人生の選択肢を広げてくれた海外看護有給インターンシップ

お名前奈良 聡美さん留学期間2017年4月~現在
滞在都市シドニー/オーストラリアインターン先ナーシングホーム/私立病院

自分の将来のことを考えたときに、”住む場所を変え、海外で働く”という選択肢を考えた聡美さん。
オーストラリアの永住権を30歳までに取得しておけば、将来日本で働くのか、オーストラリアで働くのか、自分が好きな方を選択することができると思い、看護留学することを決意されました。
アシスタントナースとしての就労や英語試験IELTSスコア6.5ポイントの取得など、様々なことを詰め込んだ約1年半を振り返っていただきました。
日本の臨床から離れてチャレンジした看護留学は、人生の選択肢を大きく広げてくれる経験となっているようです。

1日本の臨床から離れる覚悟と海外移住の選択

「もしかして、このまま日本にいたら、自分に未来はないかもしれない」
これが、私が看護留学をすることを決めた理由です。

大学時代、医療政策を勉強していた私は、日本の保険医療は危機的状況にあることを知りました。高齢者が増え労働人口が減ることにより、医療費と保険料収入のバランスが取れなくなり、いずれ保険医療は崩壊する可能性があります。それに歯止めをきかすため、保険料収入に合わせて医療費を減らそうと思うと、1番最初に削られるのは賃金と人件費です。これの対象となるのは、わたしたち看護師か医療事務になると思いました。もし、認定看護師資格や専門看護師資格を取得したとしても、給与があがるどころか下がるのであれば、取る意味を見出すことができないし、日本でのキャリアアップはもしかしたら望めないのかもしれないと考えるようになりました。
もちろん、看護師という仕事はなくならないし、全ての方が人員カットの対象になるわけではありません。また、医療が発達し高齢化社会が進む中で、必要となる技術・資格や賃金も変わっていく可能性があるので、これはあくまで私の考えです。ただ、私が今後自分の思うようにワークライフバランスを取ろうと思ったときに、本当に日本にいるべきなのかと自分の将来を疑問視するようになりました。

そこで私は、「海外移住」の選択肢を思いついたのです。
永住権を取得することを目標としたときに、まずは正看護師資格を取得することが最優先だと考えました。その第一ステップの留学として選んだのが、海外看護有給インターンシッププログラムです。このプログラムは選んだ理由は、大きく3つです。
1,オーストラリアの看護現場を実際に見ることができる
2,資格取得のための資金を貯めることができる
3,短期間で看護助手の資格(Certificate3)を取得することができる

まず、オーストラリアの看護現場を実際に見ることができるという点です。もちろん永住権取得を考えていましたが、実際にオーストラリアの現場を見てみないことには、本当にそこで看護師として働きたいと思うかどうかはわかりません。オーストラリアではセカンドワーキングホリデービザも取得できるため、まずは2年間看護助手として働いて、その先を考えようと思いました。もし資格取得をせずに2年間の看護助手経験のみで帰国したとしても、日本の現場では得られないものを得ることができると思ったので、2年間日本の臨床から離れることに抵抗はありませんでした。また、オーストラリアは、働くひとが守られており、キャリアアップの制度も充実していることで有名なので、その制度自体を知りたいという興味もありました。看護業務は、正直激務です。その激務を遂行しながら、働くひとがどのように守られているのか単純に疑問で、興味があったので、自分の目で確かめたいと思いました。

次に、資格取得のための資金を貯めることができるという点です。私が海外へ行く目的として、正看護師資格取得・永住権取得を考えていたので、それに繋がる留学がしたいと思っていました。海外看護有給インターンシッププログラムは、現地の方と同等の給与をもらいながら看護助手として働くことができるため、資格取得のための大学進学費用の一部を捻出することができます。また、大学進学をするためには英語力も必要となります。日本で貯金をしていたら、日本語環境で英語力を伸ばすことは難しいですが、このプログラムであれば、英語環境で英語力を伸ばしながら進学費用も貯金することができるので、「一石二鳥だ!!」と思いました(笑)。

最後に、短期間で看護助手の資格(Certificate3)を取得することができるという点です。通常、看護助手(Certificate3)の資格は、州立の職業訓練校で約6ヶ月間かけて取るものとなりますが、ワールドアベニューさんが提供しているプログラムでは、約6~8週間で取得することができます。同じ資格を取るのであれば、短期間で安く取れた方が「ラッキーじゃん」と思いました(笑)。有効ではないCertificateを発行している学校も存在しますが、このプログラムでは、正式なCertificateが発行されるため、きちんと看護助手として働くことができます。また、大学進学をした場合、Certificate3を持っていれば、就学しながら看護助手として働いて生活費を賄うことができるのも魅力に感じました。

