【体験談】海外看護有給インターンシップ – 「be動詞とは..?」英語力初級からの挑戦!

お名前長島晴香様留学期間2022年10月 - 現在
滞在都市シドニー(ケアンズ、ポートダグラス)/オーストラリアインターン先ナーシングホーム、訪問介護

1.Harukaさんの留学スケジュール

セカンドワーキングホリデービザを取得し、アシスタントナースとして働き始めたばかり!というHarukaさんから体験談をいただきました。海外への挑戦を決断した理由や仕事と勉強との両立の難しさ、セカンドビザ取得に伴う地方での暮らし、アシスタントナースとしての経験、今後の目標など伺いました。ぜひ最後まで読んでみてくださいね。

Harukaさんの留学概要

渡航国:オーストラリア
渡航都市:シドニー(ケアンズ、ポートダグラス)
留学プログラム:海外看護有給インターンシップ
渡航期間:2022年10月 – 現在
インターンシップ先:ナーシングホーム、訪問介護

Harukaさんの海外生活の様子

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お申し込みから現在に至るまでの流れ

2.海外に挑戦しようと考えたきっかけ


留学を考えた最も大きな理由は「英語力」です。

高校卒業したタイミングで祖母がアメリカ旅行をプレゼントしてくれたことをきっかけに海外が大好きになりました。日本では見たことも触れたこともない世界が広がっている衝撃、各地での出会い、そしてそこで得た感動は私を魅了しました。

その後、大学に進学し、看護を学ぶうち、海外の医療や看護にも興味関心を持つようになりました。大学在学中はシンガポールでの研修に参加したこともあります。その頃から、海外の医療や看護に直に携わってみたい.. と思うようになります。

さらに、看護師として経験を積むなかでより裁量のある立場で働いてみたいと考えるようになりました。父が起業してたこともあり「自分で何かやってみたい」という思いが社会人になって強くなったのだと思います。

「自分はどんなキャリアを歩んでいきたいのだろう..」

臨床経験も4年目を迎え、起業、独立、転職.. さまざまな方向性を模索するなか、ふっと、学生時代からの一つひとつの経験が、自分の考えや価値観を形作っていることに気がついたのです。

「経験を積んで視野を広げたい」
「グローバルな人材になりたい」
「魅力ある人になりたい」

そう思うようになりました。より多くの人と出会い、さまざまな価値観にふれ、人のためになるような経験をもっともっとしてみたい..っ!まずはそこからだ!と考えました。ただ、そのためにはコミュニケーションツールとなる英語力が必要です。残念ながら、当時の私の英語力は初級も初級.. 「be動詞とは..?」というレベルでした。

そんなとき、目に飛び込んできたのがワールドアベニューのインスタグラムの広告でした。日本の資格や経験を活かし、オーストラリアでアシスタントナースとして働くことのできる留学があるというのです。しかも英語力初級からでも参加可能という文言を目にし、「これだ!!」と思いました。
英語を学べることはもちろん、アシスタントナースの仕事を通じて海外の医療や看護、介護を垣間見ることもできる、さらに、オーストラリアは多民族国家なので多様な価値観に触れることもできる.. 「完璧だ!」と思いました。

その後は早かったです。ワールドアベニューに問い合わせ、無料留学カウンセリングを受け、その場で即決しました(笑)

3.出発前オンライン英語+コーチングを受けて


アシスタントナース有給インターンシップ・プログラムには40週間の出発前オンライン英語+コーチングが含まれていました。出発前に週に1度、約10ヶ月間かけて、オンラインで英語を学びながら、留学準備をしていくというものです。オンラインの英語の授業に加えて、月に1度スピーキングとライティングの課題提出もありました。

もともと英語学習習慣がない人や、働きながら英語学習を進めるに伴いモチベーションを維持するのが難しいと感じる人は多いと思います。そのため、このオンライン英語にはそれらの不安をサポートするかのように「コーチング」が含まれていました。コーチングは、初期に立てた学習プランや目標に合わせた学習アドバイスを隔週で受けることができます。

 

正直かなりしんどかった仕事と勉強の両立

私の場合、少し特殊ですが、正直仕事と勉強の両立はかなり大変でした(苦笑) 理由は私がそもそも、ダブルワークしていたことにあります。私は総合病院の集中治療室で働く側、新体操の講師も勤めていました。ただでさえ、パツパツだったスケジュールに週1回2時間の授業と月1の課題が加わったのです。

