勉強も仕事も海外旅行も!盛沢山だった看護留学

お名前鮫島 知子 さん留学期間2017年7月から2018年5月末
滞在都市シドニー/オーストラリアインターン先ナーシングホーム

看護留学のなかでも大人気の海外看護有給インターンシップにて2017年7月、オーストラリア シドニーに留学された知子さん。臨床経験3年を経て、頑張ってきた自分へのご褒美もかねて飛び出した留学では、勉強も仕事も、そして大好きな海外旅行も!と、盛沢山な留学だったといいます。大変なこともしんどいことも、そして楽しかったこともお話いただきました。

1 いつかは留学すると思われていた?心配はあったものの温かく送りだしてくれた職場や両親

海外はもともと興味がありました。例えば、高校生のときから就学旅行や研修旅行というかたちでカナダやニュージーランドへ短期留学。大学時代には、韓国やその他東南アジアへ海外旅行。卒業旅行には「もう一度行ってみたい」と思っていたカナダを再度訪れました。

看護師として就職してからも、夏休みなど年に1度は長期休暇が取れると海外を訪れました。
こんな風に、「海外」は学生時代から、私に刺激を与えてくれる存在でした。

気が付くと、「いつか、旅行ではなく、もう少し長く、実際に生活してみたい」そんな風に考えるようになっていました。英語も、もっとできるようになれば、大好きな海外旅行もより楽しめるようになるだろうということも一つの動機だったかもしれません。

臨床経験も3年目に入ったとき、看護師という仕事に少しばかり疲れを感じている自分がいました。
ICUに勤めていた私は、毎日目の前で繰り広げられる命のやり取りに心身共に息苦しさを感じ、少し広い場所に出て深呼吸したい、そんな気持ちが大きくなっていました。

気が付けば、ちょうどプリセプターを終える3年目の節目のとき。
ここで、以前から興味のあった海外留学に踏み出すことを決意しました。

有難いことに、職場や両親は、前向きに私の背中を押してくれました。
両親も上司も、私が頻繁に海外に足を運ぶ姿を見ていたせいか、「この子はいつか留学するんだろうな」と思っていたといいます(笑)。よき理解者に恵まれ、きっと私は幸せ者なのだと思います。

留学する前に苦労したことと言えば、留学資金の捻出です。
とくに大変だったのは「ご祝儀」です。
ちょうど、就職して3年という結婚ブーム到来の時期にいたため、毎月まいつき、ご祝儀や遠方での挙式のために小旅行と出費がかさむ日々……とてもおめでたい時期なのですが、「今はやめてーーーーーーー!」と思ったことを覚えています(笑)。

2 英語力向上だけでなく海外で生き抜くための主体性も学んだ語学研修

費用面はなんとか工面して、いざオーストラリアへ出発!!
7月出発だったので、到着したタイミングは冬でしたが、語学研修→Certificate(看護専門コース)→インターンとステップが進むにつれ、春から夏へと移行する、そんな時期に渡航しました。おかげで、看護助手として働きながら旅行を楽しんでいたのは夏から秋にかけての時期。海外生活と旅行を楽しむには最高の時期でした。

JET English College

最初の語学研修はJET English Collegeという語学学校で勉強します。
看護助手として働く際に求められる英語でのコミュニケーション力、特にスピーキングとリスニング、そして日本人が苦手とする発音矯正などを中心に学ぶことができる学校です。勉強方法はカランメソッドといって、読む・書くという授業はほとんどなく、先生が喋る文章や単語をひたすら繰り返しながら、覚えていきます。
とても特殊な勉強方法で最初はとても驚きましたが、年齢を重ねると物覚えが悪くなるところもあるので(笑)、そういった意味では強制的に、繰り返し練習させてくれるカランメソッドは、よかったのかな…と感じています。

このカランメソッドでは、1クラスの最大人数が12名と普通の語学学校よりも少人数制になっています。(普通の語学学校の場合、1クラス15~18名が一般的です)ただ、「聞く・話す」に注力する手法のカランメソッドでは、最大人数の12人になると、話す機会がどうしても少なくなってしまいます。そこで、私が取り組んだのは、通常授業のなかで、自分ができないところはもちろん、他のクラスメイトが直されているところを見て、自分にも当てはまるところをしっかりと抑え、プラスアルファで受講していたプライベートレッスンでとことん教えてもらうというものでした。

