オーストラリア正看護師資格取得留学

未経験からオーストラリアで正看護師資格を取得するには?
費用・期間・大学選びを徹底解説【2026年最新版】

日本の看護師資格や経験はないけれど、「オーストラリアで正看護師として働きたい」「海外で新たなキャリアを築きたい」と考えている方も多いのではないでしょうか。高時給で残業が少なく、ワークライフバランスを重視した働き方ができるオーストラリアの正看護師は、将来的に永住権を目指しやすい職業としても人気があります。

一方で、「未経験から本当に看護師になれるの?」「どのようなルートで目指すの?」「どれくらいの期間や費用がかかるの?」といった疑問を抱く方も少なくありません。

【結論】未経験からオーストラリアの正看護師になるには?

日本の看護師資格や実務経験がない場合、オーストラリアで正看護師として働くためには、オーストラリアの大学(看護学部)を卒業し、看護学の学位を取得したうえで正看護師登録を行う必要があります。

まずは、多くの方が気になるポイントをまとめてご紹介します。

期間の目安:約3〜5年(最終学歴によっては編入や修業年限の短縮が可能)
費用の目安:約900万〜1,600万円(語学学校・大学などの学費を含む)
難易度:非常に高い

本記事では、未経験からオーストラリアで正看護師になるまでの流れをはじめ、学校選びのポイント、最新の英語要件、資格取得までの期間や費用の目安まで、わかりやすく解説します。

この記事の監修者・提供元情報

留学コンサルタント 染野

本記事は、年間約300名・累計3,000名以上の海外挑戦を支援してきた、業界歴15年の看護留学コンサルタントが執筆・監修しています。

保有資格:
・豪政府公認留学カウンセラーPIER認定カウンセラー(J369)
・小学校英語指導者資格(J-SHINE)

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1. 最終学歴別オーストラリアの正看護師登録までの流れと費用


日本の看護師資格を保有しておらず、看護師未経験の方でオーストラリアの正看護師資格を取得するためには、オーストラリアの大学の看護学部を卒業する必要があります。ただし、最終学歴によって流れが異なります。

A:日本の高校(3年制)を卒業している方
B:日本の専門学校・短期大学を卒業している方、または大学に1年以上在籍している方
C:日本の看護学部以外の大学を卒業し、学士号を取得している方

まず、A・B・Cそれぞれの流れをまとめた表を見てみましょう。

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最終学歴 進学ルート 期間 学費の総額
A-1. 高校卒業 語学学校 → ファウンデーション → 大学1年次 約 4.5 〜 5年間 約 1,500万 〜 1,600万円
A-2. 高校卒業 語学学校 → ディプロマ → 大学2年次
※ディプロマ:Diploma of Nursing 1.5年間
(准看護師資格取得コース)
約 4.5 〜 5年間 約 1,200万 〜 1,400万円
A-3. 高校卒業 語学学校 → ディプロマ(8ヶ月間 / 12ヶ月間) → 大学2年次
※ディプロマ:Diploma of Health Careなど
(准看護師資格取得は不可)
約 4 〜 4.5年間 約 1,300万 〜 1,400万円
A-4. 高校卒業 語学学校 → 大学1年次 約 4 〜 4.5年間 約 1,200万 〜 1,300万円
B. 専門学校卒・短期大学卒・大学1年以上在籍 語学学校 → 大学1年次 約 4 〜 4.5年間 約 1,200万 〜 1,300万円
C-1. 大学卒業 語学学校 → 大学2年次 約 3 〜 3.5年間 約 900万 〜 1,000万円
C-2. 大学卒業※解剖生理学など特定単位の事前取得が条件 語学学校 → 大学院 約 3 〜 3.5年間 約 1,000万 〜 1,100万円

ここからは、それぞれの進学ルートを詳しく説明していきます。修業年限、卒業までにかかる期間が異なるため、ご自身の学歴に当てはまるパターンを参考にしてください。

A:日本の高校(3年制)を卒業している方

日本の高校を卒業してオーストラリアで正看護師を目指す場合、主に次の4つのルートがあります。

1. ファウンデーションコース(大学準備課程)を経て大学1年次に進学
2. ディプロマコース(准看護師資格取得課程)を経て大学2年次に編入
3. ディプロマコース(准看護師資格取得は不可)を経て大学2年次に編入
4. 大学1年次に直接入学

A-1. ファウンデーションコース(大学準備課程)を経て大学1年次へ進学

このルートは、大学が指定するファウンデーションコース(大学準備課程)を修了した後、大学の看護学部(3年制)へ進学する方法です。ファウンデーションコースでは、大学で学ぶために必要な英語力やアカデミックスキルを身につけます。所定の成績を満たすことで、看護学部1年次へ進学でき、卒業後はオーストラリアの正看護師登録を目指します。

このルートの特徴
・ 大学進学に必要な基礎をしっかり身につけられる
・ 高校卒業後の進学ルートとして最も一般的
・英語力に不安がある方でも段階的に大学進学を目指せる

資格取得までの流れ
語学学校で英語学習 必要な英語力初級 6ヶ月間〜12ヶ月間
ファウンデーションコース 必要な英語力
IELTS5.5-6.0相当
8ヶ月間〜1年間
大学 看護学部 必要な英語力
IELTS7.0相当
3年間
規定の英語スコア取得
オーストラリア正看護師登録

A-2. ディプロマコース(准看護師資格取得課程)を経て大学2年次に編入

このルートは、州立職業訓練校(TAFE)や大学が開講するディプロマコース(Diploma of Nursing)を修了した後、大学看護学部の2年次へ編入します。ディプロマコースへの入学時点で、大学(看護学部)入学と同等の英語力(IELTS7.0相当)が求められます。
一方で、ディプロマコースを修了すると准看護師資格を取得できるため、大学編入後は准看護師として働きながら正看護師資格の取得を目指すことも可能です。
また、大学2年次からスタートできるため、一般的な進学ルートと比べて就学期間を短縮できることも、このルートの大きなメリットです。

このルートの特徴
・入学レベルは大学(看護学部)と同等のIELTS 7.0
准看護師資格を取得できる
・准看護師として働きながら大学に通える
・修業年限:最短 約3.5年間

資格取得までの流れ
語学学校で英語学習 必要な英語力
初級
12ヶ月間〜18ヶ月間
ディプロマコース 必要な英語力
IELTS7.0相当
1.5年間
大学 看護学部 必要な英語力
IELTS7.0相当
2年間
規定の英語スコア取得
オーストラリア正看護師登録

A-3. ディプロマコース(准看護師資格取得は不可)を経て大学2年次に編入

このルートは、大学が開講するDiploma of Health Careなどのディプロマコースを修了した後、大学(看護学部)の2年次に編入します。このコースでは、准看護師の資格を取得することはできません。一方で、入学に必要な英語力はIELTS 6.5相当と、准看護師資格取得課程(Diploma of Nursing)よりも比較的低く設定されています。また、コース期間も8か月〜12か月程度と短いため、看護学位の取得までにかかる期間を短縮できることが、このルートの大きなメリットです。

