オーストラリア正看護師資格取得留学
正看護師資格で永住権取得を狙う方法
海外で看護師として働くことを目指す際、最も大きなハードルは「資格取得」だと考えがちですが、実はその後のビザ取得や就労許可の確保こそが、さらなる壁となることが多くあります。それはオーストラリアも例外ではなく、正看護師として働くためには就労ビザや永住権の取得が必要です。ここでは、オーストラリア政府認定の移民エージェント資格を持つワールドアベニューが、正看護師資格を活かし、どのようにして永住権を目指すのか、その道筋と必要なステップを分かりやすく解説します。
なお、永住権申請は経歴や年齢などによって異なるため、本記事はご参考までに活用ください。また、当ページの内容は、2025年時点での申請方法をもとに作成しています。最新情報は必ず移民局のサイトをご確認ください。
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永住権を取得できるのか?
オーストラリアで永住権を取得すると、国民と同様にMedicare(国民健康保険)に加入できるほか、就労や就学の制限がなくなり、オーストラリアで半永久的に生活することが可能になります。また、永住権を取得すると学費もオーストラリア国民と同じ扱いとなるため、看護学の修士課程へ進学する場合、留学生よりも安価に学ぶことができます。
永住権を取得するには、いくつかの制度があります。日本人がオーストラリアで正看護師資格を取得した場合、特に以下のビザが永住権取得の有力な選択肢となります。
- ・技術独立ビザ (Skilled Independent Visa)
- ・技術推薦ビザ (Skilled Nominated Visa)
- ・技術地域ビザ (Skilled Regional Visa)
- ・雇用主指名ビザ (Employer Nomination Scheme Visa) / 州スポンサー雇用主指名ビザ (Reginal Sponsored Migration Scheme Visa)
- ・パートナービザ (Partner visa)
オーストラリアのビザ制度は、毎年7月1日を中心に年に1〜2回変更されるため、常に最新情報を移民局の公式サイトで確認し、制度の改定に応じた対策をとることが重要です。
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永住権とオーストラリア国籍は何が違うの?
オーストラリアの永住権を持つ人は、被選挙権や選挙権、陪審員としての義務など、オーストラリア国民に課される一部の権利・義務を持ちません。あくまで「永住する権利」が与えられているだけで、オーストラリア国籍を取得したわけではありません。そのため、パスポートは引き続き日本など自国のものを使用することになります。
オーストラリア国籍は、永住権取得後に一定の条件(滞在年数や市民権テストの合格など)を満たすことで申請可能です。しかし、日本は原則として二重国籍を認めていないため、成人後にオーストラリア国籍を取得した場合、日本国籍を自動的に失う可能性があります(あるいは国籍選択が求められます)。
なお、永住権自体には更新制度はありませんが、オーストラリアを自由に出入国するためには「Resident Return Visa(レジデント・リターン・ビザ)」の有効な保有が必要です。このビザは一定の滞在歴など更新要件があるため、満たさない場合はオーストラリアへの再入国ができなくなる可能性がある点に注意が必要です。
オーストラリアの
永住ビザ申請で必要な基本知識
オーストラリアで永住ビザを申請する際には、ビザの種類ごとに異なる要件がある一方で、基本的なルールや用語には共通点があります。ここでは、申請にあたって知っておくべき基本情報をご紹介します。
IMMIアカウント
オーストラリアでは、ビザ申請の大半がオンラインで行われており、書面で申請できるビザは年々減少しています。永住ビザも原則としてオンライン申請が必要です。
その際に使用するのが、オーストラリア内務省(Department of Home Affairs)の提供する「IMMIアカウント」です。誰でも無料でアカウントを作成でき、永住ビザはもちろん、ワーキングホリデーや学生ビザなどの一時滞在ビザの申請にも使われます。
ビザ申請料金(VAC)
