夢への距離を近づけてくれた海外看護有給インターンシップ

お名前上野 智央さん留学期間2017年4月~現在
滞在都市シドニー/オーストラリアインターン先ナーシングホーム

臨床3年目を迎え、4年目のビジョンが見えなくなったときに、「なぜ看護師になったのか」と自分にふと問いかけてみたときに出てきた答えは国際協力活動であったという智央さん。
国際協力活動にチャレンジすることを目標に、まずは英語力を伸ばそうと決意した留学は、自分を夢へと大きく近づけてくれたかけがえのない経験となっているようです。

1.臨床3年目で決意した夢への1歩

看護師という職業であれば、国際ボランティアをする上で役に立つのではないかと思い、看護師になりました。その時から私の最終ゴールは国際ボランティア・国際協力活動だったのですが、入職し、日々の業務と後輩指導に追われるうちに、その思いはどこかに追いやられていました。

未曾有の大災害となった東日本大震災から3年が経った2014年。私は、宮城県・南三陸町でボランティア活動をしました。そして、その翌年、関東・東北豪雨がもたらした茨城県の鬼怒川大洪水においても、ボランティアをしに足を運びました。この2つのボランティア活動を通して、災害看護について知識を深めるようになり、自分の今後についても考え始めるようになったのです。


「このままで良いのか」
「私は何がしたくて看護師になったのか」
「このままではゴールにたどり着けないのではないか」

そう思い始め、自分の最終ゴールが国際協力活動であることを再認識しました。まずは、国際協力活動に必要な英語力を身に付けないことには始まらないと思い、留学することを決意しました。

留学を決意してから迷ったのは、どのようなプランで渡航するか、という点です。
当初は、カナダでのワーキングホリデーを考えていましたが、本当にワーホリで自分のゴールに近づけるのかと考えていたときに見つけたのが、今回私が参加したアシスタントナース有給インターンシッププログラムです。
私がアシスタントナース有給インターンシッププログラムに決めた理由は、大きく3つ。


1.給与が高い
2.医療英語を身に付けることができる
3.国際協力活動に繋がる経験ができる

1つ目は、給与。これは、かなり重要事項です(笑)。通常のワーホリで渡航した場合、日本食レストランなどで働くケースがほとんどで、給与もあまり高くありません。最初から英語力が高く、日系飲食店以外のローカルな仕事が見つかれば、給与もある程度もらえるかもしれませんが、私は英語力が高かったわけではないので、仕事・給与面が心配でした。このプログラムであれば、自分の資格と経験を活かして働けるため、最初から高い給与をもらうことが可能であると聞き、「これだ!」と思いました。

2つ目は、医療英語を身に付けられることです。国際協力活動に携わることを目指しているため、日常的に使用される言葉だけではなく、医療現場で使用する言葉を覚えなくてはならないと思っていました。通常のワーホリでは医療現場で働くことが難しいし、語学留学は学校で勉強ができてもアウトプットする場がないので、実践的な英語力を身に付けるのが難しいのではないかと思いました。アシスタントナース有給インターンシッププログラムであれば、英語の勉強をしたのちに、現場でアウトプットすることができるため、現場で使える実践的な英語力を身に付けられると考えました。

3つ目は、国際協力活動に繋がる経験ができることです。私の最終ゴールである国際協力活動に参加するためには、英語力はもちろんのこと、異文化や宗教・価値観を理解する力も必要とされます。実際に、協力活動を行う土地には、様々な文化や風習・慣習があり、私たち日本人が知らない歴史があります。それを知らずに、理解しようとせずに、その土地で協力活動を行うことはできません。医療行為も大切ですが、まずはその土地とそこに住む人々を理解することから始まります。オーストラリアは、多民族国家であり、各々の文化や宗教、価値観や慣習などが異なります。このような環境で看護に携わる仕事ができれば、国際協力活動に活かせる異文化理解力を身に付けられるのではないかと思いました。

この3つの理由から、アシスタントナース有給インターンシップ・プログラムへの参加を決めたのですが、難関は職場の退職と父親の理解でした。
退職を告げるとき、「あかん!」を言われて、引き留められるのではないかと思っていました。しかし、「国際協力活動にチャレンジするためにも留学したい」と伝えたら、師長も部長も「応援するよ!」と背中を押してくれました。
また、父親も厳しい人なので、快く賛成はしれくれないかもしれないと思いましたが、「若いうちにしかできないだからやってみたらいい」と応援してくれました。
両親にも、元職場の上司にも感謝しかありません。周りのひとの応援してもらった留学だからこそ、「頑張らないと」と強く思えました。