私は、将来のことを見越してのステップとして海外看護有給インターンシッププログラムを選びましたが、もし1~2年間の留学のみで帰国するとしても、沢山の経験を詰め込むことのできる魅力的なプランだと思います。

2渡航前の勉強が活かされた語学研修とCertificate3コース

海外看護有給インターンシッププログラムの流れは、下記となります。
語学研修>Certificate3コース>英語力判定テスト>派遣会社登録>アシスタントナースとして就労

語学研修 JET English College

私は、日本である程度英語の勉強をしてから渡航をしたので、上の方のレベルに入ることができました。最初の約1ヶ月半は、クラスに3~4人ほどいましたが、その後の約2ヶ月半はマンツーマンでレッスンを受けていました。音読をして発音を直してもらったり、会話の練習ももちろん行っていましたが、ベースの英会話力があったため、プラス@でオーストラリアの経済や人種・歴史などについて先生から教えてもらうことができました。私は、元々経済や歴史について勉強するのが好きな方だったので、オーストラリアについて深く知る機会を設けてもらえて嬉しかったです。確かに、英語力初級の状態でもプログラムへの参加はできるし、海外生活はなんとかなります。ただ、同じお金を払い、同じ期間留学するのであれば、できるだけ多くのことを得られた方が良いと思うので、出発前に少しでも勉強することをおすすめします(笑)。

Certificate 3コース

Certificate3コースは、学科と実習に分かれているのですが、私はどちらもあまり苦労しませんでした。それは、日本で英語の勉強をしていたからです。先生は、私達にわかりやすく話してくれるときもありますが、やはりスピードは早いです。それを聞き取り、課題をこなしていかなくてはなりません。私は、渡航前、youtube(英語)を1.5倍速で聴いていたため、聴き取れないということはほとんどなかったです。本当に勉強していて良かったです(笑)。
実習では、早速、オーストラリアと日本の違いを知ることができました。特に大きく違うなと感じたのは、申し送りです。日本では、就業時間前に病院へ行き、自分で情報を集めて、申し送りに入ります。オーストラリアでは、ハンドオーバーシートに情報をほぼ全て記載しているため、それを見れば患者さんの状況がわかります。申し送りも、就業時間内に行うので、1時間以上前に出勤する必要もありません。どの看護師でも各患者さんの状況を把握して同等レベルの看護が提供できること、また超過労働を防ぐための施策なのかもしれません。これが、働くひとを守るということなのかな、と思いました。

3セカンドビザ取得のために働いた野菜サラダ製造工場

セカンドビザを取得するためにファームに行く必要があったのですが、私は日焼けするのがどうしても嫌で・・・(笑)。ファームではなく工場での就労でもセカンドビザの申請条件には当てはまるので、南オーストラリア州の州都アデレードに移動し工場探しを始めました。工場をまわって履歴書を配るためには車が必要だったのですが、バックパッカーズで仲良くなったイタリアの方が手伝ってくれて、アデレードに到着した翌日には車を手に入れました(笑)。それから毎日工場に履歴書を配り歩いたのですが、なかなか「働いてほしい!」という連絡をもらえず・・・。履歴書を渡しに行ったときに、たまたま決済権のあるマネージャーが居合わせて即採用となったポテト工場で働き始めました。そこは、時給が$24と、給与面は良かったのですが、週3日のみの就労であったため、セカンドビザ申請条件である「88日以上の季節労働」をクリアするのに時間がかかってしまうと思い、泣く泣くストロベリーファームに行くことになりました。しかし、やはり日焼けしながら働くのは無理だ!!と思い(笑)、一度履歴書を出して連絡がこなかった野菜サラダ製造工場にダメ元で電話をしてみました。そうしたら、「働いてもらおうと思って電話したんだけど、履歴書に書いてあった電話番号に繋がらなかったんだよね。」と言われて履歴書を確認したら、電話番号が間違っていました(笑)。だから電話がかかってこなかったんだと愕然としましたが、ようやく落ち着いて工場で働き始めることができました。

工場勤務が終わり、このままアデレードでアシスタントナースとして働けないかと思い、仕事を探し始めました。しかし、施設・病院で看護助手として働くための条件として、オーストラリアの正看護師に作成していただいたリファレンス(紹介状)を提出できることと有給で看護関連の就労経験があることが挙げられるため、どちらもない私は施設・病院での仕事にたどり着くことができませんでした。Certificate3は持っていたし、英語力もある程度身についていたけれど、自力で仕事を探すのはこんなにも難しいんだなと思いました。
アデレードでの仕事探しを辞め、シドニーに戻ろうと決めた私は、所有していた車でアデレードからシドニーへ戻りました(笑)。その距離は、日本で言うと、鹿児島から青森くらいの距離だったかと思います。良い人生経験となりました(笑)。

