チャレンジすることに意味があると思わせてくれた看護留学

お名前斎藤 利香さん留学期間2017年7月~現在
滞在都市シドニー/オーストラリアインターン先ナーシングホーム

学生時代にベトナムの病院でのボランティアに参加してから国際協力活動に興味を持つようになった利香さん。
国際協力活動に携わるには英語力が必要だと思い、看護師として自信を持てるようになった臨床7年目のタイミングで看護留学することを決意されました。
キャリアをストップさせ、飛び込んだ新しい世界は、自分の人生の方向性を大きく変えてくれた経験となっているようです。

1新しい環境でチャレンジをしたいと決めた海外留学

元々、海外旅行が好きで英語でコミュニケーションを取れるようになりたいと思っていました。大きなきっかけとなったのは、学生時代に参加したベトナムの病院でのボランティア活動です。3週間という短期間での経験だったのですが、医療知識や機器・人員も整っていない日本とは全く異なる環境で、命の危機に瀕している人たちが世界にはいるのだと痛感しました。もちろん、世界の状況は知っているつもりでいました。ただ、目の当たりにしたとき、「私は、この人たちのために何かできることはないのか」と思い、国際協力活動に興味を持つようになりました。その後、「いつかチャレンジしたい」と心の中では思っていましたが、正看護師の資格を取得したため、まずはきちんと看護師として臨床を積もうと考え、仕事を始めました。

私は、目の前のひとが倒れたときに正しい知識を持って対応でき、「何でもできる」と自信を持って言える看護師になることが理想だったため、様々な症例を見て経験を詰めるオペ室と救急で働き、勉強することに没頭していました。そうして没頭していたら、いつの間にか臨床7年目となっていました。ふと、今後の自分の人生を考えたとき、「年齢も30歳に近づいてきて、看護師として自信も持てるようになってきた。次、何をやろう…」と思い始め、前々から興味のあった”海外”という選択肢を考えるようになりました。

「海外留学をしよう」と決めたとき、どのような留学をしたら良いのだろうと悩みました。そのとき、当時お付き合いをしていた方から「英語を学ぶだけではだめ。なんとなく行って、なんとなく帰ってくるような留学ならやめた方が良い。きちんと目標を持つべきだ。」と言ってもらい、英語を勉強するだけの語学留学や飲食店でのアルバイトをして終わってしまうワーキングホリデーではなく、看護師として留学をしようと考えました。
私が、海外看護有給インターンシッププログラムで渡航することを決めた理由は、大きく3つです。


1,ゴールを明確にできる
2,国際協力活動にも活かせる英語力を身につけられる
3,海外の医療従事者・患者・利用者と関わることができる

まず、「ゴールを明確にできる」という点です。語学留学やワーキングホリデーは、目標が曖昧になりがちです。渡航中に、「何のために留学をしたのか。なぜ英語を勉強しているのか。」と迷いたくなかったため、看護助手の資格取得や就労などの明確なゴールが設定されており、それを目指してスキルアップができる看護インターンシップであれば、充実度の高い留学ができるのではないかと思いました。

次に、「国際協力活動にも活せる英語力を身につけられる」という点です。学生時代から国際協力活動には興味を持っており、いつかチャレンジをしたいと思っていたため、それに繋がる英語力を身につけたいと思っていました。日本語でも、日常的に使用している言葉と看護現場で使用している言葉とでは、大きく異なります。海外留学したとしても、日常会話レベルの英語力しか身につかなければ、看護師として英語を使って働くことに苦労します。看護インターンシップでは、海外の病院・施設で働くことができるので、実際の看護現場で使える英語力が身につけられると思いました。

最後に、「海外の医療従事者・患者・利用者と関わることができる」という点です。これは、2つめの理由とも繋がります。国際協力活動に参加をしたいとなったとき、様々なバックグラウンドの方と一緒に働き、様々なバックグラウンドの方の患者を対応することとなります。生まれ育った場所が異なれば、考え方・価値観・看護観・文化・宗教観も異なります。日本で働いているだけでは、これらを理解する力を身につけるのは困難です。移民の多いオーストラリアの看護現場で働くことができれば、異文化を理解する力を身につけられると思い、プログラムへの参加を決意しました。