このルートの特徴
・入学レベルは大学(看護学部)より易しく、IELTS 6.5
・准看護師資格は取得できない
・修業年限:最短 約3年間

資格取得までの流れ
語学学校で英語学習 必要な英語力
初級
12ヶ月間〜18ヶ月間
ディプロマコース 必要な英語力
IELTS6.5相当
8ヶ月間〜12ヶ月間
大学 看護学部 必要な英語力
IELTS7.0相当
2年間
規定の英語スコア取得
オーストラリア正看護師登録

A-4. 大学1年次に直接入学

日本の高校で一定以上の成績を修めている場合は、大学が定める入学基準を満たすことで、ファウンデーションコースを経由せずに大学看護学部の1年次へ直接入学できる場合があります。

このルートでは、大学準備課程を省略できるため、その分、正看護師登録までの期間や費用を抑えられることがメリットです。ただし、直接入学の可否や必要となる成績基準は大学によって異なります。また、入学には看護学部が求める英語力(IELTS 7.0相当)が必要となるため、事前に進学希望先の入学条件を確認しておきましょう

このルートの特徴
・ファウンデーションコースの期間と費用を節約できる
・高校で優秀な成績を修めている方が対象となる
・入学には看護学部が求める高い英語力(IELTS 7.0相当)が必要

資格取得までの流れ
語学学校で英語学習 必要な英語力
初級
12ヶ月間〜18ヶ月間
大学 看護学部 必要な英語力
IELTS7.0相当
3年間
規定の英語スコア取得
オーストラリア正看護師登録

B:日本の専門学校・短期大学を卒業している方、または大学に1年以上在籍している方

日本の専門学校や短期大学を卒業している方、または4年制大学に1年以上在籍している方は、ファウンデーションコース(大学準備課程)が免除され、大学看護学部へ直接出願できる場合があります。ただし、免除の可否や出願資格は、最終学歴や履修科目、成績などをもとに大学ごとに個別に判断されます。

このルートの特徴
・ファウンデーションコースが免除される可能性がある
・大学看護学部へ直接出願できる場合がある
・大学の審査結果によっては、ファウンデーションコースの履修が必要となることもある
・入学には看護学部が求める英語力(IELTS 7.0相当)が必要

資格取得までの流れ
語学学校で英語学習 必要な英語力
初級
12ヶ月間〜18ヶ月間
大学 看護学部 必要な英語力
IELTS7.0相当
3年間
規定の英語スコア取得
オーストラリア正看護師登録

C:日本の看護学部以外の大学を卒業し、学士号を取得している方

日本の看護学部以外で学士号を取得している方は、学歴を活かしてオーストラリアで正看護師を目指すことができます。

進学ルートは大きく次の2つです。
1. 大学が提供する既卒者向けの看護コース(Graduate Entry)へ進学
2. 大学院(Master of Nursing)へ進学

どちらも看護学の学位を取得し、卒業後にオーストラリアの正看護師登録を目指すルートですが、入学条件や修業年限、対象者は大学によって異なります。

それぞれの特徴について詳しく見ていきましょう。

C-1. 大学が提供する既卒者向けの看護コース(Graduate Entry)へ進学

日本で看護系以外の4年制大学を卒業し、学士号を取得している方は、オーストラリアの大学が提供する「既卒者向け看護コース(Graduate Entry)」へ進学できる場合があります。

このコースでは、これまでの大学での学修歴が評価されるため、通常3年間の課程を約2年間で修了し、看護学位を取得できる可能性があります。ただし、Graduate Entryコースを提供している大学はさまざまで、卒業した学部・専攻や履修科目、成績などによって出願資格や修業年限が異なります。そのため、最終的な入学可否や単位認定は、各大学による個別の書類審査によって判断されます。

このルートの特徴
・通常3年間の看護学部を約2年間で修了できる可能性がある
・日本で取得した学士号や学修歴を活かして進学できる
・大学によって入学条件や単位認定の基準が異なる
・入学には看護学部が求める英語力(IELTS 7.0相当)が必要

資格取得までの流れ
語学学校で英語学習 必要な英語力
初級
12ヶ月間〜18ヶ月間
大学 看護学部 必要な英語力
IELTS7.0相当
2年間
規定の英語スコア取得
オーストラリア正看護師登録

C-2. 大学院(Master of Nursing)へ進学

日本で看護系以外の4年制大学を卒業し、学士号を取得している方は、大学のGraduate Entryコースだけでなく、オーストラリアの大学院が提供する既卒者向けの修士課程(Master of Nursing)へ進学し、約2年間で正看護師資格を目指すことも可能です。

ただし、このルートはすべての方が選択できるわけではありません。大学によっては、出願条件として解剖学や生理学など、人間の身体に関する科目を一定数履修していることを求めています。そのため、文系学部の卒業生や必要な履修科目を満たしていない方の場合は、C-1で紹介したGraduate Entryコースが進学ルートとなる場合があります。

このルートの特徴
・ 大学院(Master of Nursing)で約2年間学び、正看護師登録を目指せる
・ 学士号を保有している方が対象
・大学によっては解剖学・生理学などの履修要件が設けられている
・入学には看護学部と同等の英語力(IELTS 7.0相当)が必要

資格取得までの流れ
語学学校で英語学習 必要な英語力
初級
12ヶ月間〜18ヶ月間
大学院 看護コース 必要な英語力
IELTS7.0相当
2年間
規定の英語スコア取得
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2. 英語のスコア必要となるタイミングと基準


未経験からオーストラリアの正看護師資格取得・就職するにあたり、英語試験のスコア提出が求められるタイミングは大きく分けて3回あります。

① 大学入学時
② 卒業生ビザ申請時(Post-Higher Education Work Visa:現地で働くためのビザ)
③ 正看護師の登録時(Nursing and Midwifery Board of Australiaへの申請時)

なお、それぞれで求められる英語試験の種類や基準スコア、有効期限は異なります。そのため、「大学入学時に必要なスコアを取得したから安心」というわけではなく、卒業後のビザ申請や正看護師登録の要件まで見据えて、計画的に英語学習を進めることが大切です。

以下はNMBAおよびオーストラリア内務省の最新規定に基づき、それぞれのタイミングで求められる英語力の目安をまとめたものです。2026年4月23日からNMBAの英語要件が改定されているため、受験日によって適用される基準が異なる点にも注意しましょう。
参照:
・NMBA 英語スキル登録基準: NMBA公式サイト
・移民局 英語力要件: オーストラリア内務省公式サイト

