【体験談】海外看護有給インターンシップ – 日本にいたら想像すらできなかった人生の選択肢が生まれた

お名前石塚芽衣様留学期間2022年2月 - 現在
滞在都市シドニー/オーストラリアインターン先ナーシングホーム

1.芽衣さんの留学スケジュール

看護師限定ワーキングホリデーとして、看護師さんから高い人気を誇る「アシスタントナース有給インターンシップ」。このプログラムに参加している芽衣さんから体験談をいただきました。ナーシングホームと日本食レストランとのダブルワークをしつつ、オーストラリア旅行も楽しみ、さらには素敵な彼との出会いもあったそうです。充実した日々を送っている様子の芽衣さんに、セカンドワーホリビザ取得のために参加したファーム生活や看護助手として働くなかでの気づきなど、気になる留学のあれこれを伺いました。

芽衣さんの留学概要

渡航国:オーストラリア
渡航都市:シドニー
留学プログラム:海外看護有給インターンシップ
渡航期間:2022年2月 – 現在
インターンシップ先:ナーシングホーム

お申し込みから現在に至るまでの流れ

2021年1月:お申し込み / 参加必要書類の準備開始
2021年7月:出発前オンライン英語学習開始
2021年12月:オーストラリア入国制限解除が決定!/ ビザ申請、滞在手配など各種手続き
2022年2月:出発
2023年3月-5月:語学学校にて英語研修
2023年5月-6月:Certificate コースを受講
2023年6月-9月:ファーム
2023年10月-11月:日本に一時帰国・友人の結婚式に参加
2023年11月-現在:シドニーに戻りアシスタントナースとして就労開始 ※日本食レストランとのダブルワーク

2.海外看護有給インターンシップで留学しようと決めた理由


高校生の頃から英語が好きでした。早いタイミングで国際看護にも興味を持ち、大学生のときはベトナムに10日間ほど短期留学をしたこともありました。ただ、大学での勉強や実習、国試の勉強、就職活動.. 怒涛の日々のなかで「英語が好き」「海外に行きたい」という思いはいつしか薄れてしまっていました。そんななか、海外への思いが再燃したのはまさかのコロナ禍でした。

人間関係や働き方に悩んだ臨床1年目

看護師の仕事は好きでした。ただ、年功序列的な人間関係やサービス残業が当たり前の労働環境、業務負荷の大きさに対する給与のギャップなど、実際に働き出して感じることがいろいろありました。

「このまま20代前半を消費してしまっていいのか….」

いつしかそんな思いが頭を巡るようになりました。そんなとき、インスタでワールドアベニューの「海外看護有給インターンシップ」を見つけました。看護師資格や臨床経験を活かして海外で働きながら英語力を伸ばせる留学という文言を見て「これはっ…!!」と思い、さっそく留学相談をしてみました。話を聞いてみると、臨床経験1年以上あれば、英語力初級でも参加できるというではありませんか!!このとき、自分は以前から英語が好きだったことや海外で働くことに興味があったことを思い出しました。

「できるだけ早く行きたい!」

コロナ禍ではあったものの、「どこかで入国制限は解除されるだろう!」と考え、臨床経験年数や貯金、必要書類の準備など、参加に伴い必要な準備を整えられる最短のタイミング、2022年1月出発の枠に申し込みをしました。

不安よりも楽しみの方が大きかった

久しぶり、かつ長期の海外留学への挑戦には、資金面や現地での仕事探し、治安面など多少不安もありました。ただ看護留学プログラムであれば、このあたりの不安は払拭できました(プログラム開催地のオーストラリアは治安がよかったし、サポートには仕事紹介が含まれていました)。

「1年後に留学する!」という目標ができてからは、日々抱えていた不満やストレスも軽減し、気がつけばあっという間に時間が過ぎていきました。

3.出発前オンライン英語研修を受けてみて


出発の半年より少し前のタイミングから「出発前オンライン英語+コーチング」を受け始めました。「仕事と勉強の両立は大変かな..」とも思いましたが、週一回の授業だったので両立は問題ありませんでした。何より渡航前に英語に触れる機会を持てたことがとてもよかったです。

特によかったと感じたことは..
1. ”スピーキング” の学習機会を持てたこと
2. ネイティブとの会話や英語での授業への抵抗感が軽減されたこと
3. 日常生活において必要な単語やフレーズを学べたこと などが挙げられます。