皆が応援してくれたのは、選んだプランが“看護留学”だったというのが大きかったです。ワーキングホリデーだと、不明瞭なことが多いですが、アシスタントナース有給インターンシッププログラムの場合は、カリキュラムもちゃんと組まれていて、勉強から就労までの流れが明確なため、「ちゃんと留学なら、頑張っておいで」となったんだと思います。

留学することを決めてから、英会話も通っていたので、英語に抵抗感はありませんでしたが、思ったより通じず…「頑張らなきゃ!」と気を引き締め直しました。

2.ひたすら英語の勉強に没頭した語学研修期間

アシスタントナース有給インターンシッププログラムは、まず11週間の語学研修から始まりました。シドニーのシティー中心部にあるJET English Collegeというスピーキング・リスニングに特化した語学学校に通い、カランメソッドコースを受講しました。皆がレベル3~4で入学する中、私は一人レベル1からのスタートで、“This is a pen.”って本当に勉強するんだなって思いました(笑)。

カランメソッドは、先生が生徒をランダムで指名し、ネイティブスピードで質問されることに対して回答する授業を行っていたのですが、最初は「これで本当に英語力が伸びるの?」と疑問に思っていました。しかし、日を追うごとにネイティブスピードに耳が慣れていき、リスニングが上がっただけでなく、何回も直されていた発音は最終的に直されなくなるまでに成長していました。

1番下のレベルから始まったときは、「まずい!」という気持ちと「これ以上落ちることはない!」という気持ちが両方あり、前向きに状況を捉えることができていました。あとはひたすらに勉強するしかないと思い、授業が終わったあとも自習をして毎日10時間ほど勉強していました。その甲斐もあり、語学研修が終わる頃には少しずつ自分が思っていることを英語で伝えられるようになりました。

3.すべてが暗号と呪文に見えたCertificate3コース

語学研修終了後、アシスタントナースの資格を取るためにCertificate3コースを受講しました。一つ言えるのは、とにかく必死だったということです(笑)。Certificate3コースは、学科と実習に分かれており、学科では課題が出されます。学習内容としては、解剖生理学や移乗器具の使用法、応急処置法などであったため、さほど難しくはなかったです。応急処置法では、クラゲに刺されたときやクモにかまれたときの対処法など、オーストラリアならではのことも学べて、面白かったです。ただ、英語を読み取ったり聞き取ったりするのが難しくて苦戦しました。すべてが暗号や呪文に見えてきて…(笑)。わからない単語や熟語は全部調べて、覚えていました。何回も同じ単語が出てくるので、何回も見ているうちに頭にすんなり入ってくるようになりました。

4.日本ではできない経験がたくさん詰め込まれたファームステイ

Certificate3コース終了後、2年目のビザを申請するためにファームステイに行きました。元々、友達と一緒にファームに行こうと思っていたのですが、予定が変わり、急遽違うファームを探すことになりました。シェアハウスを出る日も決まっていたため、超特急でファーム先を決めたのですが、行った先は“スーパー田舎(笑)。私が滞在していたバッパーは、フランスやイギリスなどのヨーロッパの方が多く、アジアの人は私のみでした。皆フレンドリーで沢山話かけてくれるのですが、もちろん全部英語なので、話についていくのに必死になっていました。このおかげでファームに行く前より英語力も少し伸びた気がします。

ファームの仕事は様々で、最初のバッパーに住んでいるときは、里芋農家・スイカ農家・エビの養殖場で働きました。里芋農家では、里芋を掘ってトラックに積んでいく作業をしていたのですが、手の豆がつぶれてしまい…里芋で豆がつぶれるなんて、後にも先にもこのときだけかもしれません(笑)。スイカ農家で驚いたのは、スイカの大きさです。日本で、“大”に分類されるものが、オーストラリアでは“小”か“中”に分類され、大きいものは赤ちゃん2人分くらいの大きさがあって、オーストラリアらしいなと思いました。その特大のスイカがベルトコンベアで流れてくるので、箱詰めする作業を行っていました。エビの養殖場では、ベルトコンベアで流れてくるエビを触って鮮度を確かめたり、小さいものや不純物などを取り除いたりする仕事をしていました。5分間で800尾ほどエビを分けていくので、1日に何万匹もエビを触るという異色な体験ができました。あと、たまに、なぜかエビに紛れてカニが流れてくるのが面白かったです(笑)。

