1日いちにちが宝物!海外看護有給インターンシップ体験談

お名前秋山 夕陽さん留学期間2017年4月から2018年4月
滞在都市シドニー/オーストラリアインターン先ナーシングホーム

留学期間中に、オーストラリア人の恋人に逆プロポーズ!今後はオーストラリアへの移住や正看護師資格取得への挑戦も視野に入れているという夕陽さんに、海外看護有給インターンシップへの参加を決めた理由や渡航前に悩んだこと、オーストラリアでの生活や仕事の様子を伺いました。

1「やめどき」なんてものは来ない!思い切って決断した退職と留学


留学での大きな目標は「英語力向上」でした。
「英語力を伸ばしたい」、そう強く思ったきっかけは恋人の家族とのコミュニケーションでした。実は、当時、お付き合いさせていただいていた恋人がオーストラリア出身で、彼は日本語を話せるものの、彼の家族は当然話せません。ご家族と一緒にいるときに、ただただニコニコしているだけの自分が無性にやるせなかったのです。
彼との出会いは大学生時代の短期留学(オーストラリアのパース)だったこともあり、もう一度、今度は長期で留学し、英語力をしっかりと伸ばしたいと考えるようになりました。

そんなとき、友人からワールドアベニューの海外看護有給インターンシップのことを教えてもらいました。
友人からの話を聞いて、一気に看護留学に惹かれました。看護師の資格も活かせて、英語力も伸ばせる!しかも留学プログラムの開催地はオーストラリア!!こんなに魅力的な留学は他にないと感じ、留学カウンセリングへ…… そこで留学することを即決しました。

不安や悩みが全くなかったといったらウソになります。
母は日本でコツコツキャリアを積んできた助産師だったため、臨床も浅いうちから留学するなんて言い出して反対されるのではないかと不安でしたし、オーストラリア人の彼は私と過ごすべくオーストラリアから日本に来てくれたタイミングで、せっかく一緒になれたのに、またしても離れ離れになってしまいますし…… (苦笑)。

なかでも一番悩んだのは仕事のことでした。

「留学したい」と考え、ワールドアベニューに問合せをしたのは、私がまだ臨床1年目のとき、そして、渡航するタイミングは臨床を丸2年積んだタイミングでした。「石のうえにも3年」なんてよく言いますが、やはり3年間は臨床を積むべきなのか、それとも今留学するべきなのか? については相当悩みました。
ただ、「やめどき」を改めて考えたときに、3年積めば、やっぱり4年積んだ方が…… 4年積めば、やっぱり5年積んだ方が…… となるなと思いました。「やめどき」なんてものは、自分の気持ち次第で、受け身の状態でできるものではないと考え、「留学できる今」を大切に踏み出すことを決意しました。

私自身の気持ちがきちんと固まっていたためか、幸い、母も彼も私の気持ちを理解してくれました。
そして苦労した看護留学必要書類作成をなんとか乗り越え、ついに出発しました。

2最初は不安もあったアシスタントナースとしての仕事


シドニーに到着してみて感じたことは、1つの都市に世界が詰まっているという印象です。
特に、アジア出身の方も多いためか、レストランなどもアジア系の料理を出すお店も多く、あまり違和感なく、生活にはスッと溶け込むことができたように思います。

到着して最初は英語の勉強からスタートしました。
JET English Collegeという語学学校でカランメソッドという少し特殊な英語学習法を用いての英語学習です。

JECでの勉強は「学校の授業」という印象よりも「特訓」のようなイメージでした(笑)。
とにかくロングセンテンスで話すことを繰り返し、間違っていればその都度、強制してもらう、そんな「特訓」の甲斐あって、「文章で喋る」ということに慣れていきました。また英語(ネイティブ)の発音やスピードにも抵抗がなくなっていきました。

3ヵ月間の語学研修を終えると、次はオーストラリアで看護助手として働くために必要な資格を取得する専門的なコースを受講しました。この専門コース、本来は6ヵ月間もかかるコースだといいます。ただ、ワールドアベニューの看護インターンではさまざまな諸条件を満たすことで、6~8週間程度の短い期間で受講できるというものでした。ただ、当然、長いコースが短く凝縮されるわけですから、かなり大変なイメージを持っていました。留学する前にもワールドアベニューの担当カウンセラーさんから、「Certificate(専門コース)は大変ですよ!」と言われていたこともあったため、「集中して勉強できる環境を作ろう!!」と、専門コースが開講される学校のすぐ近くに引っ越し、準備万端にして挑みました(笑)。