ビザ申請時には、Visa Application Charge、通称VACと呼ばれる申請料の支払いが必要です。IMMIアカウントで作成した申請フォームを提出する際、最終画面でクレジットカードやPayPalを使って支払います。
なお、使用する決済手段によって1%〜1.99%のクレジットカード手数料(サーチャージ)が別途発生しますので、あらかじめ確認しておきましょう。
ブリッジングビザ
オーストラリア滞在中に別のビザ(永住権や他の一時滞在ビザなど)を申請すると、申請中の審査期間中に合法的に滞在するための「ブリッジングビザ」が自動的に発行されます(原則として自分で申請する必要はありません)。
ただし、オーストラリア国外へ出国する場合には、「ブリッジングビザB」を別途申請・取得しなければなりません。これを持たずに出国すると、オーストラリアに再入国できなくなる可能性があります。また、ビザの発行条件に「オーストラリア国内にいること」が含まれている場合、国外にいることでビザ発給が無効になることもあるため、十分に注意が必要です。
追加書類提出の案内
ビザ申請時に提出した書類が不十分と判断された場合、移民審査官からIMMIアカウントおよびメールを通じて、追加書類の提出を求められます。通常、提出期限は28日以内ですが、正当な理由があれば延長のリクエストが可能です。
追加提出の手間を避けるためにも、申請時点でできる限りすべての必要書類を揃えておくことが重要です。正確かつ十分な情報を提出することで、審査のスムーズな進行につながります。
技術独立ビザ
(Skilled Independent Visa)
オーストラリアで正看護師資格を活かして永住権を目指すうえで、最も代表的なビザが「技術独立ビザ(Skilled Independent Visa)」です。このビザの大きな特長は、雇用主や州政府などのスポンサーを必要とせず、自身のスキルや職歴に基づいて申請できる点にあります。
ただし、近年は申請に必要なポイント(ポイントテスト)が上昇傾向にあるほか、申請可能な年齢上限も「49歳未満」から「45歳の誕生日を迎える前まで」と厳格化されています。将来的にこのビザを目指す場合は、早めに留学や資格取得の計画を立てることが重要です。
なお、ビザに関する情報は予告なく変更となる可能性があります。最新情報はオーストラリア内務省のホームページをご覧ください。
技術独立ビザでの永住権取得までの流れ
Step
01
申請資格の確認
技術独立移民の対象職種リスト (The Medium and Long-term Strategic Skills List (MLTSSL) にRegistered Nurse(正看護師)が含まれていることを確認する。
Step
02
ポイントテスト
ポイントテスト で65点以上あるか確認する。※65点は必ず必要
Step
03
スキルアセスメント(約8週間)
オーストラリア正看護師の場合は、Australian Nursing & Midwifery Accreditation Council(ANMAC)でビザ申請のための経歴証明を依頼
Step
04
EOIの提出
オーストラリア移民局のスキルセレクトよりExpression of Interest(EOI)をオンラインで申請。ポイントテストが65点未満だと申請不可。
Step
05
ビザ申請(8〜11ヶ月)
EOIが完了し、ポイントテストが高い人から順番に移民局からInvitationが発行されます。Invitationが発行されたらIMMIアカウントよりビザ申請を行う。
ビザ発行
技術独立ビザの申請条件
年齢制限 | 45歳未満(Invitation時点) |
---|---|
職業 | オーストラリア正看護師を含むMLTSSLで指定された職種 |
スキルアセスメント | スキルアセスメントに合格すること(ANMAC) |
最低英語基準 | IELTS6.0相当(Competent English score) |
健康診断 | 有り(申請後) |
無犯罪証明書 | 必要(過去10年以内に居住していた国) |
過去のビザ履歴 | 過去にビザキャンセルや拒否されていないこと |
ビザ申請手数料 | 4,910豪ドル |
ポイントテストの詳細
EOIを行う場合に、ポイントテストに合格しないといけません。合格点は2018年7月1日から65点となっています。
年齢基準
18 – 24歳 | |
