海外正看護師を目指すナースのためのTOEFL iBT対策

アメリカの大学へ入学する際に受験する英語テストとして日本でも知名度が高いTOEFLテスト。現在は、全ての試験をコンピューターで受験するTOEFL iBTが広く採用されています。日本でも試験会場が全国各地にあり受験しやすいテストと言えるでしょう。今回は、ゼロからTOEFL iBTを勉強し始める方の勉強方法をご紹介致します。

TOEFLで出題される
アカデミック英語に慣れよう


多くの看護師の方にとって、英語を最後に勉強したのは高校時代または大学の一般教養課程となり、TOEFLで求められる英語に慣れていない状態から勉強をスタートされることが多いでしょう。TOEFLで求められるのは、英語で大学の講義を理解し、課題やディスカッションなどをこなせるかという点です。いきなりTOEFLの公式問題集やオンラインテストからスタートすると、アカデミック英語の難しさで勉強したくなくなる可能性があるので避けましょう。
まずは、アカデミック英語に慣れることに重点を置いて勉強をスタートするのが良いでしょう。

単語力をしっかりと伸ばす

アカデミックな英語力の礎になるのが単語力です。日本語の学習でも同じことがいえますが、大学で通用する専門的な単語や、論文などでよく使う英語表現を知らなければなりません。最初にTOEFL用の単語力をしっかりと身につけることによって、リスニング・リーディング・ライティング・スピーキング全部の科目に必要な基礎能力を高めることができます。英語に自信のない方は、中学校時代に使用していたレベルの単語帳からスタートし、高校レベル・大学受験レベルと単語力を順番に上げていくことをオススメします。大学受験レベルまで終了した段階で、TOEFL専用の単語帳に挑むとレベルが合うでしょう。


基本的な文法を正確に理解し使えるようにする

アカデミック英語の能力を判定するTOEFLテストにおいて、正確な英文法の知識は極めて重要といえます。英文法の知識を直接問う問題はTOEFLテストにおいては出題されませんが、ライティングでは評価に含まれると共に、英文法がわからないとリーディングで本文の意味を正確に理解することが難しくなってしまいます。英文法は暗記というより、正しく理解することが大切です。文法書などを利用して勉強する際は、読んで終わり、問題を解いて終わりではなく、自分が理解して学んだ文法を使えるかという点にこだわりましょう。テキストは分厚い文法書というよりは、一つ一つの文法知識を丁寧にやさしく解説している本を探しましょう。また、図などを使い視覚的に理解できるように工夫された文法テキストも人気があります。中学レベルの英文法・高校レベルの英文法を勉強し直せばTOEFL iBTを勉強する下準備としては十分といえます。

リーディングのコツは3つ!

TOEFL iBTのリーディングで点を取るコツは、早く・正確に・必要な箇所を読むことです。公式問題集やETSが提供するサンプル問題を購入してリーディングテストを繰り返し解きましょう。

– サンプル問題で練習する時の流れ –

1回目は自分の実力で解く
答え合わせをする時は問題文のどこに答えがあったのかまで確認
2回目は問題文の中から答えを探す作業に集中する
設問に出ている単語で分からないものはしっかりと調べる

※但し、問題本文に出てくる単語を全て調べて覚えるのは非効率なのでやめたほうがよい

限られた時間の中ですばやくリーディングを解くためには、いきなり問題文から読むのではなく、設問をしっかり読んでから問題文に戻り答えを探す癖づけが必要です。また、問題を解くのに必要のない文章は読み飛ばすくらいの覚悟が必要となってきます。例えば、教授の所属している学校や研究機関の場所などは、問題を解く上で重要ではないのでサラッと読み飛ばしてしまいましょう。一語一語正確に読んでいると時間が足りなくなってしまいます。

リスニングは慣れが最も大切

TOEFL iBTと他のテストを比べた時に、リスニングパートの時間が長く難しい傾向にあるといえます。ダミー問題(実際には採点されない)が入る可能性もあり、試験時間が長引き体力を取られるのが厄介といえます。また、大学の講義を想定したリスニング問題が出題されるため、知っている英単語力の分野を広く持つことが大切です。

