日本で正看護師として働いていらっしゃる方から、看護留学をしたいというお問い合わせをたくさんいただきます。ただ、どのような看護留学プログラムが存在していて、自分が何を選んだら良いのかわからないと思っている方が多くいらっしゃいます。また、留学会社を通して留学した方が良いのか、どの留学会社を選んだら良いのかわからない、という悩みも多いでしょう。ここでは、各看護留学プログラムの概要や評判、留学会社の選び方についてお伝えします。

看護留学と呼ばれる主な留学プログラムと評判


↑医療英語コースを受講する看護師の皆さん

看護留学には、様々なプログラムが存在します。今回は、3つの長期留学プログラムに絞って概要とその評判を、お伝えします。

1.看護・医療英語を学ぶ語学留学
2.アシスタントナースとして就労するインターンシッププログラム
3.永住を目指す正看護師資格取得

1.看護・医療英語を学ぶ語学留学


留学といえば、語学留学と考える方も多く、最初に思い浮かぶ留学プログラムではないでしょうか。日常的に使用している言葉や言い回しと、医療従事者同士、また、患者さん・利用者さんとコミュニケーションをとるときに使用する言葉や言い回しとでは、大きな違いがあります。そのため、留学後に、看護師として英語を使えるようになるためには、専門的な英語を身につける必要があります。

語学留学で、看護・医療英語を身につけるためには、専門英語コースを受講します。ただし、専門英語コースを受講するにも、定められている英語レベルを満たす必要があるため、まずは、一般英語コースからスタートします。専門英語コースの入学英語レベルは、学校によって異なりますので、各学校が定める入学規定レベルに到達するまで、一般英語コースで勉強をし、その後、専門英語コースに入学します。

どのくらいの期間留学をしたら、看護・医療英語コースを受講できるか、というご質問をいただきますが、語学留学期間は、個々人によって異なります。看護・医療英語コースに入るために、一般英語コースをどのくらい受講すべきかについては、学校側の英語テストを受験して、週数を算出してもらうようにしましょう。

語学留学のメリットは、勉強に集中することができることです。ただし、看護・医療英語を学ぶ語学留学をした方からのプログラムに対する評判は、様々です。学校で勉強したとしても、帰国後に現場に戻ったとき、思うように英語を話すことができなかったという声もいただきます。留学中に、勉強したことをアウトプットする機会がないため、頭の中には単語やフレーズが入っていても、使い方が身についていないということが要因です。特に、専門英語は、日常的に使用することがあまりないため、現場で使う経験をして、使い方を覚えないと、勉強しただけになってしまう可能性もあります。語学留学で看護・医療英語を勉強した方の中でも、帰国後に現場で英語を使えている方もいらっしゃいます。使い方のシミュレーションをしながら勉強をし、何度もロールプレイングをする等、工夫をしたら、実際に現場で英語を使用するときに、アウトプットしやすいでしょう。


2.アシスタントナースとして就労するインターンシッププログラム


オーストラリアでアシスタントナースとして働くプログラムです。オーストラリアでは、アシスタントナースとして就労をするために、資格を取得する必要があります。語学留学だけではなく、実践で働きながら英語を学びたいという方が、インターンシッププログラムに参加されます。英語を学ぶことはもちろんのこと、オーストラリアの看護現場を見ることができるため、働き方や看護観、患者さん・利用者さんとのコミュニケーションのとり方など、日本との違いを体感することができます。そのため、参加される看護師さんからの評判は良く、帰国後に現場で英語を使っている方も多くいらっしゃいます。

インターンシッププログラムは、正式なCertificate3コースを提供しているかを、確認した方が良いです。オーストラリアでアシスタントナースとして働くために、必ず取得するのが、Certificate3です。通常、州立の職業訓練校TAFEで、約6ヶ月間、費用にして約60~70万円ほどで取得します。ただし、自国の正看護師資格を持っており、臨床経験がある等、条件を満たしている方に向けて、短期間のCertificate3コースを提供している学校もあります。オーストラリア側には正式に認められておらず、学校が独自に短期コースを提供している場合もあるため、正式なコースなのか必ず確認するようにしましょう。