---|---|
25 – 32歳 | |
33 – 39歳 | |
40 – 44歳 |
英語力
Competent English (IELTS6.0相当) | |
---|---|
Proficient English (IELTS7.0 相当) | |
Superior English (IELTS8. 0相当) |
オーストラリア国外での申請職種での勤務経験
(直近の過去10年間)
3年未満 | |
---|---|
3 − 4年 | |
5 − 7年 | |
8 − 10年 |
オーストラリア国内での申請職種での勤務経験
(直近の過去10年間)
1年未満 | |
---|---|
1 − 2年 | |
3 − 4年 | |
5 − 7年 | |
8 − 10年 |
オーストラリア国内での就学
ディプロマ以上(CRICOS認定の学校) |
---|
申請職種の卒業学位
博士 | |
---|---|
学士・修士 | |
専門 | |
その他 |
その他ポイントになるもの ※複数選択可
NAATI認定の通訳・翻訳資格 | |
---|---|
指定地域で居住し学校に通学 | |
パートナーも同じ技術独立対象 | |
プロフェッショナルイヤー |
- 永住権スコア
- 0
ケーススタディ 1
・オーストラリアの看護大学2年次編入
(アデレード)
・31歳
・日本での勤務経験5年3ヶ月
・オーストラリアでの勤務経験 1年1ヶ月
・OET B(全科目)
ポイントテスト
年齢点 | 30点 |
英語力 | 10点 |
オーストラリア国外での申請職種での勤務経験(直近の過去10年間) | 10点 |
オーストラリア国内での申請職種での勤務経験(直近の過去10年間) | 5点 |
オーストラリア国内での就学 | 5点 |
申請職種での卒業学位 | 15点 |
指定地域で居住し学校に通学 | 5点 |
合計 | 80点(申請可) |
ケーススタディ 2
・29歳
・日本での勤務経験6年
・オーストラリアでの勤務経験なし
・IELTS 7.0(全科目)
ポイントテスト
年齢点 | 30点 |
英語力 | 10点 |
オーストラリア国外での申請職種での勤務経験(直近の過去10年間) | 10点 |
申請職種での卒業学位 | 15点 |
合計 | 65点(申請可) |
技術独立ビザで永住権を狙う場合の
認定移民エージェントからのアドバイス
日本の看護専門学校・短大卒業者の場合
日本で看護専門学校・短大を卒業された方は、オーストラリア国内の大学へ編入することで看護師資格の取得を目指すケースが一般的です。年齢や日本での勤務経験によって異なりますが、ポイント不足に悩むケースはそれほど多くありません。
しかし、より高いポイントを狙いたい場合は、次の3つの対策を検討しましょう:
1. 移民局指定の地域(例:アデレード、タスマニア、サンシャインコースト)にある大学を選ぶ
2. 就学期間が2年以上のコースを選ぶ
3. 卒業ビザを取得し、1年間現地で就労する
指定地域で2年間学ぶと、オーストラリアの教育機関での就学により得られる5ポイントに加え、さらに5ポイントが加算されます。また、2年以上のコースを修了すれば、卒業ビザ(Temporary Graduate Visa)が申請でき、最大2年間現地で働くことが可能です。特に、年齢や英語力などでポイントが不足する場合は、卒業後1年間看護師として働くことで5ポイントを獲得できます。
近年、EOI(Expression of Interest)を通過するための必要ポイントが上昇しており、これらの対策は非常に有効です。
日本の大学卒業者の場合
日本で看護大学を卒業された方は、オーストラリアの大学に通学する必要が少ないため、現地就学によるポイントや卒業ビザの対象外となることが多く、結果として永住ビザ申請時にポイントが不足しやすくなります。
「オーストラリアの大学に通わなくても看護師免許は取れる」という情報もありますが、その後の技術独立ビザ (Skilled Independent Visa)申請が難航するケースも見受けられます。永住権取得を最終目標とするのであれば、人によってはオーストラリアの看護大学や大学院に進学することが、最も確実な選択肢となる場合もあります。