英語のスコアが必要なタイミングと基準一覧

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タイミング・目的 IELTS (Academic) OET (医療英語) PTE (Academic) Cambridge (C1) TOEFL iBT
① 大学(本科)への入学時* 平均7.0 以上(ライティングは6.5以上、その他は7.0以上) リスニング350以上、リーディング360以上、ライティング350以上、スピーキング360以上 平均63 以上(リスニング58以上、リーディング59以上、ライティング60以上、スピーキング76以上) 平均178 以上(リスニング175以上、リーディング179以上、ライティング180以上、スピーキング194以上) 合計91以上(リスニング・リーディング22以上、ライティング23以上、スピーキング24以上)
② 卒業生ビザ(485)****の申請時 平均 6.5 以上(各セクション5.5以上) 合計 1310 以上(リスニング・ライティング260以上、リーディング280以上、スピーキング310以上) 平均 55 以上(リスニング40以上、ライティング41以上、リーディング42以上、スピーキング39以上) 平均176以上(各セクション162以上)
※2025年8月6日以前に受けたテストのスコアのみ有効
総点 81以上***(リスニング・リーディング12以上、ライティング14以上、スピーキング17以上)
③ 正看護師の登録時** 平均7.0 以上(ライティングは6.5以上、その他は7.0以上) リスニング350以上、リーディング360以上、ライティング350以上、スピーキング360以上 平均63 以上(リスニング58以上、リーディング59以上、ライティング60以上、スピーキング76以上) 平均178 以上(リスニング175以上、リーディング179以上、ライティング180以上、スピーキング194以上) 合計91以上(リスニング・リーディング22以上、ライティング23以上、スピーキング24以上)

【注意すべき法改正・ルール変更】
* 大学によって入学要件としている英語試験の種類や基準スコアは異なります。
** NMBAの英語登録基準は、2026年4月22日以前に受験した試験と、2026年4月23日以降に受験した試験とで適用される基準が異なります。
*** TOEFL iBTのスコアをオーストラリアのビザ申請で使用する場合は、試験申込時に 「Taking TOEFL for Australia(Australia Edition)」 を選択して受験する必要があります。この区分で受験していないスコアは、基準を満たしていても受理されない可能性があるため注意してください。
**** 卒業生ビザの英語試験スコアは、ビザ申請日から遡って1年以内に取得したスコアが有効です。

正看護師登録時に認められる英語試験の種類やスコア基準、スコアの合算ルールなどの詳細に関しては、こちらをご参照ください。

3. 大学入学レベルの英語スコアを取得する方法


オーストラリアの大学には、大学附属英語コースや提携語学学校を一定の成績で修了することで、公式英語試験のスコア提出が免除されるダイレクトエントリー制度があります。

しかし、オーストラリアの看護学部では、このダイレクトエントリー制度を利用することはできません。そのため、大学入学時にはIELTSやPTE Academicなど、大学が指定する公式英語試験のスコア提出が必須となります。

では、大学入学レベルの英語スコアはどのように取得すれば良いのでしょうか。方法は大きく分けて、次の2つです。

1. 語学学校などに通いながら英語力を伸ばす
2. 独学で英語試験対策を行う

それぞれ学習方法や必要な期間、費用が異なります。自分の現在の英語力や目標とする渡航時期に合わせて、最適な方法を選びましょう。

1. 語学学校などに通いながら英語力を伸ばす

多くの留学生が選ぶ、最も一般的な学習方法です。まずは、学生ビザを維持・取得できる「民間の語学学校」や「大学附属の英語コース」で英語力の基礎を身につけます。その後、IELTS・PTE対策・OETなどの試験対策コースや、大学進学後に必要となるエッセイやプレゼンテーションを学ぶ進学英語コース(EAP)などを受講し、大学進学に必要な英語力を養います。

さらに近年では、語学学校の放課後や週末を利用して、IELTSやPTE Academicなどの試験対策に特化した塾に通う「ダブルスクール」を選択する留学生も増えています。試験対策に特化した授業を追加することで、より短期間で目標スコアの取得を目指せます。

メリット:
・試験傾向やスコアアップのテクニックを講師から体系的に学べる
・スピーキングやライティングで質の高いフィードバックを受けられる
・学習習慣を維持しやすく、短期間でのスコアアップを目指しやすい

デメリット:
・語学学校と試験対策スクールを併用する場合は、学費が高くなる
・授業に加えて宿題や予習・復習も多く、​​学習負荷が大きい​​

こんな人におすすめ:
・英語に苦手意識があり、基礎からしっかり学びたい方
独学では継続できる自信がない方
・できるだけ短期間で大学の入学基準をクリアしたい方

2. 独学で英語試験対策を行う

参考書や問題集、YouTube、オンライン講座、模擬試験などを活用し、自分で計画を立てて、英語スコアの取得を目指す方法です。

メリット:
・教材代と受験料しかかからないため、費用を安く抑えられる
・自分のペースで学習を進められる

デメリット:
モチベーションの維持が難しい
・スピーキングやライティングは客観的な添削を受けにくく、課題を把握しづらい
・学習方法を誤ると、目標スコアの取得までに時間がかかることがある

こんな人におすすめ:
・すでに一定以上の英語力がある方
・自分で学習計画を立て、継続して勉強できる方
・費用をできるだけ抑えて英語試験に挑戦したい方

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4. 失敗しないオーストラリアの大学選び3つのポイント


オーストラリアには約40校の大学がありますが、「ランキングが高い大学=自分に合う大学」とは限りません。正看護師を目指すのであれば、卒業しやすさや留学生へのサポート体制なども含めて、自分に合った大学を選ぶことが大切です。

ここでは、大学選びで後悔しないために押さえておきたい3つのポイントをご紹介します。

① 地方都市か大都市か

ポイント:永住権も視野に入れるなら、地方都市(Regional Area)の大学を検討しましょう。

オーストラリアで正看護師として働き、その後の永住権取得まで視野に入れている方は、大学の所在地も重要なポイントです。

永住権の種類にもよっては、「地方都市(Regional Area)で就学・居住した実績」が加点となる場合があります。そのため、永住権取得を検討している方は、シドニーやメルボルン、ブリスベンなどの大都市ではなく、アデレードやパース、ゴールドコーストなどの地方都市にある大学も有力な選択肢となります。

ただし、地方都市(Regional Area)の対象地域はキャンパスの所在地(郵便番号)によって判定され、制度も定期的に見直されます。最新情報は、オーストラリア内務省の公式情報や移民コンサルタントに確認するようにしましょう。

② 知名度よりも「学習環境」と「目的」を重視する

ポイント:大学のランキングだけで選ばず、自分に合った学習環境を優先しましょう。

大学ランキングは参考になりますが、ランキングが高い大学ほど課題や成績評価の基準が厳しく、留学生にとって大きな負担となる場合があります。

もちろん、研究者や高度な専門分野を目指すのであれば名門大学は魅力的な選択肢です。ただ、こうした大学は課題の量や成績評価が非常に厳格なため、入学後に授業についていくのが想像以上に厳しくなるケースがあります。一方で、「まずは正看護師資格を取得すること」を最優先に目指すのであれば、実践教育に力を入れている大学や、留学生の受け入れ実績が豊富な大学を選ぶ方が安心です。

