カナダ 正看護師資格取得 看護留学情報

カナダ看護留学の概要

北米トップクラスの都市と、豊かな自然が調和し、隣国アメリカと比較し、物価も安く、治安がよく、人々もフレンドリー。且つ、英語も聞き取りやすいなど、さまざまな理由から留学先として人気の高いカナダ。
2022年、建国155周年を迎える比較的新しい国カナダは、アメリカと比べて移民の受入れを積極的に行っています。「看護師」も、カナダの職業不足リストに掲載されており、カナダで看護師資格を取得した場合、就労ビザ、その後の永住権取得の可能性がある状況です。
ただし、看護師資格取得においてはアメリカ同様、国家試験が存在し、国家試験受験資格の取得、その他看護師資格取得に伴う規定や条件などは、カナダ各州により異なります。また、就労ビザ取得、永住権の申請においては、看護師資格だけではなく、その他にも満たさなければならない条件があり、決して易しい道のりではありません。

・カナダで永住権取得、労働者としての移民が可能な条件についてはWho Qualifies for Canadian Permanent Residence/Skilled Worker Immigrationをご参照ください。

・該当する職業のリストについてはEligible Federal Skilled Worker Occupationsをご参照ください。

カナダでの
正看護師資格取得の流れ

日本で正看護師資格をお持ちの方の場合


先述した通り、カナダで看護師になるための条件(看護師資格取得のための条件)は、各州によって異なりますが、主に下記のような流れになります。

STEP 1 英語力(フランス語力)を伸ばす
日本で看護師資格を有している方の場合、NNAS(National Nursing Assessment Service)と呼ばれる機関で審査を受け、最終的には各州の看護協会が定める規定に沿って必要要件を満たし、看護師登録手続きを行う必要があります。
日本ですでに看護師資格を有している方の場合、必ずしもカナダで大学などに通い看護師資格を1から取りなおさないといけないとは限りません。しかし、NNAS、各州看護協会が定める要件を満たす必要があるため、「カナダで看護師になるにはなにが必要か」を知る必要があります。

看護協会は、トロントのあるオンタリオ州ならCollege of Nurses of Ontario(CNO)、バンクーバーのあるブリティッシュコロンビア州なら、College of Registered Nurses of British Columbia (CRNBC)と呼ばれる看護協会があります。その他の州の看護協会に関しては、NNASのサイトをご参照ください。

看護師として登録を行う上で求められる条件は異なりますが、必ず求められるのが語学力です。英語とフランス語が公用語のカナダでは英語または、一部の州でフランス語の語学力を証明する必要があります。
また、NNASや各州看護協会への看護師登録申請や手続きは全て英語(またはフランス語)となります。したがって、まずは、各州看護協会や、NNASで各種手続きができるレベルの英語力はもちろん、いずれの州でも必要とされる上記レベルの英語力を習得しましょう。

カナダで看護師資格を取得する際、必要になる言語力
【英語】
IELTS(INTERNATIONAL ENGLISH LANGUAGE TESTING SYSTEM) 総合平均7.0 (ライティング6.5、スピーキング7.0、リスニング7.0、リーディング6.5)
CELBAN (CANADIAN ENGLISH LANGUAGE BENCHMARK ASSESSMENT FOR NURSES) ライティング7、スピーキング8、リスニング9、リーディング8

【フランス語】
TEF(TEST D‘EVALUATION DE FRANCAIS) ライティング4、スピーキング5、リスニング5、リーディング4、ボキャブラリ&グラマー4

参照
・College of Nurses of Ontario (CNO)が定める語学力の規定
・College of Registered Nurses of British Columbia (CRNBC)が定める語学力の規定

STEP 2 各州看護協会またはNNASでの審査
あらためて、NNASとは、カナダ国外の看護師が、カナダで看護師になるために、何が必要か、審査・評価し、カナダ各州にある看護協会へ評価結果を知らせるための機関です。以前は各州にて審査を行っていましたが、よりスムーズに審査が進むように2014年8月より導入されたアセスメントサービスです。
カナダで看護師になりたいと考えられた方は、 NNASに、語学力の証明書や、卒業証明書や成績証明書、受講した教育機関のシラバスなど、NNASが指定する必要書類と資格証明書を送付し、審査を受けます。
STEP1で「日本ですでに看護師資格を有している方の場合、必ずしもカナダで大学などに通い看護師資格を1から取りなおさないといけないとは限らない」と記載しましたが、カナダでの正看護師は4年制大学(看護学部)を卒業していることが一般的であり、医学および外科看護における理論と臨床指導が含まれている必要があります。したがって、日本の看護学部(3年制以上)を修了し、正看護師資格を有している方の場合、NNASでの審査結果、大学進学や編入などを求められる可能性もございます。

