助産師必見!オーストラリアの助産師資格取得留学

オーストラリア助産師資格取得留学とは

オーストラリアの正看護師資格取得者が増える中、日本で助産師資格まで保有する看護師の方からオーストラリアで助産師資格に挑戦したいという方が増えています。オーストラリアで助産師とは「Midwife(ミッドワイフ)」と呼ばれ、正看護師資格に加えて取得する資格または、正看護師資格を取らず、助産師資格のみを取得する方法があり、日本と制度が異なります。またオーストラリアでは正看護師資格同様に、助産師資格も国家試験はなくオーストラリアの看護師・助産師認定協会が審査する教育課程を卒業し、協会の認定基準を満たすことによってオーストラリア全土で認定されている助産師資格を取得することができます。オーストラリア助産師資格取得留学は、オーストラリア正看護師に加えて助産師資格を目指す、またはオーストラリア助産師資格のみを目指す留学を指します。

オーストラリア助産師の給与やお仕事は?


オーストラリアの助産師は正看護師とほぼ同等の給与制度が適用されています。オーストラリアの助産師は1年目〜8年目(8年目以上は同じ)ごとに最低給与額が州によって定められており、各病院で州が定める最低給与額以上を独自に定めて給料が設定されています。オーストラリアでは日本のような賞与が無いため、年収金額がそのまま給与となります。オーストラリアの最低給与は毎年7月に改定されます。

オーストラリアの助産師の最低給与金額 (2017年参考データ)

年次 年収
(オーストラリアドル)
年収
(日本円 82.08で計算)
1年目 $60,881.60 約500万円
2年目 $64,188.80 約527万円
3年目 $67,501.20 約554万円
4年目 $71,052.80 約583万円
5年目 $74,583.60 約612万円
6年目 $78,093.60 約641万円
7年目 $82,108.00 約674万円
8年目以上 $85,488.00 約702万円

オーストラリアの助産師は、有給休暇(年間最低20日)や疾病休暇(年間10日間)が付与され、有給休暇の申請は日本と異なりほぼ通ります。ハードワークである助産師とプライベートを両立しながら働くことができます。

フルタイム勤務(正社員)のほか、カジュアルプール登録(フルタイムスタッフが疾病休暇などで欠員が出た場合にオンコールで仕事をするスタッフ)もあり、育児などで忙しくフルタイムで働けない場合も空いた時間に助産師として勤務する方法もあります。(2018年時点)
病院のBirth Unitやクリニックが主な勤務先になります。オーストラリアでは世界中から多数の移民を受け入れている国の1つであるため、各文化によって妊産婦が好む出産方法が異なります。病院では代表的ないくつかの出産方法に必要な施設を備えています。また、自宅での自然分娩も行われており、助産師が随時モニタリングに自宅まで訪れるサービスを提供しているクリニックも多数あります。

日本で助産師資格を保有している人が
オーストラリアの助産師資格を目指す方法


日本では正看護師資格取得後に助産専門学校や大学・大学院で助産を学ぶほか、助産学が学べる大学のコース終了で助産師国家試験の受験資格を付与されます。せっかく日本で取得した助産師資格を利用してオーストラリアの助産師登録をすることは可能なのでしょうか。オーストラリアの助産師認定団体のガイドラインをご紹介致します。


英語力認定基準

オーストラリア助産師の英語力認定基準は、オーストラリア正看護師資格と同等のOET「B」スコア(全科目)相当の英語力を証明する必要があります。

オーストラリアの看護・助産師認定団体の基準となる英語力を満たすところがオーストラリア助産師留学の大事な1歩となります。

日本での助産師免許(英文)

日本で取得した助産師免許の英文を厚生労働省に依頼し発行してもらわなければいけません。厚生労働省の発行書類は原則有効期限が3ヶ月と短いため、助産師資格を申請する予定が決まってから厚生労働省に依頼するのが一般的です。