また、現地学生が多い環境は英語力を鍛えられる反面、授業の進行が速く、留学生向けの配慮が少ないこともあります。現在の英語力や学習スタイルに合った大学を選ぶことが、卒業への近道です。

③ 留学生へのサポート体制を確認する

ポイント:エッセイ添削や学習支援など、留学生向けサポートの体制を確認しましょう。

看護学部では、専門知識を英語で学ぶだけでなく、多くのレポートやエッセイ、プレゼンテーション、実習をこなさなければなりません。

実際に看護学部を卒業した先輩方からも、「課題の量が想像以上に多かった」「英語でレポートを書くのに苦労した」という声をよく耳にします。

そのため、大学選びでは、エッセイ添削や学習相談、講義内容のフォローなど、留学生向けのアカデミックサポートが充実しているかどうかも重要な判断基準です。学業を円滑に進め、途中で挫折しないためにも、こうした支援体制が整った大学を選ぶことをおすすめします。

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5. オーストラリアで正看護師を目指せるおすすめの大学・専門学校7選


オーストラリアの看護学部は教育水準の高さから世界的にも高い評価を受けており、多くの大学が世界大学ランキングでも上位にランクインしています。
しかし、正看護師を目指すうえで重要なのは、大学の知名度やランキングだけではありません。学費や留学生へのサポート体制、卒業後の進路、永住権へのつながり、専門学校からの編入制度なども含めて、自分に合った学校を選ぶことが大切です。
ここでは、教育の質・学費・留学生サポート・永住権の取得しやすさ(オーストラリア政府指定の地方都市か否かなど)・編入制度の充実度を総合的に評価し、特におすすめの大学を5校と専門・短大を2校をご紹介します。

① シドニー工科大学(University of Technology Sydney / UTS)

【こんな人におすすめ】 オーストラリア最高峰の環境で、実践的な看護教育を受けたい方
【特徴】 オーストラリア国内トップクラスの評価を受ける名門大学
【詳細】
QS世界大学ランキング(看護学分野)において、世界16位、オーストラリア国内1位を誇る国内屈指の名門大学です。

シドニーの中心部に位置するキャンパスは、通学や現地での生活に抜群の利便性を誇ります。最大の強みは、実際の医療現場を忠実に再現し、最先端の医療機器を導入した国内最大規模の模擬病棟(シミュレーションセンター)で行われる実践的なカリキュラムです。これにより、普段の講義から臨床を強く意識した高度な看護スキルを養うことができます。

また、TAFE NSWからの編入ルート(パスウェイ)も整備されており、ディプロマコースを経由して看護学部へ進学することも可能です。進学ルートによっては就学期間や費用を抑えながら、国内トップクラスの環境で学位取得を目指せます。

シドニー工科大学看護学部の詳細は、こちらをご参照ください。

② グリフィス大学(Griffith University)

【こんな人におすすめ】 都市部の利便性と、永住権に有利な地方都市(Regional Area)のメリットをを両立したい方
【特徴】 世界トップクラスの看護教育と、地方都市ならではの制度上のメリットを兼ね備えた大学
【詳細】
看護分野のQS世界大学ランキングでは世界30位・オーストラリア国内5位と、高い評価を受けている大学です。

特にゴールドコーストキャンパスは、オーストラリア政府が定める「Regional Area(地方都市)」に指定されています。そのため、卒業後に永住権を目指す方にとっては、技術移住ビザ申請時にポイントが加算されるほか、条件を満たした場合、卒業生ビザの延長などの優遇措置を受けられる可能性があります。

また、付属教育機関であるGriffith College(グリフィス・カレッジ)から看護学部2年次へ編入できるパスウェイが整備されているほか、留学生向けのサポート体制も充実しています。

グリフィス大学看護学部の詳細は、こちらをご参照ください。

③ ウーロンゴン大学(University of Wollongong / UOW)

【こんな人におすすめ】 留学費用を抑えながら、世界的に評価の高い看護教育を受けたい方
【特徴】 世界トップクラスの教育水準と、リーズナブルな学費
【詳細】
シドニーから南に約1時間半〜2時間の場所に位置するウーロンゴン大学は、QS世界大学ランキング(看護学分野)で世界36位・オーストラリア国内6位にランクインする実力校です。キャンパスは「Regional Area(地方都市)」に指定されているエリアにあるため、卒業後に永住権申請時を目指す方にとっては、技術移住制度における加点などのメリットを受けられる可能性があります。

また、シドニーなどの大都市と比べて生活費を抑えやすく、教育の質を維持しながら留学費用を節約できる点も魅力です。

さらに、TAFE NSWからの編入パスウェイも整備されており、ディプロマコースを経由して看護学位の取得を目指すことも可能です。教育の質と費用のバランスを重視し、将来の就職や永住も視野に入れたい方におすすめの大学です。

ウーロンゴン大学看護学部の詳細は、こちらをご参照ください。

④ サンシャインコースト大学(University of Sunshine Coast / UniSC)

【こんな人におすすめ】 落ち着いた地方環境で学費を抑えたい方、または日本の大学卒業資格を活かして短期間で正看護師を目指したい方
【特徴】 Regional Areaならではの制度上のメリットに加え、Graduate Entryなど多彩な進学ルート
【詳細】
サンシャインコースト大学のキャンパスは、地域全体がオーストラリア政府が定める「Regional Area(地方都市)」に指定されており、卒業後に永住権申請を目指す方にとって、技術移住制度における加点や、条件を満たした場合の卒業生ビザ延長などのメリットを受けられる可能性があります。

また、他大学に比べて学費が比較的リーズナブルで、留学費用を抑えながら看護学位を目指せる点も強みです。

さらに、日本の看護系以外の4年制大学を卒業している方を対象としたGraduate Entryを開講しており、条件を満たせば、約2年間で看護学位を取得できる可能性があります。高校卒業後に進学する場合も、高校の成績や英語力など大学の入学基準を満たしていれば、ファウンデーションコースを経由せずに大学1年次へ直接入学するケースがあります。

自然豊かで落ち着いた環境の中、少人数制の教育環境や留学生への手厚いサポートを受けながら、着実に看護師を目指したい方に非常におすすめの大学です。

サンシャインコースト大学看護学部の詳細は、こちらをご参照ください。

⑤ オーストラリアン・カソリック大学(Australian Catholic University / ACU)