STEP 3 カナダの国家試験を合格すること
NNAS、各州の看護協会の審査を受け、国家試験NCLEX-RNの受験資格があるとみなされた場合、 Authorization to Test(ATT:受験資格)を取得し、 NCLEX-RNを受験しましょう。

STEP 4 STEP 4 州の看護協会への登録
英語力や国家試験の合格以外にも、心身の健康状態や過去の犯罪歴、業務への適応性などが審査項目には含まれます。希望する州のすべてクリアし、看護師登録手続きを行いましょう。無事登録できれば晴れて看護師として働くことができます。


日本で正看護師資格をお持ちでない方の場合


州にもよりますが、日本の高校卒業後、または日本で看護師以外のキャリアを積んでいる状態から、カナダで看護師になりたいと考えるなら、4年制大学(またはカレッジから大学編入) 看護学部への進学がお勧めです。

STEP 1 英語力を伸ばす
日本の大学と異なり「受験」はありませんが、看護学部に入学するためには日本の高校での成績と大学が定める英語力の証明は必要です。

看護学部入学に伴う英語力の証明の目安
TOEFL iBT平均100(ライティング25、スピーキング25)
・TOEFL PBT 600
・IELTS7.0~7.5(各バンド最低6.5要)
Certificate of Proficiency in English (COPE) 86(ライティング最低32、リーディング・リスニング最低22、スピーキング7)

上記はあくまで目安で、カレッジ、大学により基準は異なりますが、ほとんどのカレッジ、大学にて非常に高い英語力を求められます。大学入学に伴う英語力が足りない方はまず英語研修からスタートしましょう。

STEP 2 各州が認定する看護プログラムを持つカレッジ・大学に進学する
進学するカレッジや大学は、看護師になりたい州の看護協会が認定する看護プログラムを持つ教育機関を選びましょう。
州が認定している看護プログラムや該当プログラムを開講しているカレッジや大学は、バンクーバーのあるブリティッシュ・コロンビア州であればCRNBCの公式サイトから、トロントのあるオンタリオ州であれば、CNOの公式サイトからご確認いただけます。他州も同様です。ご注意いただきたいのは、認定された看護プログラムのすべてが留学生を受入れているわけではないという点です。
留学前にすでにSTEP1で提示している英語力を満たしている方以外は、まず英語研修からスタートし、現地でご自身にあったカレッジや大学を選定した方がよいでしょう。

STEP 3 国家試験を受験・合格すると共に、看護協会が指定する語学力の証明を行う
日本同様、大学を卒業し、国家試験に合格しなければ看護師として看護協会への登録はできません。
また、同時にIELTS総合平均7.0(ライティング6.5、スピーキング7.0、リスニング7.0、リーディング6.5)、CELBANライティング7、スピーキング8、リスニング9、リーディング8など看護協会が求める英語力を証明する必要があります。
参照:BCCNM

STEP 4 州の看護協会へ登録する
条件を満たしたら、心身の健康状態や過去の犯罪歴、業務への適応性などが最終審査を受け、晴れて看護協会へ看護師登録。看護師として働けるようになります。


カナダで「看護師」として就職できる可能性


先述している通り、カナダでは職業不足リスト「看護師」が掲載されており、カナダで看護師資格を取得した場合、就労ビザ、その後の永住権取得の可能性がある状況です。しかし、外国人労働者が看護師資格を取得したからといって、異国の地で就職し、就労ビザを取得するのは決して簡単なことではありません。
就労ビザや永住権などは、取得するためのハードルが高いため、お勧めは一気に就労ビザや永住権などを取得しようと考えず、カレッジや大学卒業時に申請できるThe post-graduation work permitワーキングホリデー制度を利用することです。(もちろん、就労ビザや永住権の取得が可能な条件下の方であれば、取得した方がよいです)
看護師資格取得後、働くための許可・ビザを取得し、就労経験を積み、その後就労ビザや永住権へとつなげていきましょう。

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