オーストラリア 看護学部紹介
University of Wollongon
(ウーロンゴン大学)【2026年度】
ウーロンゴン大学は、オーストラリア・シドニーのシティから車で1時間半ほど離れたウーロンゴン市に位置する総合大学です。全校生徒数約33,044名の内、35%にあたる約12,300名の留学生が世界中から集まっています。
Times Higher Education(2026)では、201-250位内にランクインしており、QS世界大学ランキング(2026)では184位にランクインしています。これは、九州大学と同順位で、慶應義塾大学や早稲田大学、筑波大学より上位となっています。また、QS世界大学ランキング(2026)の分野別ランキングでは看護分野において世界51-100位以内にランクインしています。
ウーロンゴンは、マイグレーション規定上、地方都市(Cities and major regional centres)として指定されています。指定地域の大学を卒業する場合は通常よりも1年多く卒業後ビザを申請することができます。また、指定地域で就労する場合は、優先的に永住権申請の権利を得ることができます。
ウーロンゴン大学基本情報
| 国 | オーストラリア |
|---|---|
| 都市 | ウーロンゴン |
| キャンパス | ウーロンゴン、シドニー |
| 看護学部ホームページ | https://www.uow.edu.au/study/nursing/ |
ウーロンゴンキャンパス
ウーロンゴンは、シドニーから車や電車で約1時間半離れた場所にある自然豊かな都市です。様々なアクティビティを楽しめる一方、市内には大型ショッピングモールや百貨店があるためショッピングも楽しむことが可能です。
ウーロンゴンキャンパスは、ウーロンゴン市内から約5キロ、海岸からは約2キロ離れた場所に位置しています。自然に囲まれたキャンパス内には、カフェテリア、各種スポーツ施設、診療所、美容室、銀行など、生活する上で必要な施設が整っています。市内までは無料シャトルバスが出ているため、週末はシャトルバスを利用して市内まで出ることが可能です。看護学部を含め、ほとんどの学部がウーロンゴンキャンパスで開講されています。
シドニーキャンパス
2017年にオープンしたサウスウェスタンシドニーキャンパスでは、一部の学位取得コース、専門コース、英語コースを開講しています。看護学部に入学するための英語力が足りていない方や専門コースを介して看護学部へ入学する方は、まずこちらのキャンパスで勉強してからウーロンゴンキャンパスで開講されている看護学部へ進学します。
看護学部の種類 (コース)
ウーロンゴン大学の看護学部は、3年間のコースですが、日本の看護師資格を保有されている方で条件を満たすことができれば1年間の単位認定を得られる場合もあります。
日本の看護師免許無し → 3年間コース:Bachelor of Nursing
日本の看護師免許有り、専門・短大卒以上(卒業後10年以内) → 3年間コースの 2年次編入: Bachelor of Nursing
Bachelor of Nursing
日本の高校を卒業された方や新しいキャリアとしてオーストラリアで正看護師資格取得を目指す社会人の方など、日本の正看護師資格を持っていない方向けのコースです。
| 開講キャンパス | ウーロンゴン、シドニー、地方キャンパス(Shoalhaven, Bega, Batemans Bay) |
|---|---|
| 英語力 | IELTS:7.0以上(各技能7.0以上) TOEFL iBT: 94点以上 (各技能、右記のスコア以上取得する必要あり。ライティング 27点以上、スピーキング 23点以上、その他24点以上位) PTE:オーバーオール65以上(各技能65以上) 入学規定は予告なく変更となる可能性がございます。最新の情報はウロンゴン大学の公式ホームページを必ずご確認ください。 |
| 入学資格 | 日本の高等学校卒業以上 |
| 入学時期 | 2月 |
| コース期間 | 3年間 |
| コース費用 | 36,624ドル(2024年) |
| 単位認定条件 | 1. 日本で2年以上の看護課程を修了して正看護師資格を保有していること 2. 次のいずれかに該当すること ・過去10年以内に正看護師の資格を取得している ・過去10年以内に3年以上、正看護師として勤務したことがある ※2024年以降は、出願後、大学の審査によって、単位認定可否が判断されます。よって上記の条件を満たしている方の場合でも、3年間の就学が必要になる可能性がございます。 |
|---|
ウーロンゴン大学の看護学部の特徴は大きく分けて2つあります。
1 2年間でオーストラリア正看護師資格取得を目指せる 2 日本の正看護師資格を保有していなくても最短3.5年間で資格取得が可能1 2年間でオーストラリア正看護師資格取得を目指せる