【こんな人におすすめ】 留学生へのサポートが手厚く、費用を抑えながら着実に卒業を目指したい方
【特徴】 留学生支援が充実しており、学費も比較的リーズナブル。複数都市にキャンパスを展開
【詳細】
オーストラリアン・カソリック大学(ACU)の最大の魅力は、留学生へのサポート体制が充実していることです。エッセイの添削や学習相談、講義内容のフォローなど、アカデミックサポートが整っているため、英語で看護を学ぶことに不安がある方でも安心して学習を進めやすい環境が用意されています。

また、名門大学と比べて学費が比較的リーズナブルに設定されており、経済的な負担を軽減できる点も大きな魅力です。

さらに、シドニー、メルボルン、ブリスベンなど複数の都市にキャンパスを展開しており、在学中に異なる都市のキャンパスへ移動(トランスファー)できる制度があります。留学生活のなかで異なる都市の環境やライフスタイルを体験しながら、自分に合った生活環境やキャリアを考えたい方にとっても魅力的な選択肢です。留学生へのサポート体制を重視し、安心できる環境で卒業を目指したい方におすすめの大学です。

オーストラリアン・カソリック大学看護学部の詳細は、こちらをご参照ください。

次は、引き続き、編入制度(パスウェイ)を利用したい方におすすめの専門学校・短大をご紹介します。

日本の高校を卒業した後、まずは専門学校や短大で「Diploma」を取得し、その後、大学の2年次へ編入を目指す場合、次の2校がおすすめです。

① TAFE NSW(ニューサウスウェールズ州立職業訓練専門学校)

【こんな人におすすめ】複数の大学への編入という選択肢を残しながら、自分に合った進学ルートを選びたい方
【特徴】州立ならではの安定した教育と、複数の大学へ編入できる柔軟な進学ルート
【詳細】
ニュー・サウス・ウェールズ州全域にキャンパスを展開する州立職業訓練校です。TAFE NSWのDiploma of Nursingを修了すると、オーストラリアの准看護師資格(Enrolled Nurse)の取得を目指せるほか、シドニー工科大学(University of Technology Sydney/UTS)やウーロンゴン大学(University of Wollongong/UOW)など、提携する大学の看護学部2年次へ編入できるルートが用意されています。

准看護師として働きながら正看護師資格の取得を目指せることに加え、入学時点で進学先を1校に絞る必要がなく、複数の大学への進学という選択肢を残したまま学習を進められる点も大きな魅力です。また、州立教育機関ならではの安定した教育品質も高く評価されています。

TAFE NSWのディプロマコースの詳細は、こちらをご参照ください。

② グリフィス・カレッジ(Griffith College)

【こんな人におすすめ】日本の高校卒業後、安心できる環境で看護大学への進学を目指したい方
【特徴】グリフィス大学への進学を前提とした、短期間で学べるパスウェイ
【詳細】
グリフィス大学のキャンパス内に併設されている付属カレッジです。Diploma of Health Careを修了すると、グリフィス大学(Griffith University)の看護学部2年次へ編入できます。

大学と同じキャンパスや施設を利用しながら、まずは少人数制クラスで手厚いサポートを受けられるため、日本の高卒卒業後に海外での学習にスムーズに適応したい方にとって非常に安心感があります。

また、ディプロマコースは、8ヶ月間と12ヶ月間のコースのいずれかから選ぶことができ、TAFE経由で編入するよりも短期間で大学へ進学できる可能性がある点も魅力です。

グリフィス・カレッジのディプロマコースの詳細は、こちらをご参照ください。

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6. 資格取得後の就職方法と滞在ビザ


オーストラリアで正看護師資格を取得した後は、現地で就職し、就労可能なビザへ切り替えることでキャリアをスタートさせます。
日本のような新卒一括採用とは異なり、自ら求人に応募して就職先を見つけることが基本です。また、卒業後もオーストラリアで働き続けるためには、自身の状況に合ったビザを選択する必要があります。

ここでは、資格取得後の主な就職方法と滞在ビザについてご紹介します。

主な就職方法

1. 新人研修プログラムを利用する

オーストラリアの多くの公立・私立病院や高齢者施設では、卒業したばかりの新人看護師を対象とした1年間の育成プログラム「New Graduate Program(通称:New Grad)」を実施しています。

複数の病棟をローテーションしながら教育担当ナースによる手厚い研修を受けられるため、新人でも安心して臨床経験を積むことができます。プログラム修了後は、パフォーマンスに応じてそのまま同じ病院で正規雇用(Permanent契約など)として採用されるケースも多く、現地でのリファレンス(推薦状)が得られるなど、キャリアの第一歩として非常に有利な就職方法です。

💡ポイント
競争率の高い都市部の大病院だけでなく、地方の公立病院や留学生の採用に比較的積極的な私立病院、大手高齢者施設(Aged Care)のNew Grad Programも並行して応募することが重要です。

⚠️注意点
公立病院の募集は卒業前の6〜8月頃に行われることが一般的です。応募時は卒業生ビザ(Subclass 485)の取得予定として進められますが、公立病院ではオーストラリア市民・永住権保持者が優先されるため、留学生は採用枠が限られる傾向があります。

2. 実習先から採用される

大学カリキュラムに含まれる病院実習は、就職につながる可能性が高い貴重な機会です。実習中のスキルや人柄、仕事への誠実な姿勢が評価されれば、その病院から卒業後の採用オファーやNew Graduate Programへの推薦を受けられるケースもあります。初めて応募する病院よりも、有利に就職活動を進められる可能性があります。

💡ポイント
実習では看護技術だけでなく、チームでの協調性や主体性、英語でのコミュニケーション能力など、「一緒に働きたい」と思ってもらえる人材かどうかも評価されています。将来の就職活動を意識し、日々の実習に積極的かつ誠実に取り組むことが大切です。

3. アルバイト先から採用される

多くの看護留学生は、在学中にアシスタントナース(AIN:看護助手)や准看護師(EN)としてアルバイトをしています。
勤務先で日頃の仕事ぶりやスキル、人柄が評価されることで、正看護師(RN)の資格取得後、そのまま同じ職場でRNとして採用されるケースも少なくありません。新たに就職活動を始めるよりも、お互いを理解した状態で採用につながるため、非常に有利な就職ルートといえます。

💡ポイント
将来病院での就職を目指すのであれば、高齢者施設だけでなく、病院のアシスタントナース(AIN)や准看護師(EN)の求人も積極的に探してみましょう。募集数は限られていますが、在学中から病院で経験を積んでおくことで、卒業後にそのまま正看護師(RN)として採用される可能性が高まります。

4. 知人からの紹介を活用する

オーストラリアの就職活動では、人脈(リファラル)が大きな強みになります。
実際に現地で働く先輩ナースや医療従事者からの紹介をきっかけに面接へ進み、そのまま採用につながるケースも少なくありません。紹介者を通じて事前に人柄や仕事への姿勢が伝わっているため、選考がスムーズに進みやすい点もメリットです。