TOEFLのリスニング勉強で必要となるのは、長時間のリスニングを聞く集中力を身につけること、英単語の正確な発音を確認すること、リスニングスピードに慣れることでしょう。リスニングの集中力は練習で身につける他ありませんが、英語の聞き流しも併用して英語を聞いている時間が苦痛にならないようにしましょう。また、英単語力はあっても正確な発音が分かっていないと、リスニングで違う単語と勘違いしてしまったり、意味が分からないという事態になります。単語を勉強する場合は正しい発音を必ず確認しましょう。リスニングスピードに慣れるには、シャドーイングを行い(英語音声に合わせて文章を自分で読んでいく)自分の口からもリスニングと同じスピードで英語の発音ができるようにする練習が大切です。

他のテストに比べると
易しいライティング

TOEFLのライティングは、IELTSと比較すると簡単と言われています。しかし、海外正看護師認定でTOEFLを使う場合は高い点数を取らなければいけません。オーストラリアではライティングで30点満点中27点と高いスコアが必要となります。これはIELTSを基準に考えているオーストラリアの正看護師協会やオーストラリア移民局で設定されている基準で、比較すれば簡単とはいえ満点近いスコアが必要となります。

TOEFLのライティングで高い点数を取るポイントは、アカデミックライティングのフォーマットを理解すること、たくさんの文字数を短時間で書けるようにすること、リスニング力を磨くことです。まず、TOEFLでは問題文をリスニングしてから、ライティングが必要な問題があるため、リスニング力がなく聞き取れないと当然スコアが落ちてしまいます。そのためリスニング練習量がライティングスコアにも反映されてしまいます。ライティングばかりでなくリスニングもしっかりと勉強するようにしましょう。TOELF iBTでは、ライティングもパソコンであるため、英文タイピングが早いのか遅いのかで有利不利になってしまいます。普段から英文で正確にタイピングできるように練習しておくべきです。また、ペンなどで書くと正確に英単語が書けるのに、英文だと単語の順番が変わってしまう、どれが正確なスペルか分からなくなってしまう状態になりやすいです。Wordなどで練習する場合は、スペルチェックの機能をオフにして練習した後にスペルチェックをしてみると良いでしょう。ケアレスミスでスコアを落とさないようにすることが高いライティングスコアを取る近道となります。

慣れが必要となる
スピーキング

TOEFL iBTはスピーキングもコンピューターで行われます。表示される問題に対して制限時間内でスピーチという形式となりますが、コンピューター形式である分、制限時間が厳しく時間切れで録音が止まってしまいます。慣れがかなり重要になりますので、話す内容を考える時間・回答時間内にできる限り話をまとめる力が重要になります。しかし、試験官がいない分、コミュニケーションという点が採点項目ではないため、スピーキング対策はしやすいテストです。まずは、自分でスピーキングのフォーマットやテンプレートを作り、どんなテーマが与えられてもある程度フォーマットやテンプレートで対応できるようにしましょう。また、日本で看護師としてご就業中でもできるTOEFL iBTの効果的なスピーキング練習は、独り言です。制限時間内で与えられたテーマを独り言で良いので話す練習をしましょう。1分あたりに話せる単語量が上がっていくことによりスピーキングのスコアを伸ばすことができます

TOEFLも楽しみながら継続して
勉強を進めることが大切

病院での業務が忙しい看護師にとって、TOEFLを一回で合格する英語力をみにつけるのは大変です。看護師として働きながら英語力を身につけるのは難しいとはいえますが、日本で働きながら英語の基礎固めを行い、スコア取得に求められる高い英語力は留学後に仕上げる予定を組むことが王道といえるでしょう。留学のメリットは、24時間英語の勉強に集中できる環境になるということで生活の中心を英語の学習に当てられるため、短期集中で英語を伸ばすにはうってつけの方法となります。TOEFLでのスコア取得も長い道のりではありますが、終わらない勉強はありません、ひとつずつステップを踏んで目標を達成しましょう。