| お名前 | Masayoさん | ||
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| 留学期間 | 2018年5月ー現在 | 滞在都市 | シドニー/オーストラリア |
1.Masayoさんの正看護師として就職するまでの流れ
オーストラリアのワーキングホリデー制度を利用した「アシスタントナース有給インターンシップ」で渡航後、5年の時を経てオーストラリアの正看護師資格を取得したMasayoさんから体験談をいただきました。現場での仕事を続けながら教育に関わることが今後の目標とのこと。そんなMasayoさんの体験談をご覧ください。
Masayoさんの留学概要
渡航国:オーストラリア
渡航都市:シドニー
留学プログラム:海外看護有給インターンシップ〜正看護師資格取得
渡航期間:2018年5月 – 現在
お問い合わせからの流れ

2.「英語を話せるようになりたい」という強い気持ちで決めた留学

元々、中学・高校の時から海外に興味があり、大学も海外研修がある学校を選びました。大学の時は、夏休みを利用してラオスやアメリカに行きましたが、数週間の短期研修 1週間ほどだったので、もう少し長く滞在してみたいと思っていました。
看護師3年目になった時に、英語のみで日本語の分からない患者さんが便秘から嘔吐してしまい、言語の壁が基本的な看護ケアにも大きく影響することを思い知らされました。その事から、同じ病院で4年、5年、6年とキャリアを積むよりも、英語を話せるようになりたいという気持ちがより一層強くなり、留学を考えるようになりました。このまま今の状態でキャリアを積むよりも、英語力を身につけて世界を広げた自分なりの自分でキャリアを積んでいきたいと思ったこと、また日本の看護現場にはいつでも帰ってこられると思ったため、退職に躊躇はなく留学を決めました。
せっかく留学をするのであれば、看護師の資格と経験を活かせる方が良いなと思い、留学を調べていたところ、アシスタントナース有給インターンシップを見つけました。ジャパレスなどの飲食店で働くよりは、医療環境に身を置いておいた方が日本と海外の違いを知ることもできるし、将来的に役立つかなと思いました。また、資格(アシスタントナースの)を持って働けば、給与や業務内容が守られると思い、プログラムへの参加を決めました。東京で開催された説明会に参加して、その場で申し込みした気がします(笑)。
3.正看護師資格取得を目指して苦戦しながらも英語スコアを取得
1年目はワーホリビザでアシスタントナースとして働き、2年目は学生ビザに切り替えて英語の勉強をしました。オーストラリアン・カソリック大学の付属英語コースで進学英語コース(EAP)とIELTS対策コースを合わせて1年間ほど受講して英語力を伸ばすことに集中しました。その後、さらにEnglish Language Companyという語学学校でケンブリッジ英検対策CAEのコースを3〜4ヶ月間受講しました。このままもうしばらくオーストラリアに住みたいと思い、渡航してから3年目にオーストラリアの正看護師資格を取ろうと決めました。
その時点での英語力は、CAEコースを取れるレベルではありましたが、英語のスコア取得には苦戦しました。苦戦するとわかっていたので、先に英語スコアを取ってしまおうと思い、勉強を始めました。私は、IELTSを何度か受ける中でスコアが伸びないなと感じ、PTEの方がスコアを取得しやすいと聞いてPTEに切り替えました。ただ、結局PTEでも苦戦して…特にスピーキングが難しく、半年かけて2回分の試験のスコアを合算して規定のスコアを達成することができました。
4.NCLEX-RNとOSCEは1回で合格し、正看護師に!

