カナダでの
正看護師資格取得留学とは?
カナダは隣国アメリカと比べ、治安がよく留学制度も整っていることから看護留学に関わらず、人気の渡航先です。移民の受け入れにも積極的で「看護師」も不足リストに掲載される職業の一つです。
77カ国にまたがる100万社から求人情報を提供するTalent.comによるとカナダの正看護師の給与は年間72,935ドル(日本円で約730万円)と高く、他の主要英語圏同様、看護師の地位も高いことから海外就労・永住を目指す方から当プログラムは注目を集めています。
参照:
カナダで永住権取得、労働者としての移民が可能な条件について
Who Qualifies for Canadian Permanent Residence/Skilled Worker Immigration
職業リストについて
Federal Skilled Worker Program Eligible Occupations
有給海外看護インターン・プログラム説明会
正看護師資格取得留学の足掛かりに!!
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カナダでの
正看護師資格取得の流れ
先述したようにカナダでの正看護師資格取得留学は、カナダでの就職・永住に興味とお持ちの方から注目を集めています。一方、看護師資格取得においてはアメリカ同様、国家試験(NCLEX-RN)が存在し、国家試験受験資格(ATT)の取得、その他看護師資格取得に伴う規定や条件などは、カナダ各州により異なります。また、就労ビザ取得、永住権の申請においては、看護師資格だけではなく、その他にも満たさなければならない条件があり、決して易しい道のりではありません。
日本で資格を有している方の場合、カナダでの看護師資格取得までの流れは下記のようになります。
日本で正看護師資格をお持ちの方の場合
- STEP 1
- 英語力またはフランス語力を伸ばす
カナダの場合、看護師として登録を行う上で求められる条件は州によって、また皆さんの状況によって異なりますが、必ず求められるのが語学力です。英語とフランス語が公用語のカナダでは英語または、一部の州でフランス語の語学力を証明する必要があります。
また、ECAや各州看護協会に提出する書類や各種申請手続きは全て英語またはフランス語となります。まずは語学力向上に努めましょう。
指定の資格と英語力/フランス語力
言語 | 試験名 | スコア |
---|---|---|
英語 | IELTS | 総合平均7.0 ライティング6.5、スピーキング7.0、リスニング7.0、リーディング6.5 |
英語 | CELBAN | ライティング7、スピーキング8、リスニング9、リーディング8 |
英語 | OET | ライティングC+、スピーキングB、リスニングB、リーディングC+ |
英語 | PTE | ライティング68、スピーキング75、リスニング73、リーディング66 |
仏語 | TEF | ライティング400、スピーキング500、リスニング400、リーディング400 |
仏語 | TCF | ライティング10、スピーキング12、リスニング503、リーディング453 |
※OET、PTE、TCFは州によって利用できない場合があります。
参照:ONC Accepted Language Proficiency Tests
- STEP 2
- Educational credential assessment
通称ECAへ書類提出・審査を受ける
通称ECAへ書類提出・審査を受ける
Educational credential assessment、通称ECAは、カナダの教育資格審査機関(学歴査定機関)です。ECAはカナダ国外で取得した学位、卒業証書、修了証 明書(またはその他の資格証明書)がカナダ国内において同等の資格証明書として有効かどうかを審査・確認します。ECAには、NNAS、WES、CES、ICES、ICASなどさまざまな種類があります。原則として、移民のためにはECAを取得する必要があり、身分証明書や成績・卒業証明書などを提出します。
- STEP 3
- 希望の州の看護協会への書類提出・審査
ECAでの審査後、提出されたレポートや英語力証明を含め、日本での看護師免許証証明書や就労証明などを提出します。
例えば、トロントのあるオンタリオ州ならCollege of Nurses of Ontario(CNO)、バンクーバーのあるブリティッシュコロンビア州なら、British Columbia College of Nurse & Midwives(BCCNM)と呼ばれる看護協会があります。
- STEP 4
- 各州看護協会指定試験を受験
各州看護協会が指定する試験を受けます。試験には、知識アセスメントと実技アセスメントの2段階があります。