しっかりと勉強に集中する環境を整え挑んだ結果、なんとか(というか結構)スムーズにコースを修了することができました。学校は9時から4時で、午前中は授業、午後は課題を行うなど自習時間でした。授業は毎日ではないため、時間があるときは海に行ってのんびりする時間なども持つことができ、精神的に苦しくなるなんてことはまずありませんでした。

私は日本でNICUでしか働いた経験がなく、成人の介護・介助は大学卒業後以降、行ったことがなく、専門コースに含まれている看護実習ではとまどいもありました。最初は業務に対しやや戸惑いもあり、この先オーストラリアでアシスタントナースとして働くことに不安を感じました。しかし、専門コースでは、「わからない」ということを前提に、仕事をきちんと教えてもらうことができましたし、慣れてくると、実習生とは思えないほど、多くの業務を任せていただけたので、専門コースを終えるころには、だいぶ自信がついていました。

短い時間ではありますが、オーストラリアで看護を学んでみて感じたことが大きく3つあります。

1つ目は、インプットとアウトプットがしっかりと分かれているということです。
日本での看護実習は学んだ実務的なことに携わる機会はそこまで多くなく、課題の提出が山のようにありました。しかし、オーストラリアの看護実習は、座学で学んだことを実際にやってみる場所として、どんどん実経験を積んでいきます。朝は早いですが、終わりも早く、日本のように山のような課題に追われることもないため、夕方以降の時間はゆっくりとリラックスし、よるは少し早めに寝ることができ、体力的にも充実していたように感じます。何事にもONとOFFがはっきりと分かれている点は魅力に感じました。

2つ目は、多文化主義を導入するオーストラリアがゆえに「学ぶこと」「意識すること」があるという点です。
働き手はもちろん、患者さんや利用者さんもさまざまなバックグラウンドを持つ方が多いオーストラリアでは、例えば休憩室で英語以外の言語で話さないなど、日本では思いもつかないルールや考え方があります。
こういった異文化理解や多様性と言われるものは、外国人労働者や海外からの観光客が増える日本では、コミュニケーションツールである英語と同等、ときにはそれ以上に大切になるのではないかと感じます。

3つ目は、働き手がとても大切にされているということです。
オーストラリアに限ってのことではないかもしれませんが、外国の皆さんは大柄な方が多いです。100キロはあるかな?という方がゴロゴロいます(笑)。そんな体重の人を日本のように持ち上げたり移動させたりしていては、すぐに腰や背骨を傷めてしまうでしょう。だから、ということもあるかもしれませんが、患者さんや利用者さんを移動させる際には、移乗器具をきちんと使うことが義務付けられています。ルールを守ること、腰を守ること、そして自分を守ることをとても強く教えられました。
日本でも「働き手」を守る意識がもう少し芽生えると、離職率の低下などにつながるのではないかな?なんて考えさせられる瞬間でした。

3オーストラリアの温かさにふれて…


「学んだことを活かしたい!!」と、専門コース修了後すぐにアシスタントナースのお仕事を紹介してもらいました。ファームへ行ってセカンドワーキングホリデービザを取得することも考えましたが、集中して1年を過ごすことにしたのです。

私がアシスタントナースとして働いたのは、シドニー中心地から車で2時間程度北上したところにあるニューカッスルと呼ばれる都市です。ニューカッスルはオーストラリア人の方が好んでリゾート地として訪れる場所で、美しいビーチのある地域です。皆さん、海外の映画やドラマで見たことがあるかな?と思うのですが、ワゴン車のアイスクリーム屋さん、わかりますか?そのアイスクリーム屋さんが白い砂浜と真っ青なビーチを背景にたたずむ、そんな場所です。