💡ポイント
待っているだけではなく、働きたい病院が開催する勉強会やセミナーに積極的に参加し、人脈を広げていきましょう。ワールドアベニューのお客様の中には、勉強会の最前列で講師へ積極的に声をかけ、自らをアピールしたことがきっかけで採用オファーにつながった方もいます。日頃から人とのつながりを大切にし、自ら行動する姿勢がチャンスを引き寄せます。

5. 求人サイトからの応募する

事前のつながりがない場合は、求人サイトや病院の採用ページから直接応募する方法があります。

現地の主要求人サイト(SEEK、Indeedなど)や各州の保健省の採用ページに掲載されている求人へ、英文履歴書(レジュメ)を提出して応募します。自分の希望するタイミングで複数の求人へ応募できるため、最も自由度の高い就職活動の方法です。

💡ポイント
オンラインでの応募だけに頼らず、働きたい病院の採用窓口や病棟マネージャーへ直接レジュメを持参したり、電話で問い合わせたりするなど、積極的に行動することも大切です。また、最初から希望する診療科や都市部にこだわり過ぎず、「まずは正看護師として1年目の経験を積む」ことを優先すると、就職先の選択肢が広がります。

⚠️注意点
実務経験のない新人看護師の場合は、書類選考のハードルが高くなる傾向があります。また、採用時にはビザの残存期間なども確認されるため、応募前に自身の就労可能期間を整理しておくことが大切です。

卒業後に利用できる主なビザ

就職先が決まったら、卒業後もオーストラリアで働き続けるためのビザが必要になります。代表的なビザは以下の4つです。

1. 卒業生ビザ(Temporary Graduate visa / Subclass 485)

こんな人におすすめ: 卒業後にオーストラリアで就職を目指すすべての方

大学・大学院を卒業した留学生が最初に申請する、就労制限のない代表的なビザです。卒業後は、このビザを利用して現地で正看護師として働きながら実務経験を積み、その後の永住権取得を目指すケースが一般的です。

💡ポイント
・学士課程(大学)卒業:最長2年間
・修士課程(大学院)卒業:最長3年間
・地方都市(Regional Area)の大学を卒業した場合は、条件を満たせばさらに1〜2年間延長できる可能性があります。

主な申請条件は以下のとおりです。
・オーストラリア国内の認定コース(CRICOS登録)を2年以上修了していること
・申請日から1年以内に受験した所定の英語スコア(IELTS平均6.5以上/PTE平均55以上など)を証明できること
・卒業から6か月以内にオーストラリア国内から申請すること
・申請時に学生ビザまたは対象となるブリッジングビザを保有していること

⚠️注意点
卒業生ビザの申請年齢は原則35歳以下です。社会人から看護留学を目指す方は、卒業時の年齢を逆算して留学計画を立てることが重要です。

2. 永住権(技術独立ビザ等)

こんな人におすすめ: 将来的に永住権取得を目指す方

卒業生ビザで現地経験を積んだ後は、永住権の取得を目指す方も多くいます。
看護師はオーストラリア政府の「技術移住需要職種リスト(MLTSSL)」に長年掲載されている職業であり、人材不足が続いていることから、他職種と比べても永住権取得を目指しやすい職種の一つです。

代表的な申請方法には、自身の年齢・学歴・英語力・職歴などをポイント化して審査される技術独立ビザ(Subclass 189・190など)があります。

💡ポイント
永住権取得を目指す場合は、地方都市(Regional Area)の大学で学ぶことや、高い英語スコアを取得することが有利に働く場合があります。また、正看護師としての実務経験を積むことで申請条件を満たしやすくなるケースもあるため、留学計画の段階から「就職」と「永住権」をセットで考えておくことが重要です。

「正看護師資格でオーストラリアの永住権取得を狙う方法」に関しては、こちらをご参照ください。

3. パートナービザ(Partner visa / Subclass 820・801など)

こんな人におすすめ: オーストラリア人・永住権保持者のパートナーがいる方

オーストラリア市民、永住権保持者、または適格なニュージーランド市民のパートナー(配偶者または事実婚のデファクト関係)がいる場合に申請できるビザです。

💡ポイント
申請直後から就労制限のないブリッジングビザが発給されるため、卒業後すぐに病院で働き始めることができます。技術独立ビザのように、高い英語スコア(IELTS 7.0等)の証明や、看護師としての職歴の有無がビザ審査に影響しない点は、大きなメリットです。

⚠️注意点
関係の真正性(本物の関係であること)を証明するため、共同名義の銀行口座や同居を証明する書類など、多くの証拠書類の提出が求められます。また、申請費用は他のビザと比べて高額であり、永住権の取得までには数年単位の審査期間を要する場合があります。

4. ワーキングホリデービザ(Subclass 417)

こんな人におすすめ: 看護学部卒業後の進路としては基本的におすすめしません

滞在・就労が可能なビザの一つですが、大学の看護学部を卒業した後の選択肢としては、あまり現実的ではありません

⚠️注意点
卒業生ビザ(Subclass 485)は、大学卒業から6か月以内に申請しなければ申請資格を失います。卒業直後にワーキングホリデービザへ切り替えてしまうと、本来利用できる卒業生ビザを申請できなくなるため注意が必要です。また、永住権を取得できなかった後に一度日本へ帰国し、その後ワーキングホリデービザで再渡航することも制度上は可能ですが、キャリアの中断や年齢制限などを考えると、現実的な選択肢とは言えません。

💡ポイント
通常、ワーキングホリデービザでは「同一雇用主のもとで最長6か月まで」という就労制限がありますが、看護師や介護士などのヘルスケア職種は、この6か月制限の免除対象です。そのため、ワーキングホリデービザであっても、同じ病院や施設で継続して勤務することが可能です。

正看護師資格を取得した後は、「どこで働くか」と「どのビザで滞在するか」をセットで考えることが大切です。特に卒業生ビザ(Subclass 485)は申請期限や年齢制限があるため、大学在学中から就職活動とビザの準備を並行して進めることをおすすめします。

なお、ビザ制度は頻繁に改正されます。最新情報はオーストラリア内務省公式サイト(卒業生ビザパートナービザワーキングホリデービザ)をご確認ください。

体験談

御名前:
安藤 夢規さん
留学プログラム:
正看護師資格取得 (未経験から)
経緯:
2012年2月 ニュージーランドの高校卒業後オーストラリアのウロンゴン大学 看護学部へ進学
2015年12月 ウロンゴン大学を卒業、看護師資格取得

オーストラリアで看護師として海外で働きたい!
ニュージーランドでの高校生活が、オーストラリアでの看護師資格取得に繋がった。

短期留学をきっかけに踏み出した高校留学

海外で看護師になりたいと考えたのは中学校の頃に挑戦したニュージーランドでの短期留学がきっかけでした。短期留学中に滞在したホストファミリーの優しい人柄や、ニュージーランドののどかな生活環境が私自身の性格に合っているのかな?と思い、高校から本格的にニュージーランドへ留学することを決意しました。