例えば、ブリティッシュコロンビア州では知識面はComputer-based Assessment (CBA)、技術面はSimulation Lab Assessments(SLA)、オンタリオ州ではRegistered Nurses Canadian Competency Assessment Program、通称RNCCAP(正看護師カナダ能力評価プログラム)があり、看護師としての知識、技能、判断、態度を審査するEntry-to-Practice Competencies for Registered Nurses(ELCs)とObjective Structured Clinical Examination (OSCE)とで構成されていいます。
- STEP 5
- 国家試験(NCLEX-RN)受験
国家試験受験資格(ATT)を取得後、国家試験NCLEX-RNを受験します。
アメリカの国家試験です。世界最高峰の免許試験であり、試験の実施にコンピュータ適応試験(CAT)技術を使用します。看護能力の有効性と信頼性の測定を保証するものであり、アメリカ以外でもカナダやオーストラリアでも利用されています。
- STEP 6
- 州の看護協会への登録
英語力や国家試験の合格以外にも、心身の健康状態や過去の犯罪歴、業務への適応性などが審査項目には含まれます。希望する州のすべてクリアし、看護師登録手続きを行いましょう。無事登録できれば晴れて看護師として働くことができます。
日本で正看護師資格をお持ちでない方の場合
州にもよりますが、日本の高校卒業後、または日本で看護師以外のキャリアを積んでいる状態から、カナダで看護師になりたいと考えるなら、4年制大学(またはカレッジから大学編入) 看護学部への進学がお勧めです。
- STEP 1
- 英語力またはフランス語力を伸ばす
カナダでの大学進学の場合、日本の大学と異なり「受験」がありません。ただし、日本の高校卒業証明と成績、そして大学が定める英語力(またはフランス語力)の規定を満たす必要があります。
看護学部入学に必要な語学力の目安は、IELTS7.0-7.5相当以上と高いことが一般的です。大学入学に伴う英語力が足りない方はまず英語研修からスタートしましょう。
- STEP 2
- 各州認定の看護プログラムを提供する
カレッジ・大学に進学する
カレッジ・大学に進学する
進学先は、希望の州の看護協会が認定する看護プログラムを持つ教育機関を選びましょう。該当プログラムを提供する教育機関については、各州の看護協会、例えばトロントのあるオンタリオ州ならCollege of Nurses of Ontario(CNO)、バンクーバーのあるブリティッシュコロンビア州なら、British Columbia College of Nurse & Midwives(BCCNM)から検索いただけます。ご注意いただきたいのは、認定された看護プログラムのすべてが留学生を受入れているわけではないという点です。留学前にすでにSTEP1で提示している英語力を満たしている方以外は、英語研修中にご自身にあったカレッジや大学を現地で直接視察・選定した方がよいでしょう。
- STEP 3
- 国家試験を受験・合格
看護協会が指定する語学力の証明を行う
看護協会が指定する語学力の証明を行う
日本同様、大学を卒業しても、国家試験に合格しなければ看護師として看護協会への登録はできません。加えて、看護協会が定める語学力を証明を行う必要があります。
指定の資格と英語力/フランス語力
言語 | 試験名 | スコア |
---|---|---|
英語 | IELTS | 総合平均7.0 ライティング6.5、スピーキング7.0、リスニング7.0、リーディング6.5 |
英語 | CELBAN | ライティング7、スピーキング8、リスニング9、リーディング8 |
英語 | OET | ライティングC+、スピーキングB、リスニングB、リーディングC+ |
英語 | PTE | ライティング68、スピーキング75、リスニング73、リーディング66 |
仏語 | TEF | ライティング400、スピーキング500、リスニング400、リーディング400 |
仏語 | TCF | ライティング10、スピーキング12、リスニング503、リーディング453 |
※OET、PTE、TCFは州によって利用できない場合があります。
参照:ONC Accepted Language Proficiency Tests
- STEP 4
- 州の看護協会へ登録する
条件を満たしたら、心身の健康状態や過去の犯罪歴、業務への適応性などが最終審査を受け、晴れて看護協会へ看護師登録。看護師として働けるようになります。
カナダで「看護師」として
就職できる可能性
先述している通り、カナダでは職業不足リストに「看護師」が掲載されており、カナダで看護師資格を取得した場合、就労ビザ、その後の永住権取得の可能性がある状況です。しかし、看護師資格を取得したとしても、外国人労働者が異国の地で就職し、就労ビザを取得するのは決して簡単なことではありません。
就労ビザや永住権などは、取得するためのハードルが高いため、お勧めは一気に就労ビザや永住権などを取得しようと考えず、カレッジや大学卒業時に申請できるPost-graduation work permitやワーキングホリデー制度を利用することです(もちろん、就労ビザや永住権の取得が可能な条件下の方であれば、取得した方がよい)。看護師資格取得後、働くための許可・ビザを取得し、就労経験を積み、その後就労ビザや永住権へとつなげていきましょう。