特に、眠れない夜勤が続いたり、日勤にも関わらず終業時間が10時になったり.. そんなときは、全てにおいてやる気がダウンしてしまう.. そんなこともありました。ただ、そんな私を支えてくれたのがコーチングです。

集中して勉強できる時間を作る.. そんな余裕を持てないときは「1日5-10分、隙間時間に”触れる”だけでいいので英語を聞き流してみたり、アプリでクイズをやってみたりしましょう」と言ってくれたり、本当にやる気が出ないときは映画やドラマなどを介して、「勉強」ではなく「楽しむ」時間を設けてみましょう、とアドバイスをしてくれたりしました。

その都度、相談できたこと、また適切なアドバイスをもらうことができ、なんとか10ヶ月間の勉強を終えることができました。

4.セカンドワーキングホリデービザ取得に向けて地方へ


渡航前からセカンドワーキングホリデービザの取得を考えていました。1年なんてあっという間に終わってしまう.. と思っていたからです。語学研修、そしてCertificate(アシスタントナースとして働くために必要な資格取得のコース)を終えたらすぐにファームに行こうと思ってました。

 

ホスピタリティ関連の仕事でセカンドビザ取得に挑戦

オーストラリアのワーキングホリデーは「一定期間所定労働に従事する」など諸条件を満たせば、2回目(セカンドワーキングホリデービザ)・3回目(サードワーキングホリデービザ)の取得のチャンスを得られます。

通常この「所定労働」というのはファームと呼ばれる農業が中心です。しかし、私が「所定労働」に従事した2022年2月時点では、コロナ禍における入国制限の影響をうけ、深刻な人手不足に陥っている特定の地域・職種(オーストラリア北部または遠隔地、超遠隔地における観光業および接客業など)での労働でもセカンド/サードワーキングホリデービザ申請が可能でした。
※ビザに関する最新情報はオーストラリア移民局のサイトをご参照ください。

そこで、思い切って、ファームではなくケアンズでの接客業に挑戦することにしました。できることなら、ジャパレスは避け、英語環境での仕事に挑戦したと考えていました。しかし、ちょうど閑散期に移動してしまったため、ジャパレスですら、なかなか仕事が見つからない状況に陥ってしまいました。
※お寿司屋さんやうんどん屋さん、焼肉屋さんなど日本食を取り扱う飲食店の総称です。オーナーやスタッフは日本人の場合がほとんどで職場は日本語環境になることが多い。お客様はオーストラリア人を含め、さまざまな国の人が訪れるため、ウェイター(ホール勤務)であれば英語を使うこともあります。

ケアンズは観光地です。6月から8月頃はケアンズを含めグレート・バリア・リーフ地域の繁忙期で、求人数も増えます。一方、11月から3月は雨季で、特に2月は降雨量が多く、一番仕事がない時期です。私はドンピシャでこの時期に仕事探しに行ってしまったわけです(苦笑)

バッパー生活を送りながら仕事探しをする日々.. オーストラリアに来て1、2を争うしんどい時期でした(苦笑) ただ、いろんなハプニングと偶然が重なり現地の日本人の方々と出会い、彼らに色々と情報提供いただいたり、仕事探しをサポートしてもらったりすることができました。いろんな方にサポートしていただき、ケアンズで少し働いたのち、最終的には、ポートダグラスのシーフードを取り扱うお店で働くことになりました。

私が働いたそのシーフード屋さんは、オーストラリア人の方が営んでいたところを日本人夫婦が買取し、始めたばかり.. というお店でした。とても素敵なご夫婦で、生活もホームステイのような感じで、そのご夫婦と一緒でした。最初は魚介を売るだけだったのですが旦那さんの方がもともとシェフだったということもあり、イートインやテイクアウトも提供するようになりました。メニューやイートインのスペースを作る作業も一緒に行わせていただき、とても貴重な機会だったなと感じています。

リスニングには一苦労.. 感じたオーストラリアの人々のフレンドリーさ


ポートダグラスはクイーンズランド州北部の熱帯地方にあり、手付かずの自然が残る熱帯雨林やグレート・バリア・リーフを訪れる際に、拠点としてよく利用される都市です。ゆったりとした雰囲気の漂うトロピカルな地域で、ポートダグラス自体もリゾート地として人気です。日本人はほとんどおらず、それまでの日本人環境が嘘のように、一気に英語環境になりました。