「よし、看護留学をしよう!」と決めたはいいものの、両親は快く賛成してくれてはいませんでした。「何のために海外へ行くのか」「仕事を続けた方が良いのではないか」と心配だからこそ言ってくれていたのですが、「海外へ行くことは私の夢であり、看護師としてしっかりと臨床を積み一段落ついたタイミングだからことチャレンジをしたい」と、本気度を伝えました。一度きりの人生だからこそ、限りある時間の中で自分のやりたいことにチャレンジしなければ、絶対に後悔すると思い、本気で説得した末、「1年であれば!」と、最終的には理解をして応援してくれました。お気づきの通り、オーストラリア滞在歴は現在2年目に突入していますが…(笑)。誰に反対されたとしても、自分のやりたいことなので、本気度を見せることが大切です!絶対に諦めては駄目です!
また、看護インターンシップだからこそ理解をしてくれたというのはあると思います。カリキュラムがしっかりとしており、何をしに行くのかが明確になっているため、看護留学のパンフレットを見せたときの両親の反応も良かったです。きっと、普通のワーキングホリデーであれば、反対されたまま終わっていたと思います。

出発時期が決まったので、それを目標に英語の勉強もスタートすることができました。決めないと人間動かないですからね(笑)。勉強の甲斐もあり、TOEICは630点取得した状態で渡航することができました。

2英語も看護知識も!多くの学びが詰め込まれた学習期間

海外看護有給インターンシッププログラムの流れは、下記となります。

語学研修

Certificate3コース

英語力判定テスト

派遣会社登録

アシスタントナースとして就労

語学研修 JET English College

JET English Collegeの良かった点は、日本人がよく間違えることを先生たちが理解した状態で教えてくれるところです。スピーキングとリスニングを中心に勉強するカランメソッドという勉強方法を用いた授業だったのですが、先生が生徒をランダムに指名し文章をとにかくリピートとして会話をする練習をひたすら行うので、多くのフレーズを覚えることができました。また、私も含め日本人が苦手な”TH”の発音も徹底的に直されました。
プログラムに参加する人が皆同じ語学学校に通うため日本人は多いですが、だからこそ共感できることはあるし、様々な経験をしてきている看護師と仲良くなることができて、私は良かったです。授業中に日本語を使うこともないので、特に問題ないと思います。

Certificate 3コース

看護助手の資格を取得するため、看護知識の習得と実習を行いました。「Certificateは大変。課題も大変。」と聞いていたのですが、出発前に英語の勉強をしていたため、思ったより苦労はしなかったです。課題によっては授業中に終わるものもあり、実習も先生がサポートしてくれるので、スムーズに資格を取得できました。唯一辛かったのは、早起きくらいです(笑)。また、同時到着の方達と一緒にコース受講していたため、宿題の箇所や課題内容などをお互いに共有しあい、協力しながら勉強することができたので、楽しむことができました!

同期と一緒に乗り越えたCertificate3コース

cert3_slider2
cert3_slider1
cert3_slider5
cert3_slider4
h4

32年目のビザを取得するためにとにかく働き続けたミートファクトリー

「1年であれば!」と送り出されたにも関わらず、私は2年目のビザを取得ためにファームステイすることを決めました(笑)。最初は、ケアンズのバナナファームへ行ったのですが、1ヶ月ほど働いてから、ここでは日数もお金も稼ぐのが難しいと思い、ミートファクトリーへ場所を移すことにしました。ここは、お給料も良く毎日仕事があったため、2年目のビザ申請に必要な労働日数を短期間で稼ぐことができたし、100万円ほど貯金することもできました。冷蔵室の中でひたすら羊の肉をつめる作業していたのはいい思い出です(笑)。

働く先によって国籍比率も異なりますが、私が働いていた工場は、韓国の方が多く、日本人が10人ほど、オーストラリアの方が20~30人ほど働いていました。韓国の友人から英語で韓国語を教えてもらっていたので、英語と韓国語の両方勉強できて楽しかったです!