スコア取得後、AHPRA(看護師認定協会)のセルフチェックを行い、どういう流れで正看護師登録をするのかを出してもらい、ポートフォリオの提出を行いました。
NCLEX-RN
ここからようやくNCLEX-RNの勉強が始まります。
英語スコアを取得した時点で、「半年後にNCLEX-RNを受験する」と決めていたので、本腰を入れて勉強しました。Uworld 180days やSaundersなどのテキストやオンライン教材、YouTubeを参考にして独学で試験対策をしました。YouTubeで「NCLEX-RN 勉強方法」と調べると、アメリカの看護学生さんが情報を出してくれているので、それを参考にして教材を選びました。日本で看護師をしていたので、主に医療英語の学習と過去問で出題傾向を知るというのが対策方法だったかなと思います。
フルタイムで働きながら、平日は1日2〜5時間、土日のどちらかは1日中勉強して試験に備えていました。
本腰を入れて集中して勉強した結果、見事1回でNCLEX-RNに合格することができました。
OSCE
合格通知を受け取ってすぐにOSCE(実技試験)の予約をしました。
ただ、ちょうど年末だったこともあり、トレーニングコースを提供している学校がなかなか見つからず…。たまたまコースに空きがあり、クリスマスホリデー中にも関わらず連絡を返してくれた学校でトレーニングを申し込んだのですが、もちろんコース開始は年明けの1月(笑)。結局2〜3週間のみトレーニングを受けてOSCE試験日を迎えました。他の学校は「現時点で空きはない」や「3月からのコースしか空いていない」という返答だったり、クリスマスホリデー中で返答がなかったので、この学校を見つけられてラッキーだったと思います。
トレーニングコースは受ける人も受けない人もいるのですが、私は受けてよかったと思います。オーストラリアと日本のスタンダードは異なる事もあるので、それを理解する必要があります。オーストラリアのスタンダードに沿って、病院のようなトレーニング施設で、シナリオに対してどのようなことをしないといけないのかなどのロールプレイをしました。試験の合格には、試験で何が見られているのか、オーストラリアの看護ケアのマニュアルを知る必要があるので、、正しい知識を持って練習をする必要があります。OSCEの試験料は、$4,000と高額で、トレーニングは$2,750だったので、落ちてもう1回$4,000支払うよりトレーニング費用を払った方が、お金も時間も節約できると思い、私はトレーニングを受けました。
当日は、3時間〜3時間半の時間をかけて試験を受けました。ステーションと呼ばれるブースが10個あり、それぞれのステーションで異なる課題が出されるので、それに対して看護ケア、処置、記録などを行って評価されるという感じです。ステーションの前にタブレットがあって、そこに「痛みのある人です。アセスメントをして対応してください。」や「脱水できた患者さんです。オブザベーションをしてください。」「点滴の準備をしてください」などのシナリオが書いてあり、ベルが鳴ったら入室し、パフォーマンスをして、10ステーション中7ステーション以上で合格の評価を得る必要があります。トレーニングコースを受けたこともあり、OSCEも1回で合格しました。
トレーニングやOSCE受験料など考えると確かにお金はかかるけど、正看護師として働き始めたら2週間で$3,000はお給料をもらえているので、1ヶ月働けばペイできると思います。
OSCE合格後に必要書類と取得していたPTEのスコアを提出して、2023年5月に無事正看護師として登録が完了しました。
ここまでの流れや提出書類の詳細は、AHPRA(看護師認定協会)のウェブサイトに記載されています。全て英語ですが、ウェブサイトに記載されていることを苦なく読めるくらいの英語力はオーストラリアで看護師になるために必須です。
5.私立病院の外科病棟で仕事スタート!