ニュージーランドでの留学生活は、ホストマザーや学校の先生、さまざまな国からニュージーランドを訪れる世界各国の留学生など、たくさんの人々に恵まれ、ときにホームシックやカルチャーショックなどはあったものの、順風満帆に過ごすことができました。

また、日本にいたときは困ったことがあるとすぐに両親に頼っていましたが、海外では何か問題があっても自分で解決しなければならないので、留学生活を通じて精神的に自律することができたと思います。さらに、多国籍な友人たちとの出会いのおかげで、さまざまな国の価値観や考え方、文化や習慣を学ぶことができ、私自身、日本にいたときと比べて視野が広がりました。
 

高校留学経験を経て広がった選択肢‐オーストラリアの大学進学

海外の高校を卒業生する私にとっての悩みは、豊富にある進路の選択肢でした。
ニュージーランドの高校を卒業すると、ニュージーランドの大学はもちろん、アメリカやカナダ、イギリスやオーストラリアなど世界中の大学、そして日本の大学から進学先を選ぶことができます。

高校留学当初は、日本の大学進学を考えていたものの、「将来は英語を使った仕事をしたい」さらに、「看護師になりたい」と強く思うようになり、結果、海外の大学(看護学部)に進学することを決意しました。

ニュージーランドでの大学進学も考えましたが、ニュージーランドの高校留学生活を通じて広い視野と考え方、自立心や積極性が育まれたこともあり、また新しい国に飛び出してみたいと考えていました。
ニュージーランドの風土や国民性が大好きだったので、雰囲気の似た国がいいな…というそんな思いもあり、大学のこと、国のことなど、ワールドアベニューの留学カウンセラーの方に相談し、オーストラリアのウロンゴン大学への進学を決めました。
 

オーストラリアの大学の看護学部について教えてください

大学(看護学部)では、具体的にどのようなことを勉強していますか?

オーストラリアの大学は3年制なのですが、大学1・2年生のときは、主に解剖学や薬理学(薬の名前や副作用など)、科学的な部分を重点的に学び、3年生では理論的なことをたくさん学びました。
例えば、‘Person Centered Care’と呼ばれ、患者一人ひとりの思い気持ちを受け止めその人がどのようにすればより良い生活ができるかどうかを考えると言うような勉強をしました。

看護学部での実習の様子を教えてください。

大学1年生の時は学期ごとに2週間の実習がありました。
実習内容はシャワー介助や食事介助などの基本的な生活介助が中心でした。2年生になると学期ごとの実習が4週間に増えます。1学期目は主に病院実習が中心です。私は4週間、同じ病院・病棟で実習しました。科は、整形外科で実習を行いました。2学期目は、前半2週間が訪問看護実習で、後半2週間は病院実習(精神科)での看護を行いました。2年生になると、実習はより実践的なものになります。病院実習が中心なのですが、実際に働いている看護師の指示・サポートのもと、注射や点滴、アセスメントなどを行いました。3年生も2年生のときと同様、前半2週間は病院または訪問看護での実習、そして後半2週間は精神科にて看護実習を行いました。

3年生にもなると看護師からのサポートはあるものの、実際に何人かの患者を任されます。スーパーバイザーの看護師さんからも、「もうまかせて大丈夫ね!」と言われ、嬉しさと緊張感が相まってドキドキしてしまいます。
 

ワールドアベニューと大学の魅力

ワールドアベニューの魅力

ワールドアベニューには、ニュージーランドの高校からオーストラリアの大学に進学する際に必要な書類作成大学への出願、学生ビザの申請など、サポートをしていただき、本当に助かりました。
特に第一希望だったウロンゴン大学に無事入学できたのはワールドアベニューのおかげです。
ワールドアベニューは、大学入学までだけではなく、大学卒業後の進路や就職、その後の永住権取得に関して、さまざまな情報・ネットワークを持っており、なんでも相談することができました。
シドニーシティ中心地にワールドアベニューシドニーオフィスがあるのですが、オフィスに行くと、いつも皆さん、笑顔で迎えてくれるので、なんでも気軽に相談できます。
私はニュージーランドで高校留学していたこともあり、英語力や生活面で大きく困ることはありませんでしたが、やはり看護学部での勉強や、アルバイトのこと、その後の就職、永住権のことなど、専門的なことに関してはわからないことも多く、気軽に相談できる場所があったことにはすごく助けられましたし、おかげで集中して大学の勉強や実習に打ち込むことができました。

ウロンゴン大学の魅力

ウロンゴン大学の魅力は、なんといっても美しいビーチが近いことです(笑)。そして都会過ぎず田舎すぎない環境が私にとってはとても過ごしやすい環境です。
海辺にはとてもおしゃれなカフェがあり、週末にはそういったおしゃれなカフェで本を読んだり、友達とお茶をしたりしてのんびり過ごしています。最近、ウロンゴンは少し都市開発が進み、大きなショッピングモールができました。オーストラリアは各地方都市の開発が目覚ましく、私が暮らすウロンゴンも日に日に便利になってきて、とてもありがたいです。「もっと都会で遊びたい」と思ったら、電車1本でシドニーの中心地に出ることができるので、ホリデー期間中や、週末など、ちょっとしたショッピングやイベント参加のため、友達とシドニーまで足を伸ばすことも気軽にできます。

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8. よくある質問(FAQ)

Q:現在英語力がありません。それでもオーストラリアの正看護師資格取得は目指せますか?

A:はい、現在の英語力が初級レベルであっても、正看護師資格取得を目指すことは可能です。
多くの方は、まず大学附属英語コースや語学学校の一般英語コースからスタートし、段階的に大学進学に必要な英語力を身につけています。その後、ファウンデーションコースやディプロマコースを経て大学へ進学するなど、自分の英語力や学歴に合わせたルートを選択できます。

ただし、オーストラリアの看護学部では、すべての大学でダイレクトエントリー制度(英語コース修了による公式スコア免除)は利用できません。 語学学校や大学附属英語コースを修了しても、最終的にはIELTSやPTEなどの公式英語試験を受験し、大学が定める基準スコア(IELTS 7.0相当など)を取得する必要があります。

そのため、英語力ゼロからでも挑戦できますが、資格取得までには十分な学習期間と学費、そして継続的な努力が必要です。年齢や卒業生ビザの申請期限も考慮しながら、できるだけ早い段階で計画を立てることをおすすめします。

Q:何歳からチャレンジできますか?年齢制限はありますか?