文法や単語、リスニングの勉強は日本でも可能ですが、ネイティブと英語で話す機会を得るのはなかなか難しいと思います。しかし「出発前オンライン英語+コーチング」を受けることで、英語で話すことや、英語で授業を受けることに慣れた状態で海外生活をスタートすることができました。おかげで、渡航してすぐ挑戦できることが増えたように感じています。

嬉しい知らせ!入国制限が解除された

留学プログラムを申し込みした時点では、オーストラリアの入国制限がいつ解除されるのかわからない状態でした。いつか制限が解除されるだろうと思ってはいたものの、出発月は延期になる可能性も覚悟してました。しかしとてもラッキーなことに、2021年12月、突如入国制限が解除されることになり、ほぼ予定通りの2022年2月に出発できることになりました。

対面&グループ授業もとても楽しかった

渡航して約2ヶ月間は語学学校に通いました。対面かつグループでの授業はとても新鮮でした。私が渡航したタイミングはオーストラリアの入国制限が解除されて間もなかったこともあり、日本人が多い環境でした。しかし、学校の先生がイングリッシュオンリーポリシーを徹底してくれたおかげで、クラス内では英語に集中することができました。グループ学習だったので、クラスメイトの質問が自分の学びに繋がる機会も多く、効率よく学習を進めることができた点もよかったように思います。

語学研修を終えた後は、Certificateのコースを受講しました。当時はまだオンラインでの講義が中心で、専門用語の学習には苦労もありましたが、なんとか修了することができました。

4.セカンドワーホリビザのために参加したファーム


「ワーホリには2年間行こう!」と最初から決めていました。さらに、10月に友人の結婚式で日本に一時帰国することが決まっており、この一時帰国までにはセカンドワーホリビザ申請に必要な88日間の就労は全て終えられるようにしようと考えていました。

ファームでの仕事は天候などによって左右するため、余裕を持って4ヶ月間程度の期間をみていました。ただ、ちょうど季節が冬だったことや天災などの影響を受け農作物が不作なタイミングだったこともあり、ファーム先をなかなか見つけられずにいました。そんななか、インスタで求人を見つけました。クイーンズランドのバンダバーグという場所で、求人も滞在先もあるといいます。

いろいろと期日も迫っていたため、その情報を見つけた瞬間に引っ越しを決意!すぐに移動しました。

オールイングリッシュの洗礼


ファーム先での仕事は主に野菜や果物、例えばチェリートマトやズッキーニ、ブルーベリーなどのパッキングでした。当然ですが、農場での仕事経験なんて日本ではありません。業務内容も関連する英語も「初めまして」ばかりです。シドニーで語学学校に通ったりCertificateのコースを受講したりしていたときは、ワールドアベニューの看護留学に参加している同期たちとともに過ごしていたため、困ったことがあれば日本語で確認したり、相談したりすることができました。しかしファーム先ではそうはいきません(笑) 仕事を教えてくれたのは韓国の方でしたし、スーパーバイザーや同僚はベトナムの方でした。英語そのものがわからないというのもありましたが、それぞれの国のアクセントに慣れるにもかなり苦労しました。

例えば、ベトナムの方の英語は(私の耳には) ”にゃんにゃん” 聞こえるのです(笑) 私の英語が聞き取りにくいのは相手側も同様だったようで、最初はコミュニケーションが全く取れず、かなりイライラされてしました。彼らも完璧な英語を話せるわけではなかったので、今思えば「お互い様じゃん!」という感じなのですが、当時は私のメンタルもまだ弱く、毎回「ごめんなさい.. 」と心苦しく感じていました。

ただ、時間がたつに連れてだんだんとお互いの英語に慣れていき、仕事にも余裕を持てるようになっていきました。最初はイライラしていたベトナム人のスーパーバイザーや同僚たちとも最終的にはとても仲良くなり、仕事中に英語で”しりとり”をして遊ぶほどになっていました(笑)。

彼らとはファームを終えた今でも仲がよく、彼らがシドニーを訪れた際には、「一緒に遊ぼう」と声をかけてくれています。

5.飲食店とナーシングホームでのダブルワーク


実は、語学学校やCertificateの勉強をしていたときから日本食レストランでの仕事をしていました。仕事はJAMSというオーストラリアの情報ポータルサイト(日本語)で探し、履歴書などもネット上で作成、メールなどで添付して提出。返答がきてすぐに面接、当日は人手不足だったこともあり、即採用でした。日本食レストランではあるものの、オーナーが中国の方だったこと、職場の同僚にはインドネシアの方なども多かったこと、また仕事はホールでの接客だったこともあり、意外と英語を使う機会がありました。