実は働き始めてすぐの時期は少し(かなり?)大変でした。
かなり地方のナーシングホームに次々と派遣されたのです。それぞれの職場が遠く1つの場所に留まりながら職場に行くことが難しく、都度ナーシングホーム近郊のホテルを探し、バスで移動、仕事をしてホテルに泊まるという生活でした。1ヵ月がすぎるころ、さすがにストレスで、どうしようかと悩みました。
そんなとき、一緒に働いたことのある看護師の方が、その方の知り合いのお子さんがちょうど1人暮らしを始めたので、「部屋が空いているはず!!」と情報をくださったので、その方のお宅におしかけ「週200ドルで住まわせてください!!」とお願いしました(笑)。日本では考えられない行動、そして行動力ですよね。

そのお宅は、お父さんとわんちゃんとの一人+一匹暮らしで、そんな突然の訪問と申し出を快く受け入れてくださいました。家が決まった段階で、次に踏み切ったのは派遣会社との交渉です。家が決まったので、その家を中心に仕事を紹介してほしいとお願いしたのです。ちょうど、働き心地のよいナーシングホームがあり、その施設以外にも通える距離にいくつかの施設があるエリアでした。

とてもドキドキしましたが、無事了承してもらい、就労期間残り5か月はとても快適な時間を過ごすことができました。給与は最高で週1,600ドル(15万円程度)、平均で週800ドル(7万円程度)でした、家賃をぬいても月20万円以上は手取りであったので、生活するには十分でした。

ニューカッスルで働いた半年間、なんと5組もの友人が日本から訪ねてきてくれました。
月に1度のペースです(笑)。毎月、日本から訪れてくれる友人たちのガイドをするため1週間程度まとまったお休みを取り、シドニーとニューカッスルの観光を楽しみました。

1ヵ月目は、いろいろと苦労しましたが、お仕事に残業はないし、スタッフの皆さんもとてもやさしく、職場の雰囲気もリラックスしていて、のびのびと働くことができました。看護学生でも思ったことはどんどん意見を口にするし、役割関係なく、みんな対等な関係性というのも、外国の就労者に寛容なことも、のびのび働けた大きな理由だと思います。特に働き始めたばかりのとき、英語でのコミュニケーションがきちんと取れず、自分自身の苦労もさることながら周りにも迷惑をかけた時期がありました。日本でオーストラリアの私のような看護師がいたら絶対にクビです(苦笑)。しかしオーストラリアでは、スタッフも患者さんも、患者さんのご家族も、皆さんとても温かく見守り、ときには応援してくれて、まるで家族や友人のように接してくださいました。
私も、言葉が足りない分、できる限り丁寧なケアを心がけ、それが伝わるとよりよい関係を築くことができるそんなサイクルだったように思います。

滞在先のお父さんとの関係もとてもよく、一緒にBBQをしたり、クリスマスにはお父さんのご家族、皆さんと一緒にクリスマスパーティーを開催したりもしました。

4逆プロポーズで結婚!オーストラリアでの看護師資格取得も視野に!


留学の最後には、恋人の実家であるパース訪問、プラス、ヨーロッパ周遊1ヵ月の旅にでました。
パースでは彼のご家族とすごしました。1年の留学を経て、私の英語力も伸びており、家族ときちんとコミュニケーションをとれた時の感動は一入!!「人って成長するんだな」「人間やればなんでもできるんだな」そんな自信を付けることができたように思います。

実は、「留学しよう!」と思ったきっかけでもあった恋人に、留学期間中、逆プロポーズしました。これからビザの申請なども行い、将来的にはオーストラリアで正看護師資格取得も視野に入れています。

体験談の冒頭でも記載したように、彼との出会いは大学生時代のオーストラリアでの短期留学でした。そして、社会人になって今、さらなる可能性や選択肢が広がったのもオーストラリアでの看護留学でした。
勇気をもって踏み出した1歩は、私のこれからをより豊かにしてくれる経験となっています。
臨床2年で踏み出したことに留学前は不安や悩みもありました。ただ、今は、あのとき踏み出したからこそ、まだまだ若く、これから更なる挑戦ができるということに気が付き、あのとき踏み出して本当によかったと感じています。

留学するうえで、いつがベストタイミングなんてものはないように思います。
あのときがベストタイミングだったと言えるよう、自分自身で素晴らしい経験を掴みとることこそが大切だし、だからこそ、自分の決断を後悔のない経験にできるのだと思います。

皆さんにもすばらしい経験が待っています。
頑張ってください!