シドニーは本当に多国籍な街で、多くの方が英語を第二言語として使っており、英語も聞き取りやすい環境でした。しかし、ポートダグラスはそういうわけにいきません。相手はほとんどがネイティブです。話すスピードは早くなり、リンキングやリダクションも一気に増え、リスニングには苦労したことを覚えています。

魚介を販売するうえで、魚介の名前を覚える必要があったことはもちろんですが、それぞれの魚などの料理方法について相談されることもありました。英語力的にも知識的にもシェフの旦那さんに頼りっぱなしでしたが、そんな私のことも、常連さんは少しずつ覚えてくれて、次第に名前を呼んでくれるようになっていきました。こんな拙い私の対応でも、喜んでくれる人やありがとうと言ってくれる人がいるということに、とても嬉しい気持ちになったことを覚えています。

5.アシスタントナースと旅行会社での仕事を両立


無事、セカンドワーキングホリデービザを取得し、シドニーに戻ってきて、アシスタントナースの仕事をスタートしました。現在は、ナーシングホームと訪問介護の仕事に携わっています。まだ働き始めて2週間目、全シフト合わせても10回くらいなので、少しずつ慣れてたかなー.. という感じです。

ナーシングホームでは、主にモーニングシフトとイブニングシフトに入っています。
モーニングシフトでは、シャワー介助、食事介助、おむつ交換、洋服を選んで寝衣交換をしたり、車椅子移乗をし、ダイニングスペースに集めたりもしています。ときおり、レクリエーションを見学させてもらったりもしています。
イブニングシフトは、おむつ交換、更衣介助、食事介助、移動・移乗介助、加えて都度コール対応という内容です。

認知症を煩う利用者の方々との会話は、間々ならないことも多く、もどかしさを感じる日々です。例えば、利用者の方の言っていることがわからず、何度も聞き返しているうちに「他の人を呼んでほしい..」と言われてしまったときなど、他の職員の方には本当に申し訳ない気持ちでいっぱいになります。しかし、そんななかでもスタッフの方々は「今日もありがとう、助かったわ」と声をかけてくれます。その一言が次回頑張る励みになっています。

訪問介護は、毎週金曜日夕方のシフトで、到着したらまず30分程度の散歩、その後、夕飯の準備、服薬介助、次の日の朝食の準備、最後に片付けという内容です。利用者の方はとてもお話好きで、もちろん、全ての会話がうまくいくわけではありませんが、私もそのお話を聞きながら楽しく働くことができています。

ちなみに、給与(平日の金額)は次の通りです。
ナーシクングホーム
– モーニング 40.01ドル(4,001円)
– イブニング 44.02ドル(4,402円)
訪問介護 41.65ドル(4,165円)
※AUD=100円計算

オーストラリアと日本との違い

オーストラリアでは残業がないと聞いていましたが、働いてみて、その時間厳守っぷりには驚きました。人手も充実しており、時間通り仕事を終えることへの罪悪感もありません(笑) また、介護には機械を利用するため、介助者側の身体的負担が少ない点も魅力です。

一方、介護の質は日本の方が高いように感じます。特におむつ交換やシャワー介助など、日本人の目線で見ると「雑さ」は否めません。日本の患者第一主義には、さまざまな意見があると思いますが、職員優先主義のなかにも、もう少し、患者さんへの配慮があってもいいのでは.. と葛藤があります。

シフトは積極的に取りに行こう!

現在、パンデミックビザというコロナ禍限定のビザで滞在延長している方がとても多く、仕事は取り合いです。たくさんシフトをもらっている人たちに聞くと「とにかく積極的に動いた方がいいよ!」とアドバイスを受けました。そこで、仕事を始めてからはしつこいくらい、派遣会社に「シフトはないか??」と連絡を入れています。訪問介護の仕事はその甲斐あって、ゲットできた仕事だと思います(笑)。
※Subclass 408 Temporary Activity visa、通称パンデミックビザと呼ばれるビザです。コロナ禍における限定的なビザで、2023年10月現在、すでに申請はできません。

これから来られる皆さんも、働き始めてすぐのタイミングは特に、派遣会社の人に名前を覚えてもらうべく、とにかく積極的に仕事獲得に向けて動くことをお勧めします。

ツアーガイドの仕事にも挑戦中!