ファーム後は日本に一時帰国、その後シドニーに戻り、いよいよ仕事がスタート.. というタイミングが11月-12月でした。アシスタントナースの仕事は少なくなる時期だったため、ファーム前に働いていた日本食レストランでのアルバイトと並行してアシスタントナースの仕事をスタートしました。アシスタントナースの仕事は週1回程度でしたが、日本食レストランでの仕事もあったため、あまり焦らず、少しずつ慣れていこうという心持ちで始めることができました。

QOLの高さに驚き!オーストラリアのナーシングホーム

ナーシングホームでの仕事は生活介助(食事やシャワー、トイレなど)が中心でした。「モーニング」と呼ばれる午前中の勤務に入ることが多かったのですが、オーストラリアはもともとイギリスの植民地だったこともあり、朝食と昼食との間にティータイムがあり(優雅ですよねw)、さらに朝シャワーを浴びる習慣もあるため仕事はそれなりに忙しい印象でした。ただ、日本と異なり残業はなく休憩もきちんと取れるため、「働き方」は魅力的だなと感じました。

衝撃的だったのは、利用者さんのQOLの高さです。
例えば、食事のメニューの豊富さがすごかった…(笑) トーストひとつとってみても、ジャムをつける人もいれば、はちみつをつける人もいますし、バターを好む人もいます。ジャムも、いちごやアプリコット、ブルーベリーなどバリエーションがとにかく豊富!さらに、ランチからワインを嗜む方もいて.. もう本当に驚きの連続でした(笑)

日本の介護施設は認知症が進んでしまったり、身体に何かしら障害があったりして自立した生活を送ることが難しい方が入所するケースがほとんどだと思います。一方でオーストラリアのナーシングホームは、自立した状態でも今後の健康状態に不安が出てきたな.. というタイミングで移動される方も多いように思います。ご夫婦で一緒に入所するという方が多いのも印象的でした。

6.素敵な出会いも!広がる今後の選択肢


プライベートでは学校に通っていたタイミングで、友人たちと世界遺産のウルルに旅行に行ったり、バンダバーグからシドニーに戻るタイミングでブリスベンまで足を伸ばしたり、他にも友人が日本からオーストラリアを訪れたタイミングで一緒にゴールドコーストを訪れたり.. 一見、勉強と仕事で忙しそうな私の留学生活ですが、意外とオーストラリアを満喫しています。

日々の生活のなかでもmeet upというプラットフォームサービスを利用し、多様な価値観をもつ人々と出会うことができています。実は偶然足を運んだmeetupのイベントで今の恋人と出会いました。彼はオーストラリア人なので、日々のコミュニケーションも当然全て英語です。文化や習慣の違いも相まって、付き合い始めた当初は意思疎通に不安を感じることもありましたが、気がつけばかなりスムーズに会話できるようになりました。最近は、彼からも「かなり英語上手くなったね!」と言われ、自分でも成長を感じています。

オーストラリアで正看護師資格に挑戦?日本にいた時にはなかった人生の選択肢が生まれた

オーストラリアにきて、過度に人の目を気にしなくなったように思います。ありのままの自分で生きていける感覚はとても貴重で、改めて海外に挑戦してよかったなと感じています。もちろん仕事を詰め込みすぎて疲れてしまうこともありますし、上手くいかないこと、悔しいこと、辛いこともあります。ただ、今は上手くバランスが取れているように思います。

今後のことはまだ考え中ですが、彼との関係も含め、もう少しゆっくり考えていきたいと思っています。もっともっと英語も上手くなりたいと思っていますし、オーストラリアで正看護師を目指す?なんて選択肢も生まれています。日本にいたら想像すらしなかった人生の広がりが生まれたことには自分でも驚いています。

7.さいごに

体験談を最後まで読んでいただき、ありがとうございました。芽衣さんの体験談はいかがでしたでしょうか。芽衣さんに留学を迷っている方にメッセージをお願いできますか?と伺ったところ「やりたいと思うことは『やりたい!』と思ったときに挑戦したほうがいい!!」といただきました。臨床経験年数や役職のこと、退職のタイミング.. 迷っている方もいらっしゃるかと思いますが、人生は意外と短いもの.. 挑戦してみたいと思えたときにぜひ一歩を踏み出しましょう。

ワールドアベニューでは看護留学について日々様々な疑問質問にお答えすべく、個別留学カウンセリングを実施いたしております。カウンセリングは無料です。オンライン(Zoom)、電話、来店(東京オフィス)のいずれかの方法からお選びいただけます。定休日の木曜をのぞき、土日祝日も営業致しておりますので、お気軽にお問い合わせください。