4日本と海外の違いをたくさん感じたアシスタントナースの仕事

私はいま、ナーシングホームで働いており、主な仕事内容は施設の利用者さんの日常生活ケアです。10月~11月の時期は仕事も多く、ほぼ毎日派遣会社から電話があります。最初の1ヶ月間は、オンコールの仕事に慣れるのが大変でしたが、今はそれにも慣れ、入ってくる仕事は基本的に全部取っています!先日は、1週間で70時間働いて、手取りで約18万円もらいました。普通に働いていても、週9~10万円はもらっているので、働きはじめてからの約2ヶ月間で80万円ほど貯まりました!

ただ、働いていると大変なこともあり…利用者さんの英語を聞き取れず対応できなかったときは申し訳ない気持ちになるし、認知症で英語を忘れて母国語で話す方もいらっしゃるので要望を読み取るのに必死です。その反面、嬉しいこともあります。日本人はケアが丁寧で礼儀正しくしっかりと働くので、利用者さんにも一緒に働く医療従事者にも気に入られることが多く、「また一緒に働けるのを楽しみにしているね!」などと言われると、「認めてもらえている!」と嬉しくなります。また、利用者さんも感謝の気持ちをきちんと表現してくれ、キスやハグをしてくれたり、”nice girl”と声かけてくれたりするので、「この仕事をしていて良かった」と素直に思えます。

実際に働いている中で感じたオーストラリアと日本の違いはいくつかありますが、全体を通して言えるのは「ルールに従うだけの働き方・ケアはしない」という点です。オーストラリアでは、利用者さんの気持ちや生活スタイルを尊重する考え方を持っているため、消灯の時間や食事の時間なども個々人に合わせて調整しています。日本のように、「22時になったら消灯!夕飯は19時!」など、ルールには縛られていません。食事に関しても、日本ではできるだけヘルシーな食事を提供していますが、オーストラリアではグレイビーソースのかかったこってりした食事も提供されています。ルーティンワークではなく楽しみながら食事をするための工夫がされているのだなと思いました。なぜ、このように利用者さんの気持ちを尊重し「ルールに従うだけの働き方・ケアはしない」ということが徹底されているのかというと、オーストラリアでは自分の家を売却してナーシングホームに移り住んでいる方が多いからだと思います。ナーシングホームが自分の家なので、各々の部屋や生活スタイルにこだわりを持つのは当たり前であり、それに従ってケアをしてほしいという思いは汲み取る必要があります。皆さんも、急に自分の家に知らないひとが入ってきて、勝手にアレコレされて、家のルールを壊されるのは嫌ですよね?それと同じです。訪問看護をしているようなものだと思っていただけたら良いと思います。

旅行やイベントも満喫!

trip_slider5
trip_slider2
trip_slider4
trip_slider8
trip_slider7
trip_slider6
trip_slider12
trip_slider11
trip_slider10
trip_slider9
47204919_261153957912560_1572403585948319744_n

5今後の目標

今後の目標としては、もう少し英語力を身につけてから日本に帰国したいと考えています。元々興味のあった国際協力活動へ参加するためには、もう少し英語力を伸ばす必要があるからです。
また、海外へきて、自分の価値観も大きく変わり、仕事やキャリアももちろん大切ですが、自分自身の生活や家族など仕事以外のことも大切にしながら生きていきたいと思っています。人の価値観はそれぞれだし、何を大切にするかも人それぞれ。それらは皆違っていいと思うし、皆それぞれ心豊かに暮らしていけるのが良いと思うようになりました。

もちろん、旅行も満喫したいです!
ニューカレドニア・バヌアツ・ボリビア・ペルーなど、オーストラリア以外の国も周り、世界中を見てから帰国したいと思っています。

6留学を考えている方へのメッセージ

留学を決める前は色々な壁が立ちはだかっていましたが、今はとても幸せです。

私は、看護留学をしたことで視野が大きく広がりました。
チャレンジをして失敗したら学びもあるし後悔もしないけれど、チャレンジをしなかったら学びもないし後悔もすると思います。
自分の人生の後悔は、誰もカバーしてくれません。迷っているなら1歩踏み出して、まずは挑戦してほしいです。
行ってだめなら帰ってきたらいい。一度きりの人生を、是非大切にしてください。