマルチカルチャーな国が多いため、異文化理解力や異文化の中でのコミュニケーション力を習得できることなど、さまざまです。
さらに、海外の看護師は日本の看護師よりも給与や待遇がよく、ステータスも高いなど、看護師として働くうえで多くの魅力にあふれています。
海外で看護学を学ぶ留学 参加条件
↑オーストラリアの認定移民エージェント資格を持つワールドアベニューが
2025年7月時点での申請方法を元に永住権の申請資格と取得可能性を高める方法をご紹介しています。
海外で正看護師を目指す留学 期間
概要で記載しているように看護師になるためのプロセスや条件は国によって異なります。
ただし、ほとんどの国の場合、「学士」以上の学位を求められることが多く、英語研修期間やカレッジ、大学などでの就学期間を踏まえると、最短でも2年、長いと5年以上かかることもあります。
海外で正看護師を目指す留学 費用
海外のカレッジや大学・大学院で看護学を学ぶ、または国家試験を受けるとなると、入学時点、または受験時点で高い英語力を求められます。高等教育機関への入学、または国家試験受験時に求められる英語力を満たすためには最低半年程度の語学研修が必要となるケースがほとんどです。
アメリカ、カナダは、準学士取得、オーストラリア、ニュージーランド、イギリスは学士取得を前提としています。
| 各国での看護師資格取得までにかかる留学費用 | ||
|---|---|---|
| オーストラリア | 3年間 | 1,100万円〜 |
| イギリス | 3.5年間 | 1,750万円〜 |
| ニュージーランド | 3年間 | 1100万円〜 |
| カナダ* | 2.5年間 | 1,000万円〜 |
| アメリカ* | 2.5年間 | 1,600万円〜 |
費用に含むもの:学校の入学金・教材費・学費、滞在費(目安)、航空券(往復)、保険、学生ビザ申請諸費用
*国家試験受験に伴う手続き費用や期間は含んでおりません。
インターンなどを通じて海外の看護の現場を体験するプログラム
海外の看護の現場を体験する留学 概要
インターンなどを通じて海外の看護の現場を体験する留学プログラムとは当社でもご案内している「有給海外看護インターンシップ」や「ボランティア」と呼ばれるプログラムが該当します。
1 ボランティア 概要
ミャンマーやカンボジア、フィリピンなど発展途上国の病院や診療所、地域コミュニティのなかで看護師の仕事を見て学んだり、補助したりするプログラムです。ボランティアなので原則「無給」、1~2週間という短い期間から参加できます。
(当社での取り扱いはございません)
1 ボランティア 魅力
参加費用を支払い「経験を買う」ようなイメージのプログラムが多いため、飛躍的な英語力、技術・知識の向上には結び付きません。ただ、学生の方や、若手看護師の方で将来的に国際協力活動参加を目指す方にとっては日本以外の看護を見るうえでよい機会になるかもしれません。
将来、国際協力活動参加を目指すうえで海外の看護現場(病院や施設など)を見てみたい という方、どちらかというと学生さんに人気です。
1 ボランティア 参加条件
ただし、参加条件として求められていなくてもコミュニケーションツールなくして充実した海外経験はありえません。ボランティア参加までにできる限り英語力を伸ばすことでより有意義な経験ができることでしょう。
1 ボランティア 期間
1~2週間から12週間程度が一般的です。
収入もなく、生活費用を含む「参加費用」はすべて出費(収入はない状態)となるため短期間の渡航が人気なようです。
1 ボランティア 参加費用
ボランティアって参加するうえでお金かかるの?!と思われる方も多いかもしれません。しかし、留学プログラムとしてのボランティアは国際協力活動のボランティアと異なり、ボランティア参加に伴い、本当に現地にて活動している方の工数を割くことになります。
よって、「参加費用」と呼ばれるものが発生します。
| ボランティア参加に伴う費用 | |
|---|---|
| 1週間 | 40万円 |
| 4週間 | 50万円 |
| 8週間 | 65万円 |
| 12週間 | 75万円 |
費用に含むもの:ボランティア参加費用、参加期間中の滞在費(食費含む)、空港送迎などの現地サポート費用、ビザ取得に伴う情報提供、航空券(往復)、保険
2 有給海外看護インターンシップ 概要