日本と異なり、受け身な姿勢では何事も勝ち取ることはできません。
それは英語の授業でも同様です。通常授業では教科書にそって学ぶ内容が定められていますが、プライベートレッスンはそうはいきません。担当してくださる先生にもよりますが、「私は●●を学びたい!」と、自分で学びたいことをきちんと明確にしておく必要があります。

「やってくれることが当たり前」な日本から、主体的に動いていかないといけない海外に来たんだな、と感じた最初の瞬間だったかもしれません(笑)。

努力の甲斐もあり、無事、Certificate(看護専門コース)に入学することができました。

Certificate(看護専門コース)

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Certificate(看護専門コース)とは、オーストラリアで看護助手として働くために必要な資格取得するためのコースです。本来は約6ヵ月間かけて勉強するコースなのですが、海外看護有給インターンシップ・プログラムでは6~8週間という短期間のコースに集約される特別なコースです。

短期間で看護助手として働くための資格を取得できるという点は大きなメリットなのですが、かなり密度濃く勉強するコースのため、日々の勉強量はグッと増えます。勉強する内容は、解剖生理学など、日本で看護師なら誰もが知っている内容ではあるものの、単語が専門用語のため、1つの文章を読むのに、何度もなんども辞書をひかなければなりません。勉強はなかなか進まず、その日提出期日の課題をその日の授業中にやる!!という、なんとも必死な状況に陥ってしまった日もありました(苦笑)。

しかも、Certificateの期間に、アルバイト先だった焼肉屋の店員が突然減る(6~7人いた店員が3人に!!)という事件が起こり、バイトも大忙し(滝汗)。気が付けばCertificate期間中、週4~5回のバイトをこなすという超過密スケジュールになっていまいた(笑)。

Certificate ではコース内に病院や介護施設での実習が含まれています。
本来であれば、オーストラリアの看護、特に病院での就労環境などを垣間見ることのできる貴重な機会なのですが、実は大学時代の実習がものすごく厳しいものだったため、かなりのトラウマで、やや憂鬱な気持ちで実習に挑みました(苦笑)。

実際の実習では、日本と比べると実習生に対する看護師の態度はとても柔らかく、少しばかり安心したことを覚えています。日本ではずっとICU勤務でしたが、集中治療室でも清拭などの業務はあったため、看護助手の仕事(生活介助・介護)自体には大きな不安はなく、実習にも取り組むことができました。

時間に余裕をもち仕事をするオーストラリアの看護のなか、患者さんや利用者さんと積極的にコミュニケーションをとることができたり、1対1で納得のいくケアを提供できたりしたことはよい点なのかな、と感じています。

3 焼き肉屋のアルバイトから看護助手としての仕事へ

Certificate修了後、派遣先が決まり、面接へ… ちょうどそのタイミングで焼肉屋でのバイトも人が増えてきたため、「今だ!」と思い退職、看護助手としての仕事がスタートしました。

英語には苦労する場面もありましたが、Certificateの実習で高齢者の方とのコミュニケーションをとる機会がありリスニング力が伸びていたおかげか、働くうちにきちんとついていけるようになっていきました。
仕事先は派遣スタッフということもあり、特に最初のうちは職場がバラバラで慣れるまでは大変でした。ただ、慣れてくると徐々に職場も固定されていき安定して働けるようになりました。仕事は最大週6日間、平均週4日間、収入は多いときで週1,000ドル(9万円前後)と、日々の生活費に加え、ご褒美の旅行費用を貯められる程度の稼ぎは十分ありました。

オーストラリアで働いてみて感じたことは、
・ケアの質は日本の方が上(というか丁寧!)
・働き手を守る体制は素晴らしい!
・時間に余裕がある!(ないときもありますが…)

ということです。

上記に関しては、Certificateの実習のときから感じていたことですが、働きはじめて、やはり日本人の看護・介護は丁寧だな……と改めて感じました。一方で働き手の身体や心をいたわる体制はオーストラリアの方が整っているな、とも思います。また、1人ひとりの利用者さんとコミュニケーションをとることのできる時間があるため、そういった意味では余裕のある看護・介護を提供できることもあります。さらに、オーストラリアの方々は愛情表現や感情表現がとても明確で、私も働いているなかで、ほっぺにキスをしてもらったり、「ありがとう」とハグしてもらったりと、日本では当たり前のケアなのに、とても感謝されて、そんなときはとてもうれしかったです。