私は、病院で働いている知人がいたので、その人の紹介で病棟に直接連絡して、面接をしてもらいました。私立の病院だと、そこで働いている看護師の紹介で、師長さんと面接をして合格すればそのまま採用となる場合があります。公立の病院だと、長い採用プロセスを経て採用されるので時間がかかります。そのため、最初は私立病院での就職を目指した方が良いかもしれません。
知り合いの病院以外の病院にも応募しましたが、他から連絡が来る頃にはすでに就職が決まっており、国公立病院から連絡が来たのは仕事を始めて数ヶ月経った頃だったように記憶しています。正看護師になるまでに、病院でアシスタントナース(看護助手)として働いたり、看護師として働いている人と知り合うなど、コネクションを作っておくことは大切だと思います。
業務内容
業務内容としては、オペ後の患者さんのお世話がメインとなります。ドレーンの抜去を含む管理や配薬、定時記録、点滴、傷の処置などです。私がアシスタントナースとして働いていた病院は老年リハビリ、緩和病棟であったこともあり、30床に対してアシスタントナースが4人くらいいたので生活介助は全てアシスタントナースがやっていましたが、私が現在働いている病棟は35床に対してアシスタントナースが1人しかいないので、正看護師もシャワー介助やベッドメイキングなどの生活介助業務も行います。
給与
給与面に関しては、日本での臨床経験が加味されて賃金レート*が決まりました。なので、オーストラリアでは1年目でしたが、日本で3年間の勤務経験があったので、4年目か5年目のレートで給与をもらい始めました。現在、就業時間は週40時間、残業はほぼなしで、2週間で手取り3,000-3,500ドル、1ヶ月間で6,000ドル(約60万円)の給与をもらっています。急変などの緊急時は残業をすることもありますが、残業しても1時間ほどです。残業をする場合、最初の2時間はベースの時給の1.5倍となり、それ以降の残業は2倍の時給で計算されます。
現在は育休中なのですが、週給の半分が24週間支払われるようになっています。産休・育休中の給与に関しては、病院によって制度が異なると思います。私の病院も通常はフルの給与が12週間分支払われるとなっていますが、私は24週間に伸ばしてもらっています。オーストラリアの決まりで、産休・育休は2年間申請できる権利があります。職場で決められた有給育休期間以外は無給ですが、雇用はキープされるのでクビにされることはありません。
6.私はオーストラリアの正看護師になってよかった
実際に働いていて感じる日本とオーストラリアの違いとしては、記録が圧倒的に少ないです。日本では2〜3時間ごとに定時記録を書くのですが、オーストラリアでは業務の最後にサマリーを1回書くのみです。
また、私が日本で働いていた病院だと薬受けという、薬剤部からあがってきた薬の数を数えて、残量確認の表を作って、サインしてという二重の作業がありましたが、オーストラリアは薬受けがなく、あがってきた薬をそのまま患者さんのベッドサイドのところに保管します。日本だと配薬する時に薬の残量をカウントしますが、オーストラリアは「配薬をした」というサインをするのみとなります。このように時間のかかる作業が少ないです。点滴も、日本では絞りと時計で調節するので、腕の向きが変わったから点滴が早落ちしちゃったり、止まっちゃったりということがあるのですが、オーストラリアは全てポンプなので、このようなことが起きず、ポンプで30分と設定したら絶対に30分でお薬が落ちる仕組みになっています。あとは、患者さんの権利が強いところもオーストラリアの特徴だと思います。いくら正しく薬が処方されていたとしても患者さんが「NO」と言えば、患者さんの権利を尊重する必要があります。その場合は、説明した上で拒否されたことを医師に伝え、看護記録に記載します。
仕事効率がよくワークライフバランスが守られることがオーストラリアの良い点だと思います。ただ、オーストラリアは多国籍なので、英語を話せない人が入院してくることがあり、Google翻訳を使用しながら対応することや、文化の違いを理解して尊重しながらケアすることが大変だなとは思います。その点が日本との大きな違いでチャレンジな面です。。日本とオーストラリアの両方で働いてみて、私はオーストラリアで働く方が自分に合っていると思っています。
オーストラリアが良いと思う点としては、日本のような上下関係がなくどの看護師も平等にコミュニケーションを取ってチームワークで働いていることとワークライフバランスがしっかりしていることです。日本だと前残業して記録を読んで業務の準備をしますが、オーストラリアは時間ぴったりに出勤し、前の日の記録を読むのは勤務時間内です。ベッドサイドで患者さんを含めて申し送りをし、その情報をもとに勤務計画を立てます。そのため、自分で始業前に情報収集をするということがあまりありません。
7.今後の目標と正看護師資格取得を考える方へのメッセージ

今後の目標としては、現場の仕事を続けながらも、教育に関わっていくことです。。
アシスタントナースのトレーニングができる先生の資格を取得したので、その資格を使った仕事を増やしていきたいです。病院とティーチングの仕事を半々で働く方向で考えています。元々教えることに興味がありましたし、自分からアシスタントナースから始めたので、アシスタントナースとしてこれから働く方たちに関わることにも興味がありました。
これからオーストラリアの正看護師資格取得を考える人は、不可能ではないので気合いを入れて勉強していただけたらと思います!
甘くはないので、日本の国試をもう一度やるくらいの気持ちでやった方が良いです。
ただ、頑張るだけの価値はあるので、頑張っていただきたいです。
8.さいごに
体験談を最後まで読んでいただき、ありがとうございました。Masayoさんの体験談はいかがでしたでしょうか。
Masayoさんのように、アシスタントナース有給インターンシップに参加してから、オーストラリアの正看護師資格を取得したいという方は、年々増えてきています。Masayoさんのおっしゃる通り、「頑張るだけの価値がある」ことだと思いますので、ご興味のある方は、ぜひチャレンジしていただけたらと思います!
「自分の英語力でチャレンジできるのか」
「自分の場合は、どのようなルートでオーストラリアの正看護師資格を目指せるのか」
など、ぜひ個別カウンセリングでご相談ください。
皆様からのお問い合わせを心よりお待ちしています。