有給海外看護インターンシップ(アシスタントナース有給インターンシップ)は、オーストラリア シドニーで開催される看護師限定の留学です。看護師資格と1年以上の臨床経験があり、ワーキングホリデービザを利用できる方であればご参加いただくことのできる留学です。留学期間の前半は勉強、後半は現地の病院や介護施設でアシスタントナースとして「有給」で働くことができます。
・海外で看護師として働いてみたい
・将来、看護師資格や経験を活かして永住権を取りたい
・看護の現場で使う英語を身に付けたい
・海外の看護現場(病院や施設など)を見てみたい
・国際協力活動参加に伴い求められる力を身に付けたい
・資格や経験を活かし充実した海外生活をおくってみたい
・国際学会などで必要な英語力を身に付けたい など、幅広いご希望をお持ちの方に人気です。
2 有給海外看護インターンシップの特徴&メリット
参加時点で英語力に自信のない方でも、語学研修が組み込まれた留学プログラムのため、安心してご参加いただけます。さらにオーストラリアで看護助手として働くための資格を取得し、実際に働く際にはネイティブと同等の水準で給与(平均月収は30~40万円(当社調べ))をもらいながら海外生活を送ることができます。国際色豊かな環境で働くことにより、国際協力活動への参加や海外就職への足掛かりとなります。
2 有給海外看護インターンシップ 参加条件
・ 正看護師としての臨床経験 (フルタイム)が1年以上あること
・ オーストラリアのワーキングホリデービザを初めて取得する方
・ ワールドアベニュー指定のプログラム参加書類を揃えることが可能な方
・コロナのワクチンを3回以上接種していること
・日本もしくは韓国籍であること
2 有給海外看護インターンシップ 期間
1年間(セカンドワーキングホリデービザ、サードワーキングホリデービザを取得された場合は最長3年間)
2 有給海外看護インターンシップ 参加費用
有給海外看護インターンシップは他の看護留学と異なり、英語研修やアシスタントナースとして働くために必要な資格取得コース修了後、収入を得ながら働くことのできる留学となります。以下は学費や滞在費、航空券や保険などの支出とアシスタントナースとして稼いだ際の収入とを踏まえ、海外看護有給インターンシップ参加に伴いかかる費用をご案内いたします。
| 有給海外看護インターンシップ 参加費用 | |
|---|---|
| 1年間 | 約185~195万円 |
日本の専門学校や大学が主催する短期研修プログラム
専門学校・大学主催 短期研修プログラム 概要
日本赤十字看護大学や聖路加国際大学など、国際看護に力を入れる大学は多く存在します。日本の専門学校や大学が主催する短期研修プログラムとは、これらの大学や専門学校などが海外の高等教育機関と協力し提供する短期間の研修プログラムです。内容はさまざまですが、基本的には、語学研修+現地病院見学、実習体験、講義の聴講、ボランティアなどプラスアルファのプログラムが多いです。
参考:日本赤十字看護大学 留学・海外研修
専門学校・大学主催 短期研修プログラム 魅力
専門学校や大学が主催する短期研修プログラムは、日本の大学と海外の大学と提携や協力関係がベースにあり、特別に企画・提供されている留学・海外研修プログラムです。一個人では参加することの難しいプログラムであることが多く貴重な経験となることが多いと思います。専門学校・大学主催 短期研修プログラム 参加条件
提供する教育機関、参加するプログラムにより異なります。各教育機関にお問合せください。専門学校・大学主催 短期研修プログラム 期間
2~4週間程度のものが一般的です。専門学校・大学主催 短期研修プログラム 参加費用
提供する教育機関、参加するプログラムにより異なります。各教育機関にお問合せください。看護留学先として人気の国
ご紹介してきた「看護留学プログラム」それぞれが、制度的に実施できる国かどうか? 社会情勢を踏まえ可能性のある国かどうか? を一覧にまとめてみました。以下の表に基づき、看護留学先として人気の国をランク分けしてみました。
| 国 | アメリカ | イギリス | オーストラリア | ニュージーランド | カナダ |
|---|---|---|---|---|---|
| ワーキングホリデー インターンシップ |
☓ | △ | ◎ | ◯ | ◯ |