特に2017年後半以降は、ポイントテストで基準点を満たしていても、Invitation(招待状)が届かないケースが増えており、70〜75点以上のポイントが必要とされる傾向があります。そのため、単に「看護師免許を取得する」だけでなく、「永住権取得までの全体像」を見据えたプランニングが重要です。
ポイントを効率的に増やすコツ
専門学校・短大卒・大学卒を問わず、ポイントをできるだけ高くするための3つの重要なポイントは以下の通りです:
1. ビザ申請時の年齢
最も高いポイントが得られるのは25〜32歳です。日本での勤務年数が長すぎると32歳を超えるリスクがあるため、勤務経験は5年以上を目安とし、8年を目指す必要はありません(十分な年数がある方を除く)。
2. 英語力の向上
IELTSやOETに加え、PTE Academicというテストも人気で、Superior English(IELTS8.0相当)に該当するスコア79点以上の取得を目指すのが一般的になっています。
3. 勤務年数の確保
5年以上の看護師経験で追加ポイントが得られます。英語力や年齢と合わせてバランスよくポイントを獲得できるよう意識しましょう。
最新情報の確認について
Invitationの発行時期や必要ポイント数は、オーストラリア内務省のSkillSelect(スキルセレクト)にて随時公表されています。ビザ制度やポイント要件は変更される可能性があるため、常に最新の情報を確認し、柔軟に対応することが大切です。
PTE Academicの詳細については、以下からご確認ください。
技術推薦ビザ
(Skilled Nominated Visa)
オーストラリアでは、移民の受け入れを強化したい地域(州)を設定しています。Skilled Nominated Visa(技術推薦ビザ)は、希望する州政府に申請し、その推薦を受けることで、EOI(Expression of Interest)のポイントに追加で5点を加算できる制度です。
申請の基本的な流れは、先にご紹介したSkilled Independent Visa(技術独立ビザ)の流れと似ているため、両者を比較しながら検討するのがおすすめです。ただし、州政府の推薦を受ける場合は、その州に一定期間居住することが求められるため、居住地に制限がかかる点に注意が必要です。
このような制約があることから、技術独立ビザと比べると、Skilled Nominated Visaを選ぶ人はやや少ない傾向にあります。自身の状況や希望するライフスタイルに合わせて、慎重に選択しましょう。
なお、ビザに関する情報は予告なく変更となる可能性があります。最新情報はオーストラリア内務省のホームページをご覧ください。
技術推薦ビザでの永住権取得までの流れ
Step
01
申請資格の確認
技術推薦移民の対象職種リスト(The Medium and Long-term Strategic Skills List (MLTSSL)にRegistered Nurse(正看護師)が含まれていることを確認する。
Step
02
ポイントテスト
ポイントテストで65点以上あるか確認する。※65点は必ず必要
Step
03
スキルアセスメント(約8週間)
オーストラリア正看護師の場合は、Australian Nursing & Midwifery Accreditation Council(ANMAC)でビザ申請のための経歴証明を依頼
Step
04
EOIの提出
オーストラリア移民局のスキルセレクトよりExpression of Interest(EOI)をオンラインで申請。ポイントテストが65点未満だと申請不可。
Step
05
州政府への申請(約8週)
州政府のオファー用書類を提出し、審査してもらう。
Step
06
ビザ申請(8〜11ヶ月)
EOIが完了し、ポイントテストが高い人から順番に移民局からInvitationが発行されます。Invitationが発行されたらIMMIアカウントよりビザ申請を行う。
ビザ発行
技術推薦ビザの申請条件
年齢制限 | 45歳未満(Invitation時点) |
---|---|
職業 | オーストラリア正看護師を含むMLTSSLで指定された職種 |
スキルアセスメント | スキルアセスメントに合格すること(ANMAC) |
州政府のオファー | 必要 |
最低英語基準 | IELTS6.0相当(Competent English score) |
健康診断 | 有り(申請後) |