うれしかったこと、しんどかったこと、驚いたこと、いろいろですが、いずれにしても看護助手として働く経験は、本当に貴重な経験だったと思います。

留学する前、オーストラリアの病院で働くことは、けっして簡単ではないけれど、英語力や人脈があればできることかもな……くらいに思っていました。しかし、語学学校やCertificateのコース時代、アルバイト探しを経験してみて、海外、しかもネイティブ環境で仕事に就くということは、そんな簡単なことじゃないということを思い知りました。

私は、シドニーについて最初の4週間ホームステイをし、その後Certificate修了まで、インドネシア人のご家族のお宅でシェア(ホームステイの食事なしのようなイメージ)で滞在していました。彼女たちも海外から移住していることもあり、留学生である私の苦労や葛藤をとてもよく理解してくれて、日々の生活や勉強など、本当にたくさん助けてくださいました。仕事探しに関してもしかりです。私がバイト探しで苦労している姿を見て、仕事を紹介してくださったこともありました。
しかし、仕事探しは本当に大変で……飲食店でこんなに大変だったら、病院や介護施設なんか、絶対に無理!!と思うほどです。

4 働いては旅行に!メリハリのあるオーストラリアの日々

看護助手として働き始めるまで、学校と焼肉屋へのバイトとの往復でかなりハードな日々を過ごしていたこともあり、せっかくオーストラリアにきたというのに大好きな旅行がまったくできていませんでした。そこで、看護助手として働き始めた際には、目標を立てることにしました!週4~6日で働いていたので、週の手取りを計算し、何週間働いていくらためで、どこへ行く!という感じに、月1ペースで旅行計画を立てそのために日々頑張って働きました。

最終的に旅行したのは全部で4ヶ所です。
1.初給料でゴールドコースト
2.メルボルンへ3泊4日
3.レンタカーを借りてのパース旅行
4.最後はニュージーランド

1.初給料でゴールドコースト

初めてのお給料で飛び出したのは観光地としても有名なゴールドコーストです。
実は友達が新婚旅行でゴールドコーストを訪れるというので、乱入しちゃいました(笑)。
青い海と白い砂浜、照り付ける太陽のもとカラッカラに乾いた喉に流し込むビール!!!!もう最高で、「あぁ、私はこの日のこの瞬間のために頑張ってきたんだーーーーー」と感動に浸りました(笑)。スカイタワーから眺めたロングビーチも、‘THE AUSTRALIA’という感じで素敵!とってもいい思い出です。

2.メルボルンへ3泊4日


メルボルンと言えばヨーロッパ調な街並みと美味しいコーヒーが有名ですが、都会的なところだけではなく大自然(世界遺産)も見ものです。有名なメルボルンのグレートオーシャンロードはやはりすごかったですし、フィリップ島のペンギンも小さくてとてもかわいらしくて、「頑張った甲斐があった!!」とやはり感動でした。

ただ、メルボルン、特にフィリップ島は寒いので、しっかり防寒していくことがお勧めです。
私は、そこまで寒いと思わず、なんとサンダルで島を訪れてしまい、最後には寒さで足が真っ青になってしまいました(苦笑)。

3.レンタカーを借りてのパース旅行


パースはシドニーから飛行機で5時間ほど西の方にいったところにあります。せっかくの遠出なので、1週間弱、時間をとって旅行にいきました。パースにもピナクルズやウェーブロックと呼ばれる有名な観光地があり、オーストラリアの壮大な大自然を感じることができます。パースではレンタカーをかりて長距離を自分たちで移動。結構なスピードで走っているにも関わらず地元警察に追い越されるという貴重な経験もしました(笑)。

4.最後はニュージーランドへ

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ニュージーランドはオーストラリアでの留学を終え、最後8日間を同期(同じ7月出発組)のうち4人で旅行しました。
せっかく海外生活にも慣れたし行動力もついたし、英語力も伸びたので、ツアーに参加する……というのは嫌だったこともあり、ニュージーランドでもレンタカーを借りて、南から北まで堪能しました。特に雨が多いと聞くミルフォードサウンドが完全なる快晴で楽しめたのはとってもラッキーでした。

5 今後は…

帰国後は、保健師として働いています。が、今後は看護師に戻ろうと考えています。
また、お金を貯めて引き続き海外旅行には行きたいですし、11月には友人の結婚式でシンガポールに行く予定です。また、せっかく伸ばした英語力を維持して国際協力活動などへの参加も考えています。まだまだ人生長いので、広がった可能性を1つずつ手にして、もっともっと豊かな人生にしていきたいと考えています。