実は、アシスタントナースの仕事以外に、日本人観光客の方を対象としたツアーガイドの仕事もしています。私自身、旅行は大好きで、暇さえあればさまざまな土地に足を伸ばしてきました。

例えば、ポートダグラス滞在時には、妹がオーストラリアに遊びにきてくれていたので、レンタカーを借り、一緒にポートダグラスやケアンズ内を巡りました。気球に乗ったり、クルージングしたり、キュランダなど世界遺産を楽しんだり.. その後は、飛行機でシドニーに移動し、ビビッドシドニーも堪能しました。また、親戚がブリスベンに住んでいるので、ブリスベンやゴールドコーストを訪れたこともあります。来月はその親戚と一緒にメルボルン旅行を企画しています。

そんな自分自身の経験もふまえつつ、日本語なので、丁寧に、お客様に対応でき、お客様が喜んでくださる瞬間が、本当に本当に幸せです。給与は28ドル(+販売の売上次第で手数料が上乗せになることもあり)とアシスタントナースと比較すると低めですが、ツアーガイドとしての経験を通じて、「いつか、英語でも日本語と同じようにサービスやケアを提供できるようになりたい.. 」という英語学習へのモチベーションにつながる、そんないい循環が生まれているように思います。

6.今後の目標


実は、帰国後には美容系の会社での就職が決まっています。総合病院の集中治療室からの転職なので、驚かれる方もいるかもしれません。しかし、留学経験を通じて、「やってみたい」と思ったことにはとにかく積極的に挑戦してみようという気持ちが強くなり、今回転職を決めました。

残りのオーストラリア生活では、働きながらとにかく英語力を伸ばすことに注力したいと考えています。冒頭でお話した通り、留学を決断したときの私の英語力はbe動詞もわからないという超初級レベルでした。

Grammar in Use(グラマーインユース)という、英文法書を皆さんはご存知でしょうか?初級編が赤色、中級編が青色、上級編が緑色の冊子です。

留学することをオーストラリアに住む親戚に伝えたとき、英語学習に最適と勧めてもらい、初級編の赤を購入しました。しかし、設問も解説も全て英語の文法書のため、最初に開いたときは呪文書にしか見えませんでした(笑)

まずは日本語の文法書からやろう.. と妹の高校時代の文法書を借り、そこから勉強を始めました。そして、なんとかGrammar in Useの赤本に辿り着き、1周だけしてからシドニーに出発しました。オンライン英語にも取り組んでいたため、「少しはできるようになったかな?」と思っていましたが、正直全く足りませんでした(苦笑)。

しかし、シドニーでの語学研修、Certificateの取得、ジャパレスでのバイト、ポートダグラスでの英語づけの日々、そして今、アシスタントナースとして働きだすなかで、Grammar in Useも中級編の青2周目に入りました。2年前、Grammar in Useの赤本を開いたときと比べたら.. と、振り返ってみて、ようやく成長を感じています。

英語力の伸びとともに、本当にたくさんの出会いと経験がありました。帰国までの時間はもちろん、帰国後も慢心することなく、英語の勉強は継続し、今後もさまざまな経験を積んで視野を広げ、グローバルに活躍できる魅力的な人になっていきたいと思います!

 

7.さいごに


体験談を最後まで読んでいただきありがとうございました。Harukaさんのアシスタントナース有給インターンシップ体験談はいかがでしたでしょうか。be動詞とは?から始まった留学でしたが、2年間の努力が少しずつ形になり、自身の「成長」を感じている姿が印象的でしたよね。

アシスタントナース有給インターンシップはオーストラリアのワーキングホリデー制度を利用した看護師限定の留学プログラムです。渡航前後に英語研修が含まれているので、英語力初級の方でもご参加いただけます。看護師としての知見を広げたいという方はもちろん、資格や経験を活かしより有意義なワーホリ生活を送りたいという方、実用的な英語力を身につけたいという方にとても人気です。

ご興味をお持ちの方は、定期開催中のオンライン説明会にぜひご参加ください。オンライン説明会は、カメラもマイクもOFFでお気軽にご参加いただけます。プログラムの概要や参加条件、出発月ごとの定員状況や費用、そして最新キャンペーンなどもご案内しています。

皆様からのお問い合わせを心よりお待ちしています。