A. 原則として、日本の高校課程を修了していれば進学可能です。そのため、多くの場合は18歳以上が対象となります。
ただし、ファウンデーションコース(大学準備課程)から進学する場合は、大学によっては17歳から入学できるケースもあります。

一方で、大学卒業後に現地で就職するための「卒業生ビザ(Subclass 485)」には、2026年7月現在、申請時35歳以下という年齢制限があります。そのため、社会人からオーストラリアで正看護師を目指す場合は、大学卒業時の年齢が35歳以下となるよう、逆算して留学プランを立てることが重要です。

なお、中学生・高校生のうちからオーストラリアへ留学し、現地の高校を卒業して大学へ進学するルートもあります。ただし、その場合は進学方法やビザ、準備すべき内容が本記事でご紹介しているルートとは異なります。中学・高校からの留学をご検討の方は、個別にお問い合わせください。

Q:大学に入学するために試験を受ける必要はありますか?

A. 日本の大学受験のような学科試験は基本的にありません。
多くの大学では、「書類審査」と「公式英語スコア」によって合否が判断されます。

オーストラリアの大学(看護学部)への入学審査では、主に以下の2点が確認されます。
・最終学歴の成績(高校・大学などの成績証明書)
・IELTSやPTEなどの公式英語スコア(看護学部では提出必須)
これらを提出し、大学が定める基準を満たしていれば入学が認められます。日本の大学受験のように、一日の試験結果だけで合否が決まる仕組みではなく、これまでの学業成績や英語力を総合的に評価して合否が判断されます。

Q:アルバイトで生活費はまかなえますか?

A. 一部を補うことは可能ですが、生活費すべてをアルバイトだけでまかなう前提はおすすめできません。
学生ビザでは2週間で48時間まで働くことが認められており、大学の基礎課程や実習を一部修了すると、高齢者施設などでアシスタントナース(AIN)として働けるようになります。一般的なアルバイトよりも高い時給(33〜43豪ドル程度)が期待できますが、試験前や実習期間は学業が非常に忙しくなるため、アルバイト収入だけを前提とした資金計画は避けることをおすすめします。

Q:オーストラリアの正看護師資格で日本でも正看護師として働けますか?

A. そのままでは日本の正看護師として働くことはできません。 日本で看護師として働くためには、日本の看護師免許を取得する必要があります。
オーストラリアの正看護師資格を持っている場合でも、自動的に日本の看護師免許へ切り替えられる制度はありません。

日本で看護師として働くには、次の手続きが必要です。

1. 厚生労働省へ受験資格認定を申請する
オーストラリアで修了した看護教育課程や実習時間、現地の看護師資格などが、日本の看護師養成課程と同等以上であるか審査を受けます。
2. 日本の看護師国家試験に合格する
受験資格が認められた後、日本の看護師国家試験に合格すると、日本の看護師免許が交付されます。

なお、審査は個別に行われるため、すべてのケースで受験資格が認められるとは限りません。申請を検討する際は、事前に厚生労働省の最新情報を確認することをおすすめします。
詳細は、厚生労働省 看護師等国家試験受験資格認定制度について をご参照ください。

Q:日本の看護師資格がなくてもオーストラリアで看護師になれますか?

A:はい、可能です。日本の看護師資格や実務経験が全くない「未経験」の状態からでも目指すことができます。
日本の資格を持たない場合、オーストラリアの大学(看護学部)へ入学・卒業し、規定の英語スコア(IELTS 7.0相当など)をクリアすることで、現地の正看護師として登録されます。日本の最終学歴(高卒、短大卒、他学部の大卒など)によって、ファウンデーションコース(準備課程)を経由したり、編入で期間を短縮したりと、ご自身に合った進学ルートを選ぶことができます。

Q:卒業後すぐに永住権は取得できますか?

A:原則として、大学卒業後「すぐ(無条件)」に永住権を取得することは困難です。段階を踏んで申請するのが一般的なルートです。
大学卒業後は、まずフルタイムで働ける「卒業生ビザ(Subclass 485)」を取得し、現地の病院や高齢者施設で正看護師として就労経験を積みます。永住権(技術独立ビザ等)の申請はポイント制となっており、年齢、高い英語力、地方都市での就学履歴に加えて、この「オーストラリア国内での就労経験」がポイントに大きく影響します。
看護師はオーストラリア政府が定める「需要の高い職業」に指定されているため他職種に比べて圧倒的に永住権に有利ですが、卒業生ビザの期間中にしっかりと経験を積み、計画的にポイントを満たしていく必要があります。
※永住権の規定やポイントシステムは頻繁に変更されるため、最新情報は必ずオーストラリア政府の移民局公式サイトや、政府公認の移民コンサルタントにご確認ください。

9. まとめ:未経験からでも資格取得と移住は目指せる!


日本で看護師資格や実務経験がない状態からオーストラリアの正看護師を目指すには、高い英語力の習得や大学での学習、卒業後の就職活動など、決して簡単ではないステップを乗り越える必要があります。

しかし、最終学歴に合った進学ルートを選び、計画的に英語学習やビザ対策を進めていけば、未経験からでもオーストラリアで正看護師として働くことは十分に目指せます。また、将来的に現地での長期的なキャリアや永住権取得を視野に入れられる可能性があることも、大きな魅力の一つです。実際に、日本では看護師未経験だった方がオーストラリアで資格を取得し、現地で理想のワークライフバランスを実現しているケースも少なくありません。

海外で新しいキャリアに挑戦するのに、遅すぎるということはありません。大切なのは、ご自身の学歴や英語力、目標に合わせて、無理のない留学プランを早い段階で立てることです。

例えば、次のような疑問をお持ちの方も多いのではないでしょうか。

・自分の学歴なら、どのルートで正看護師を目指せる?
・現在の英語力から考えると、どの試験でいつまでにスコアを取得すればいい?
・卒業生ビザや将来の就職を見据えると、どのようなスケジュールで進めるのがベスト?

こうした疑問は、一人で調べていても正確な情報にたどり着くのが難しい場合があります。
ワールドアベニューでは、一人ひとりの学歴や英語力、将来のキャリアプランを踏まえ、最適な進学ルートや大学選び、英語学習の進め方までトータルでご案内しています。

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本記事に掲載している各種情報(為替レート、ビザの発給条件、学校の授業料、入学要件など)は、2026年7月時点の一次情報および公式発表に基づいたものです。オーストラリアの各種規定や条件は予告なく変更されるケースが非常に多いため、留学をご検討の際は必ずご自身で各機関の公式サイトより、最新の正確な情報をご確認いただくようお願いいたします。

ビザ(学生ビザ・卒業生ビザ・永住権など)に関する最新情報
オーストラリア政府の法改正やビザ要件の変更については、オーストラリア内務省(Department of Home Affairs)公式サイトにて最新の状況をご確認ください。

正看護師資格の登録条件・英語要件について
オーストラリアでの看護師登録に関する認定基準や手続きの詳細については、オーストラリア看護助産師ボード(NMBA)公式サイトおよびAhpraの最新アナウンスをご確認ください。

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