無犯罪証明書 | 必要(過去10年以内に居住していた国) |
過去のビザ履歴 | 過去にビザキャンセルや拒否されていないこと |
ビザ申請手数料 | 4,910豪ドル |
州政府に推薦されるための条件
州政府ごとに推薦の条件や制度は異なりますが、主に以下のような基準が設けられています。
・申請する州のCRICOS認定教育機関に在籍し、その州に12か月以上居住していること
・申請する州でフルタイム(週35時間相当)で6か月以上就労していること
・今後1年間継続して雇用してくれる雇用主がいること
これらの条件を満たすことで、州からの推薦が受けられる可能性があります。
また、タスマニア州では、すでにオーストラリアの正看護師資格を保有している方であれば、オーストラリア国外からでも永住ビザの申請が可能な制度が設けられています(条件あり)。このような州ごとの特例制度を活用することで、永住権取得の選択肢が広がります。
州政府の推薦を受けた場合の条件
技術推薦ビザ(Skilled Nominated Visa)では、永住権が認可された後も最低2年間は、推薦を受けた州内で生活する義務があります。また、州政府からのアンケート調査への回答や、居住地・連絡先の報告などが求められることもあります。
そのため、将来的に自由に引っ越しをしたい方や、一時的に日本へ帰国する予定がある方には向いていないビザと言えます。一方で、「指定されたエリアでの生活が苦でない」「あと数ポイントで永住権が狙える」という方にとっては、有力な選択肢となるでしょう。
なお、シドニーを含むニュー・サウス・ウェールズ州などの大都市圏でも申請は可能ですが、申請者が多く、募集枠が早期に締め切られる傾向があります。希望する州での申請を確実に行うためには、早めの準備と計画的な行動が重要です。
技術地域ビザ
(Skilled Regional Visa)
技術地域ビザ(Skilled Regional Visa)は、人口の少ない地域で専門職を増やすことを目的としたビザ制度で、一次滞在ビザと永住ビザの二段階で構成されています。対象職種には正看護師も含まれており、オーストラリアの看護師免許を持っている方は申請可能です。
まず、「Skilled Work Regional(Provisional) 491ビザ」(有効期間4年)を取得し、その後、州政府が定める一定の条件(地域での就労・居住年数など)を満たすことで、「Permanent Residence(Skilled Regional)191ビザ」の申請資格が得られます。
以前の「Skilled Regional(Provisional)」ビザ制度は2019年11月16日に廃止され、491ビザに切り替わりました。対応する永住ビザも2022年11月16日より191ビザに移行しています。
なお、看護師はもともと永住権の取得が見込める職種であるため、先にご紹介した独立技術ビザ(189)や州推薦ビザ(190)での申請を優先する方が多く、技術地域ビザでの申請は比較的少ない傾向にあります。
申請の流れは、技術推薦ビザに近くEOIも必要となるため、ポイントテストも必要となります。
技術地域ビザ申請の流れ
Skilled Work Regional (Provisional)
Permanent Residence(Skilled Regional)
なお、ビザに関する情報は予告なく変更となる可能性があります。最新情報はオーストラリア内務省のホームページをご覧ください。
技術地域ビザの申請条件
年齢制限 | 45歳未満(Invitation時点) |
---|---|
職業 | オーストラリア正看護師を含むMLTSSLで指定された職種 |
スキルアセスメント | スキルアセスメントに合格すること(ANMAC) |
州政府のオファー | 必要 |
最低英語基準 | IELTS6.0相当(Competent English score) |
健康診断 | 有り(申請後) |
無犯罪証明書 | 必要(過去10年以内に居住していた国) |
過去のビザ履歴 | 過去にビザキャンセルや拒否されていないこと |
ビザ申請手数料 | 4,910豪ドル |
雇用主指名ビザ(Employer Nomination Scheme)/
州スポンサー雇用主指名ビザ(Reginal Sponsored Migration Scheme Visa)
