お名前 | 矢島美佳さん | 留学期間 | 2018年4月~現在 | ||
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滞在都市 | シドニー/オーストラリア | インターン先 | ナーシングホーム |
自分が見ている世界を広げたいと思い、留学を決意された美佳さん。
人生の中でとても大切な20代の時間を使って、思い切り行動をしたことが、見える世界を変えてくれたようです。
1.働いているときに感じた違和感と世界を見たいと思い決意した留学
10代の頃から海外留学には興味があり、学生時代にニュージーランドで2週間のホームステイを経験したことがありました。文化や食べ物、言葉、全てが日本と違うことに衝撃を受けて、「世界は広いんだ」と感じたことを今でも覚えています。
それから、私は看護師になり、臨床を数年積んだら、他の病院に移って新しいことを学ぼうと思いながら働いていました。ある時、ふと、「これって意味あるのかな」と思うことがあったんです。それは、毎回、患者さんに行う看護診断です。個々人の価値観、その患者さんが何を大切にしているかを知る診断なのですが、看護診断を作っているのは皆、海外の理論家の人で、海外の人が作ったものを日本人に行う意味ってあるんだろうかと思うようになりました。私が見えている世界が狭いだけなのかな、もっと見える世界を広げた方がいいのかな、とどんどん思いを膨らみ、自分の知らない世界を見るために留学をしようと決意しました。
看護師という仕事は好きだし、嫌になって辞めるわけでないので、留学をするなら少しでも看護に携わる留学がしたいと思っていたところ、見つけたのがワールドアベニューの海外看護有給インターンシップです。普通のワーキングホリデーのように飲食店で働くことは一切考えていなかった私にとって、自分のバックグラウンドを活かせるぴったりのプログラムだと思いました。エイジドケアは嫌いじゃないし、日本とは違う国のご年配の方とコミュニケーションを取りながら、彼らのバックグラウンドを知るのは楽しそうだと思いました。また、今後、日本で看護師として働くにしても、きっといつか日本人ではない看護師と一緒に働く時代がくると思っていたので、その時にも対応できる英語力と異文化を理解しながら働く力を身につけたいと思いました。ワールドアベニューのプログラムは、カリキュラムもしっかりとしており、実績もあるため、安心して申し込みをすることを決めました。
申し込みをしてから出発まで、中学英語の復習をしました。5文型や品詞、仮定法や関係代名詞など、基本的な勉強をして、留学に備えていたので、渡航後はスムーズに語学研修に入ることができました。
2.会話力を磨いた語学研修とホームステイ
海外看護有給インターンシップで通う語学学校は、スピーキングとリスニングに特化しており、とにかくひたすら話す、を繰り返す授業でした。文法をいくら理解していたとしても、話すとなると上手く出てこないものですね…。ただ、話してみたら、それが正解か不正解かがわかるので、「とにかく、まずは話してみる」という意識は身に付き、話すことに抵抗感はなくなっていきました。
授業中には、発音矯正もしっかりとしてくれました。最初の頃は、“TH”と“S”の発音を頻繁に直されていましたが、今は違いが分かり、発音も上達しました!
リーディングに関しては、授業中には勉強しないので、自分で本を読んで勉強していました。私が最初に滞在していたホームステイ先がとても良いところで、お仕事を引退されているご夫婦が私の会話に付き合ってくれました。一緒にテレビを観たり、会話をしたり、食事をしたり、と居心地が良く、結局3ヶ月間そこに滞在していました。また、ご夫婦の娘さんが近くに住んでいて、お子様もいたので、子供用の本を沢山持っていて、よく借りて読んでいました。そして、カランメソッドと同時に受講していたプライベートレッスンのときに、読んだ本の内容を自分の言葉で伝えるという練習をして、発音が間違っていれば、そこでも先生に直してもらえました。最初は、1冊読むのに3週間ほどかかっていたのですが、徐々にリーディング力がつき、1冊1週のペースで読めるようになっていきました!