4働くひとが守られていると感じたオーストラリアの就労環境

アデレードから戻り、ようやくアシスタントナースとして就労を開始しました。アデレードでなかなか仕事にたどり着けなかったことを考えると、現地の派遣会社を紹介してくれ、登録手続きまでサポートしてくれることは、本当にすごいことだなと思いました。自分で探し続けていたら、きっと施設・病院で働くことはできなかったです(笑)。私が登録していた派遣会社は、ナーシングホームと私立病院どちらにも派遣しているところだったので、両方で働かせてもらいました。働いて思ったことは、「働きやすい」ということです。分業化がしっかりとされているため、一人あたりの業務量が軽減されています。例えば、日本の正看護師は、配薬や褥瘡ケア・ナースコール当番・点滴・オペ出しに加え、おむつ交換や入浴介助・体位交換などのケアも行うため、一人に割り当てられる業務量が多く、残業が当たり前となっています。一方オーストラリアの正看護師は、配薬・褥瘡がメインで、ケアは原則看護助手が行います。そのため、残業をすることがなく、基本的には定時ぴったりに仕事が終わります。また、気持ち的にも時間的にも余裕が生まれるため、患者さんとお茶をしながらゆっくりと話す機会も設けられます。日本の正看護師は素晴らしいと感じることはもちろん多くありますが、働き方に関しては、日本は改善をしていかないといけないと思っています。いまの働き方では、肉体的にも精神的にも疲れてくるためミスが生まれ、最終的には患者さんのためになっていないという状況になりがちです。日本の良いところとオーストラリアの良いところが合わさると、患者さんにとっても働く側にとっても、より良い看護環境になるのではないかと思います。

ちなみに、私はアシスタントナースとして働いていた期間は6ヶ月ほどでしたが、約150万円を貯めました!多いときで、手取りで週15万円ほどもらっていたと思います。オーストラリアの看護現場を実際に見て、お金も貯まってきたので、早々にインターンシップを切り上げ、資格取得の方に動き始めました。

資格取得をし、永住権を取得するために、オーストラリアの大学へ編入することを決めたのですが、この進路相談もワールドアベニューのシドニーオフィスのスタッフが乗ってくれました。声を大にして言いますが、これは本当に助かりましたし、感謝しています!!インターンシップ中から、インターンシップ終了後の進路について相談させてもらっていたので、自分がこれからどのように動いていかないといけないのか、どの地域のどの大学に行ったら良いのか、どうやって永住権を取得していくべきなのかをきちんと前もって教えてもらえました。正看護師資格取得に精通しており、オーストラリアの大学の看護学部情報を正しく把握している、かつオーストラリアの移民コンサルタントがいるからこそ、的確なアドバイスができるだと思います。私は、大学の入学手続きもサポートしてもらえたし、永住権取得の方法もIELTSの勉強方法もレクチャーしてもらいました!!ワールドアベニューをサポート会社として選んで、本当に良かったです。

勉強や仕事の合間にオーストラリアを満喫!

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5今後の目標

今後の流れとしては、下記を考えています。

2019年5月:サンシャインコースト大学附属語学学校 進学英語コース(EAP)に入学
2019年7月:サンシャインコースト大学Bachelor of Nursingに入学
2021年7月頃:卒業、正看護師資格申請・登録⇒永住権申請

インターンシッププログラム参加中にIELTS6.5を取得したので、サンシャインコースト大学Bachelor of Nursingの入学規定IELTS7.0レベルに達するために、附属語学学校で10週間進学英語コースを受講します。その後、2年間サンシャインコースト大学で勉強をし、正看護師資格取得・永住権取得を目指す予定です。

永住権を取得したら、オーストラリアで働くか、日本で働くか、2つの選択肢から自分の将来を選べるようになるので、そのときにどうしたいのか考えていきたいと思っています。

6留学を考えている方へのメッセージ

日本の臨床から離れ、海外へ渡航したとしても、帰国したら看護師の仕事には戻れます。
自分がやりたいと思っていることであれば、周りのことは気にせずに動いた方が良いし、それは早ければ早いほど良いと思っています。
日本から離れて、外から日本を見るからこそ、日本という国をより好きになれるし、日本の良さを感じます。その半面、海外の良さを知り、今まで見えなかった世界が見えるようになります。
自分の見える世界を広げるためにも、できるだけ早い内にチャレンジしてほしいです。

思い切って、日本の臨床・環境から少し離れてみるのもアリだと思いますよ!