会社からスポンサーを受けることで永住権取得を目指せるのが、雇用主指名ビザまたは州スポンサー雇用主指名ビザです。これらのビザは、いずれも移民局からスポンサーとして認可された雇用主の推薦を受けることで、永住権の申請資格が得られます。州スポンサー雇用主指名ビザは、主に人口が少ない地域にある指定州の認定雇用主からの推薦を受けることで、永住権申請が可能となります。
申請方法は大きく分けて2つあります。1つは、Skills in Demand(SID)ビザと呼ばれる一時就労ビザを経由する方法、もう1つは、永住権を直接申請する方法です(2024年12月7日より導入された「SIDビザ(Subclass 482)」は、従来の「TSSビザ(Temporary Skill Shortage)」に代わる制度で、オーストラリア国内の深刻な人材不足に対応することを目的としています)。
ビジネスビザを経由する場合
SIDビザ (2年間で申請資格)
雇用主指名ビザまたは州政府雇用主指名ビザ
なお、ビザに関する情報は予告なく変更となる可能性があります。最新情報はオーストラリア内務省のホームページをご覧ください。
Skills in Demand Subclass 482
Employer Nomination Scheme Subclass 186
Reginal Sponsored Migration Scheme Visa Subclass 187
雇用主指名ビザでの永住権取得までの流れ
Step
01
申請資格の確認
雇用主指名ビザ移民の対象職種リスト(The Medium and Long-term Strategic Skills List (MLTSSL))にRegistered Nurse(正看護師)が含まれていることを確認する。
Step
02
雇用主のスポンサー登録
雇用主はオーストラリア移民局にスポンサ−登録が必要。登録申請中に次のステップを並行して進めることは可能
Step
03
雇用主からの推薦
スポンサーとなる雇用主から、推薦する雇用者をオーストラリア移民局に申請。この推薦があれば移民局からの返答待ちでも次のステップに進められる。
Step
04
ビザ申請
履歴書や契約書などサポート書類も含めてビザ申請
ビザ発行
雇用主指名ビザの申請条件
年齢制限 | 45歳未満(Invitation時点) |
---|---|
職業 | オーストラリア正看護師を含むMLTSSLで指定された職種 |
雇用主の推薦 | 必要 |
雇用主のスポンサー登録 | 必要 |
最低英語基準 | IELTS6.0相当(Competent English score) |
健康診断 | 有り(申請後) |
無犯罪証明書 | 必要(過去10年以内に居住していた国) |
過去のビザ履歴 | 過去にビザキャンセルや拒否されていないこと |
ビザ申請手数料 | 4,910豪ドル |
雇用主指名ビザで永住権を目指す際の
認定移民エージェントからのアドバイス
オーストラリアで正看護師として永住権を取得する方法としては、技術独立ビザと雇用主指名ビザが主な選択肢であることは間違いありません。
雇用主指名ビザの大きなメリットは、EOI(Expression of Interest)の提出やポイントテスト、Invitation(招待)の待機が不要である点です。サポートしてくれる雇用主が見つかれば、すぐにビザ申請に進むことができ、審査中もブリッジングビザでオーストラリア国内に滞在・就労が可能です。
特に、看護師不足が深刻な地方の病院やナーシングホームでは、正看護師に対してビジネスビザ(SID)や雇用主指名ビザを通じた永住権サポートが提供されることもあります。
一方で、シドニー、メルボルン、ブリスベンといった都市部では、すでに永住権や市民権を持つ看護師が多いため、ビジネスビザや雇用主指名ビザの取得難易度は高くなる傾向にあります。
そのため、自力で技術独立ビザを目指す場合は、ポイントテストのクリアを前提に準備を進めつつ、同時並行でSIDビザを経由した雇用主指名ビザの支援を行ってくれる雇用主探しにも積極的に取り組むことが重要です。
パートナービザ
(Partner visa)
オーストラリア滞在中に将来のパートナーと出会えた場合、パートナービザを利用して永住権を目指すことが可能です。パートナービザは、まずTemporary Partner Visa(仮滞在ビザ・2年間)を取得し、その後にPermanent Partner Visa(永住ビザ)へと移行する2段階のプロセスを経て取得します。