語学研修とホームステイが終わり、看護助手の資格を取るためにCertificate3コースを受講しました。感じたのは、「資格を取るのは簡単なことじゃない」ということです。英語を使って何かを学ぶというのは、意外と大変で、出される課題もクラスメートと協力して行っていました。
実習では、様々なバックグラウンドを持つスタッフと一緒に働くので、大変さも感じました。オーストラリア人じゃない人がオーストラリア人をケアしている姿を見て、正直驚きました。「そうか。こうやって、日本でも日本人以外の人がケアする時代がくるかもしれないんだ。それなら、彼らの文化や価値観を理解できるようにしておかないと。」と帯を締め直しました。
この時は、まだ1年間で日本に帰ろうと思っていたので、ファームにも行かず、派遣会社に登録をして働き始めました。
3.ローカルで働いたからこそ気づけた勉強し続けることの大切さ
ナーシングホームで働き始めた私は、あまりがっつり働こうとは思っていなかったので、週4~5日働き、土日は基本的に休む、というゆったりとした働き方をしていました。それでも、時給は$30と高かったため、1週間で6万円ほどは手取りでもらっていました。シェアハウスの家賃を含めても、月$1,300~1,400(約12~13万円)で生活できていたので、残りは貯金にまわし、旅行をするために使っていたりしました。もっとがっつり働いている人も周りにはいるので、そういう人はもっとお給料がもらえていると思います。
語学研修を受けて、Certificateを取ってから働くけど、もちろん働き始めるタイミングで英語がペラペラなわけではないので、上手く対応できないときもありました。利用者さんの中には、ロシア語やスペイン語が母国語の人もいるので、その人達が話す英語を聞き取っていかないといけません。そういうところには苦労しますが、基本的に日本人の看護師は気に入られやすいのかなと思います。働く姿勢やケアが丁寧で、一生懸命に働くので、よく”Thank you!”と、感謝の言葉をいただきます。また、何度も同じ施設に行っていると、「また来てくれたの!」と声掛けしてもらえることもあり、嬉しく感じます。一緒に働いている方も、インドやフィリピン、中国やネパールなど、様々なバックグラウンドを持っているので、それぞれの英語を聞けたり、文化や価値観を知れることは本当に楽しいです。この経験が、いつか日本で日本人以外の人と一緒に働く時がきたときに活かせるんだろうなと思います。
語学学校では、先生が丁寧に教えてくれますが、お金をもらって働いている身なので、そういうわけにはいきません。英語ができて当たり前の環境で働くからこそ、「もっと英語力を伸ばそう!発音を良くしよう!もっと勉強しないと!」と思わせてくれます。ローカルの施設で働いたからこそ、こうやって勉強することが大切だと気づけました。
看護助手として働く内に、「1年では足りないかも」と思うようになり、ワールドアベニューの看護留学サポーターに相談しました。看護留学サポーター自身も、このインターンシッププログラムを経験して、1年間のインターンシップが終わったあとに学生ビザに切り替えた方だったので、アドバイスをもらい、私もインターンシップ終了後に学生ビザに切り替えることにしました。経験者の方に相談をして、アドバイスをもらえたことは、本当に心強かったです。
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4.これからの自分と今の思い
今は、学生ビザに切り替えて、語学学校で英語を勉強しています。
看護助手として働いて貯めたお金を学生ビザに切り替えたあとの語学学校の授業料にあてることができたので、ラッキーでした。まさか、学生ビザに切り替えられるほど貯金ができるとは思っていなかったので(笑)。また、学生ビザに切り替えたあとも、14日間で40時間の就労が可能なので、そのまま看護助手としてアルバイトしながら生活費を得ています。
私は、この海外看護有給インターンシッププログラムに参加できて、本当に良かったと思っています。最初は、「日本人ばかりで大丈夫かな」と思っていましたが、同世代の看護師と海外で出逢うことができ、様々な地域・領域で働いてきた看護師と話ができたことは、自分が今後看護師として働く上での見聞を広げることに繋がりました。また、看護師としての今後の目標について話もできるし、似たバックグラウンドを持った人達と経験を共有できたので、看護師の友達ができて良かったと、今では思っています。
この1年間良い縁に恵まれて、沢山の人と出会うことができました。
大変なことも楽しいことも全て含めて、オーストラリアに来て良かったと思っています。
日本にいたら出来なかった経験をして、異文化を尊重できる自分になり、20代の大切な1~2年を使って留学ができたことは、私の人生にとって大きな財産になります。
ダメなら日本に帰ったらいいと思うので、留学してみたいという思いがあるなら、是非来てみてください。