3.永住を目指す正看護師資格取得


オーストラリアで正看護師資格取得を目指すプログラムです。日本での学歴によって、資格取得のプロセスが異なり、オーストラリアの大学の看護学部へ編入するケースもあります。資格取得を目指す方、また、すでに資格取得をされている方からの評判として挙がってくるのは、「大変」ということです。給与や休暇制度などが充実しているため、オーストラリアで正看護師として就労することへの評判は、非常に高いですが、資格取得までの道のりが険しいため、並大抵の努力では目標を達成することができません。

留学会社 評判と選び方


「看護留学」と調べると、いくつかの会社が検索にヒットします。それら留学会社のなかから安心して利用できる会社を選ぶために、確認すべき3つのポイントについて、お伝えします。

<確認すべき3つのポイント>
1.JAOSへの加盟
2.体験談と実績
3.高等教育機関との提携

1.JAOSへの加盟

日本には、約400社の留学会社が存在すると言われています。何を基準に留学会社を選んだら良いかわからないという方は、大前提として、JAOSに加盟しているかどうか確認しましょう。
JAOS(一般社団法人 海外留学協議会)は、1991年に留学業界の健全なる成長を目指し設立された留学事業者団体です。留学の啓蒙、留学事業者のガイドライン制定、留学カウンセラーの教育等様々な活動を推進しています。2008年一般社団法人格を取得し、現在は事業者団体に加え、オーストラリア大使館マーケティング事務所、ブリティッシュ・カウンシルなど在外公的機関等60を超える団体が加盟しており、安心できる留学環境実現のため、会員相互はもとより、日本国内外の教育機関、関係省庁、在外公館等との連携を密にし、我が国の不特定多数の市民、教育関係者、民間及び公益団体等の留学に関わる者に対して、十分な情報の提供や、留学教育・指導に必要な各種技能の研修・研究、留学トラブル等の相談助言に関する事業を行い、消費者の保護と国際社会に貢献できる人材の育成に寄与することを目指しています。

▼JAOS(一般社団法人 海外留学協議会)について
JAOS(一般社団法人 海外留学協議会) 公式サイト


2.体験談

留学会社の評判を確かめるためには、利用したお客様のリアルな声を確認してみると良いでしょうか。プログラムを提供していると、ホームページ上に掲載されていても、確かな体験談が挙がってこないこともあります。どの看護留学プログラムにおいても、実際に参加している人がいるのかは、必ず確認しましょう。また、体験談を確認するときには、フルネーム・顔写真・渡航時期が掲載されているか否かも重要です。イニシャルのみの掲載や写真が掲載されていない場合は、要注意です。また、体験談は、実績がある証です。会社の実績を確認するには、体験談のチェックをしましょう。


3.高等教育機関との提携


正看護師資格取得をする場合、看護学部への編入・入学が必要な場合があります。幅広く提携を持っていることにより、お客様のニーズにあわせた学校の紹介が可能です。また、情報のアップデートも重要です。様々な提携大学と定期的にミーティングを行うことにより、各校の看護学部の最新情報はもちろんのこと、オーストラリアの看護師事情についても情報を得ることができます。高等教育機関と提携が持てることは、留学会社に対しての信頼の証となります。学校側からの評判が悪ければ、提携を継続することも、新しい学校と提携することもできません。

まとめ


看護留学の評判と留学会社の選び方は、いかがでしたでしょうか。看護留学プログラムや看護留学をサポートする留学会社は、いくつかあります。体験談などを中心にプログラムの評判をチェックし、自分の目的・目標に沿ったものを選ぶようにしましょう。留学会社は、先述した3つのポイントを確認しながら、できることやできないことをはっきりと伝えてくれる会社を選んでいくようにしましょう。

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