実際、オーストラリアに看護留学中の方の中にも、毎年およそ10名ほどがこのパートナービザを活用して永住権取得を目指しています。
パートナービザの大きな利点は、申請中にブリッジングビザでMedicare(国民健康保険)に加入できることや、就労制限がないため、正看護師としてフルタイムで働き始められることです。
ただし、近年は技術独立ビザやビジネスビザの取得難易度が上がっている影響で、パートナービザの申請者が増加傾向にあります。そのため、審査期間は17〜25ヶ月と長期化しており、永住権を取得するまでに時間がかかる点がデメリットといえるでしょう。
なお、ビザに関する情報は予告なく変更となる可能性があります。最新情報はオーストラリア内務省のホームページをご覧ください。
パートナービザの申請条件
年齢制限 | なし(結婚できる年齢) |
---|---|
パートナーの推薦 | 必要 |
健康診断 | 有り(申請後) |
無犯罪証明書 | 必要(過去10年以内に居住していた国) |
過去のビザ履歴 | 過去にビザキャンセルや拒否されていないこと |
ビザ申請手数料 | 9,365豪ドル |
パートナービザ申請の注意点
オーストラリアで正看護師資格を取得し、さらにオーストラリア国籍または永住権を持つパートナーと結婚または事実婚の関係にあることは、今後の生活基盤を築くうえで非常に大きなアドバンテージといえます。
しかし、パートナービザは申請条件が比較的緩やかであることから、一部に制度を悪用するケースも見られ、それに伴い審査が年々厳格化しています。実際にビザ申請が却下される例も少なくないため、十分な準備と理解が必要です。
- POINT1:スポンサー(サポートする側)の条件
- ・過去に2回以上パートナービザのスポンサーになっていないこと
・オーストラリア国籍、または永住権保有者(条件を満たすニュージーランド国籍者も含む)
・前回のスポンサー登録から少なくとも5年が経過していること
- POINT2:パートナー関係の立証
- ・資金面、社交面、将来計画、日常生活(家事分担など)における実態があること
・事実婚で申請する場合は、最低12ヶ月以上継続した関係が必要(結婚に比べて審査が厳しい傾向あり)
・永住権が下りるまでの間、継続的な関係性を証明し続けること
なお、二人の間に子どもがいる場合は、関係の信頼性が高く評価され、審査がスムーズになる可能性もあります。
永住権申請のサポートは
政府認定移民エージェントに!
オーストラリアには永住権を取得できる複数の制度があり、申請方法や要件も多岐にわたります。さらに、ビザ制度は頻繁に改定されるため、個人のブログなど過去の情報をもとに申請を進めるのはリスクが高いと言えます。個人ブログは、あくまで「当時の制度」に基づいた体験談として参考にする程度にとどめるのが賢明です。
ご自身でビザ申請を行う場合でも、最新情報を必ず移民局の公式サイトで確認し、必要に応じて専門家の助言を得ることが重要です。オーストラリアでは、「Migration Act(移民法)」により、ビザ申請のアドバイスができるのは移民弁護士または認定移民エージェント(Registered Migration Agent)に限られています。認定移民エージェントは、指定の学位を有し、毎年更新が必要な講習を受けることで、最新の知識を維持しています。
看護留学で多くの看護師が利用するワールドアベニューには、認定移民エージェントの資格を持つスタッフが常駐しており、正看護師資格の取得後から永住権申請まで一貫したサポートを提供しています。また、オーストラリア最大の移民エージェント協会であるMigration Institute of Australia(MIA)にも加盟しており、常に最新のビザ制度情報を迅速に収集できる体制を整えています。
MIA メンバーシップナンバー 18495
なお、オーストラリアの正看護師資格は、永住権または就労可能なビザを取得して初めて実際に活用できるものです。ワールドアベニューでは、看護師としての将来を見据え、永住権取得の可能性を最大限高められるよう、丁寧なカウンセリングを行っています。看護留学について、相談したい!という方はお気軽に無料留学カウンセリングをご予約・ご利用ください。