主にこの3つの場所で働いていたのですが、途中で閑散期がくることがわかり、最終的には場所を変えて、バナナファームで働いて、セカンドビザ申請規定の88日をクリアすることができました。

ファームステイが終わったあと、日本に一時帰国していたのですが、あまりにも英語力が低い状態からスタートしたため、「このままではまずい!」と思い、セカンドビザでオーストラリアへ戻る前にフィリピンで2ヶ月間の語学留学をしていました。オーストラリアでベースの英語力を身に付けていたから、フィリピンでも有意義な時間を過ごすことができたので、もしフィリピンへの留学を考えている方がいれば、オーストラリアへ行ったあとの方が良いかもしれません。フィリピン滞在中には、自分たちで計画をして、日本語を教えるボランティアも行っていました。元々国際ボランティアを目標にしていた私にとって、貴重な経験となりました。
また、フィリピンに行っている間に、セカンドビザの追加書類を求められたので、大変でした。セカンドビザの申請は、追加書類などが求められたときのことを考えて、オーストラリア国内で申請した方が良いかもしれません。

その後、無事にセカンドビザがおり、オーストラリアに戻ることができました。

日本ではできない経験ができたファームステイ

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5.日本と海外の違いを体感できたインターンシップ

オーストラリアへ戻った私は、早速アシスタントナースとして働き始めました。シドニーシティーから1時間半ほど離れた田舎すぎず都会すぎずの場所なので、ゆったりとスローライフを楽しみながらも、シティーにも出られる距離なので、良い環境だなと感じています。私は、ナーシングホーム(介護施設)で働いていて、週5~6日、ショートシフトもフルタイムシフトもあるので、1週間の手取りはおおよそ$700くらいです。常に、「働けるよ!」とアピールしています(笑)。

働いていると、日本との違いを多く感じます。例えば、オーストラリアは、施設の利用者さんと医療従事者は大きなファミリーのようで、とてもアットホームです。上下関係も厳しくなく、わからないことを聞きやすいため、疑問や問題を解決しやすい環境となっています。仕事を急かされることもないため、1人1人の利用者さんにかける時間を十分にとることが可能です。日本だと、わからないことを聞くのも躊躇してしまうような環境だったり、業務をこなしている感があったりするので、国によってこんなにも違いがあるんだなと思いました。また、オーストラリアでは、残業がありません!!日本ではありえないですが、一切残業がなく、休憩もしっかり取ることができます。働き方の違いには、本当に驚きました。

英語に関しては、やはり苦労しました(笑)。仕事を始めた頃は、聞き取れないこともつたえられないことも多く、「わーーーー」となることもありましたが、わからないことは聞けばちゃんと教えてくれます。ポジションが上の方に怒られたこともあったけど、怒ったあとはハグをして、気持ちをポジティブにさせてくれました。こういうところも日本とは違うなと感じました。また、派遣での仕事は日々働く場所が変わるため、最初は不安に思っていましたが、今では一緒に働くひとも施設の利用者さんも覚えてくれて、「また来てくれたの!」と喜んでくれます。そうやって受け入れてもらえて、私も嬉しく感じることが多くなりました。

イベントや旅行も満喫!

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6.今後の目標

まずは、オーストラリアを満喫します!
これまでもメルボルンやウルルに旅行したり、エド・シーランのライブに行ったりしてきましたが、今後はお金を貯めてオーストラリア中をラウンドしたいと思っています。

また、夢でもある国際協力活動にチャレンジしたいと考えています。長期的なボランティア活動に参加する前に、インドのマザーテレサハウスでのショートボランティアプログラムに参加してみようと思っています。その後、JICAやユニセフ、NPOなどの大きな団体が行っている国際ボランティアにも挑戦したいです。

7.留学を考えている方へのメッセージ

まず、伝えたいのは、「迷うなら行動した方が良い」ということです。
失敗したとしても、それは経験となるし、チャレンジをしなければ成功もありません。
誰にどう言われたとか、誰かどうするとか関係なく、自分がどう思い、どう感じるかが大切です。インターネットで得られる情報だけではわからない”リアル”を、是非自分の目で見て世界の広さを確かめてきて欲しいです。

人生、「楽しそう」な方を選んだ方が良いですよ!