| 語学留学 医療英語 |
◯ | △ | ◎ | ◎ | ◯ |
| 看護師資格取得 永住権取得 |
☓ | △ | ◯ | ◯ | △ |
| 治安 暮らしやすさ |
☓ | ☓ | ◎ | ◎ | ◯ |
- ▼ 第5位 アメリカ
- ▼ 第4位 イギリス
- ▼ 第3位 カナダ
- ▼ 第2位 ニュージーランド
- ▼ 第1位 オーストラリア
第5位 アメリカ
最新の医療設備や医療手法が導入されているアメリカは、世界中から留学生が医療を学びに行く教育の場所として有名です。しかし、残念ながら、「ワーキングホリデー制度」がなかったり、社会情勢的な観点から就労や永住権取得の可能性は非常に低かったりと、看護留学するうえは、他国と比較すると難しいことが多いのが実状です。
第4位 イギリス
第3位 カナダ
第2位 ニュージーランド
第1位 オーストラリア
さらに外国人看護師の資格取得のため大学が通常のコースよりも短い編入コースを設けたり、一定規準を満たしている場合は学位取得の必要性はなく英語力認定のみで資格取得ができたりするなど、看護師不足解消に対する取り組みが顕著です。
当社では年間300名もの看護師が参加する大人気看護留学プログラム「有給海外看護インターンシップ」の開催国でもあり近年さらに注目を集めています。
看護留学 エージェントの評判と選び方
医療英語を学べる語学学校の検索や、ワーキングホリデー制度を利用しアシスタンスナースとして働く留学、正看護師資格取得を取得し、海外で永住を目指す留学など、先述しているように看護留学と一言にいってもそのプログラムはさまざまです。また、留学会社によって、提供しているプログラムも異なります。煩雑な手続きを要することの多い看護留学だからこそ、自分にあったプログラムの見極めと、留学エージェントの選定は、留学を成功させるうえで非常に重要なポイントです。 留学会社を通して留学した方が良いのか、どの留学会社を選んだら良いのかわからない、という悩みも多いでしょう。以下では、各看護留学プログラムの概要や評判、留学会社の選び方についてお伝えします。
看護留学 体験談
ワールドアベニューでは、看護留学大国とされるオーストラリアを舞台とした「海外正看護師資格留学」と「有給海外看護インターンシップ」を中心に留学サービスを提供しています。ここではさまざまな形、さまざまなタイミングで看護留学に1歩踏み出した方々の貴重な体験談をご紹介します。正看護師資格取得留学 体験談
オーストラリア正看護師資格取得 (未経験) 体験談
- 御名前:
- 安藤 夢規さん
- 留学プログラム:
- 正看護師資格取得 (未経験から)
- 経緯:
- 2012年2月 ニュージーランドの高校卒業後オーストラリアのウロンゴン大学 看護学部へ進学
2015年12月 ウロンゴン大学を卒業、看護師資格取得
オーストラリア正看護師資格取得(専門・短大卒) 体験談
オーストラリア正看護師資格取得(大学卒) 体験談
- 御名前:
- 中田 安妃子さん
- 留学プログラム:
- 2007年4月 オーストラリア 語学留学
その後、看護師資格取得に必要な英語力の証明OET ‘B’を取得。
オーストラリア 正看護師として就職、現役看護師として活躍中
海外看護有給インターンシップ 体験談
まとめ
ワールドアベニューが看護留学に着手し始めたのは、ワーキングホリデーブームが始まった2000年頃からワーキングホリデービザを使って多くの看護師の皆様が海外に飛び出した頃です。ワーキングホリデーによって、海外がより身近になりワーキングホリデー後に海外で正看護師として働きたいという思いを持つ方がたくさんいらっしゃいました。当時、海外で正看護師になられた方は少なく、情報も限定されていたため海外正看護師の道程は険しい状況でありました。私達、ワールドアベニューは、海外で正看護師になりたい方の要望に応えるために、海外教育機関や正看護師認定機関に確認を繰り返し、看護留学プログラムを作り上げて参りました。
日本で活躍する正看護師の方や看護師をこれから目指す方に、海外を舞台に活躍していただきたいという思いから、生まれた特別な海外留学プログラム「看護留学」について、より詳しく知りたいとお考えの方は、【無料】看護留学説明会や、看護留学カウンセリングをご利用ください。