日本で助産課程を学習した教育機関が外部認定を受けている証明

オーストラリアでは日本と異なり、大学のコースをオーストラリア看護師・助産師認定協会が定期的に審査・認定する制度を設けています。日本にはこういった制度がなく、証明するのが極めて難しい書類となります。

日本での助産学位がオーストラリアの大学学位または大学院学位と同等である証明

オーストラリアで助産師は大学卒業学位または大学院の学位が認定の最低基準となっています。そのため日本の専門課程で取得した助産課程では認定されない可能性があります。また、大学の英文卒業証明書を提出しますが、Midwifery(助産課程)の学位が付与されていない場合はオーストラリアの看護協会の証明が難しいと考えられます。

助産師としての経験証明

助産師や他の医療従事者の監督の元、10人以上の妊婦を対応した経験や100例の診療立ち会いや30例以上の分娩経験などを助産教育で学習したことを証明する必要があります。

助産師教育が助産師の国際定義に当てはまっているかの証明

International Confederation of Midwives’ definition に準拠する教育課程であることを証明しなければいけません。シラバスを英訳し、看護・助産師認定協会への提出が必要となります。

薬理学の証明

薬物動態学や薬理学、薬の管理などを履修した証明を提出する必要があります。


オーストラリアの正看護師同様、日本の資格を利用したオーストラリアの助産師認定申請では、書類申請だけでは合格せず、ブリッジングコースへの入学を促される可能性が高いと言えます。しかし、2018年現在オーストラリアでは助産師向けのブリッジングコースが開講されておらず、実質助産師認定申請は不合格となる可能性があります。つまり、オーストラリアの大学・大学院へ編入学をしない限り、助産師として認定を受けるのは困難であると言えます。

オーストラリアで助産学を学ぶ
オーストラリア助産師留学とは?


オーストラリアで助産師を取得するためには、助産学を学べる大学または大学院のコースを履修する必要があります。日本で正看護師資格や助産師資格を保有している場合で卒業してからの期間が短い(最大10年以内)の場合は、大学や大学院で単位認定を受けることができるため、大学に通う期間を短縮できる可能性があります。※各大学によって学位認定の基準は異なる。
オーストラリア助産師留学には、オーストラリアの正看護師資格を取得してから助産師を目指すパターンと、オーストラリアの正看護師資格を取らず、助産師を目指すパターンがあります。

1 オーストラリアの正看護師資格を取得してから助産師資格を取得する

先にオーストラリア看護留学 でオーストラリアの正看護師資格を取得してから、助産師を目指すことが可能です。メリットとしては、オーストラリアの正看護師として永住ビザを目指せること、先に正看護師として働きながら助産師を目指せるため、オーストラリアでの生活を安定させられることがあります。またオーストラリアでも正看護師資格保有者のみが入学できる短いコース(通常海外留学生は入学できないが、永住権者は入学できる)へ入学できます。

例:

シドニー工科大学 
Graduate Diploma in Midwifery

期間 1.17年
科目 助産師実習・複雑な症例での助産、周産期のメンタルヘルス、公共衛生戦略としての助産師など
入学基準 オーストラリア国籍・永住権 オーストラリア正看護師資格

西シドニー大学 
Graduate Diploma in Midwifery

期間 1.25年
科目 助産師実習・助産実習における生理学・専門家としての助産師・オーストラリアの文化における出産
入学基準 オーストラリア国籍・永住権 オーストラリア正看護師資格

2 オーストラリアの助産師資格を直接目指す留学

オーストラリア国内の大学で助産師のコースは永住権者・国籍を保有する現地の学生向けにしか開講していない大学が多いため、留学生でも入学できる選択肢は多くありません。また、正看護師資格の方がオーストラリア国内でも汎用性が高いため、助産師資格のみを取る方は少ない傾向にありますが、フリンダース大学では日本人留学生でも入学できる助産師コースが開講されています。

フリンダース大学 
Bachelor of Midwifery (Preregistration)

期間 3年(単位認定で2年となる可能性有り)
入学基準 英語力 IELTS6.5相当