日本の専門・短大で看護過程を修了して正看護師資格を取得している方であれば、2年間で看護学部を卒業することが可能です。他にも2年間の編入コースを提供している大学はありますが、ウーロンゴン大学の看護学部の最大のポイントは入学条件である「正看護師の資格を取得している時期」が過去10年以内と長いことです。他の大学では、5年間や7年間など短く、日本で臨床を3~6年積んでからオーストラリアへ渡航する場合、大学入学規定として定められている英語スコアを取得するための学習期間も考慮すると正看護師資格を取得している時期の条件を満たすことが難しくなります。一方ウーロンゴン大学は10年と長いため、日本で臨床7年~8年ほど積んでから渡豪し英語学習からスタートとしても入学規定をクリアすることが可能です。 ※注意※ 2024年以降は、出願後、大学の審査によって、単位認定可否が判断されるようになります。よって、過去10年以内に看護師免許を取得している方の場合でも大学の審査結果次第では、3年間の就学が必要になる可能性がございます。2 日本の正看護師資格を保有していなくても最短3.5年間で資格取得が可能
ウーロンゴン大学が持つ付属カレッジUOW Collegeでは、Diploma of Nursingという看護の専門コースを提供しています。Diploma of Nursingは1.5年間のコースで、修了後にウーロンゴン大学のBachelor of Nursingの2年次に編入することが可能です。日本の高校を卒業されている方がオーストラリアの大学へ進学する場合、通常Foundation Course*(7ヶ月~12ヶ月)を受講することになるため、Foundation Courseから大学卒業まで約4年間かかります。一方、Diploma of Nursingを通した場合はトータル3.5年間で大学を卒業することが可能なため、約半年間分の学費や生活費を節約することが可能です。また、オーストラリアの州立職業訓練校TAFE NSWで提供されているDiploma of Nursingを受講した場合も同ルートでウーロンゴン大学のBachelor of Nursingへ進学することが可能です。Diploma of Nursingの授業料が38,496ドル(2026年)であるUOW Collegeと比較してTAFE NSWのDiploma of Nursingは28,500ドル(2026年)と約10,000ドルも安くなっています。海外大学進学は費用面の負担が大きいことがネックとなっているため、少しでも安くオーストラリアで正看護師資格取得をしたい方にとって8,000ドルの節約は大きなメリットと言えます。UOW College Diploma of Nursing
| 英語力 | IELTS:7.0(ライティングのみ6.5以上、その他7.0以上)相当。 入学規定は予告なく変更となる可能性がございます。最新の情報はUOW Collegeの公式ホームページを必ずご確認ください。 |
|---|---|
| 入学資格 | 日本の高等学校卒業以上 |
| 入学時期 | 2月 / 7月 |
| コース期間 | 1.5年間 |
| コース費用 | 38,496ドル(2026年) |
TAFE NSW Diploma of Nursing
| 英語力 | IELTS:7.0(ライティングのみ6.5以上、その他7.0以上)相当。 入学規定は予告なく変更となる可能性がございます。最新の情報はTAFE NSWの公式ホームページを必ずご確認ください。 |
|---|---|
| 入学資格 | 日本の高等学校卒業以上 |
| 入学時期 | 2月/3月/5月/7月/10月(キャンパスによる) |
| コース期間 | 1.5年間 |
| コース費用 | 28,500ドル(2025年) |
高校を卒業していないもしくは学部に直接入学できる学力を満たしていない留学生向けに提供されている基礎教養学習コース
ウーロンゴン大学看護学部への
進学方法
ウーロンゴン大学の看護学部へ入学するには、IELTS7.0相当の英語力が必要となります。
Diploma経由で看護学部へ進学するためにはDiploma入学時点でIELTS7.0相当の英語力証明を提示する必要があります。Foundation Courseの入学英語規定はIELTS5.5相当です。3つの進学方法を詳しく見ていきましょう。
1. 付属カレッジUOW College or 州立職業訓練TAFE Diploma Course経由
2. 付属カレッジUOW College Foundation Course経由
3. 大学2年次編入
付属カレッジUOW College or 州立職業訓練TAFE Diploma Course経由
- 進学ルート -
付属カレッジUOW College Foundation Course経由
- 進学ルート -
大学2年次編入
- 進学ルート -
付属カレッジUOW College
ウーロンゴン大学の
留学生サポート体制
英語を使用して講義を受講したり、エッセイを作成したり、プレゼンテーションをしたりなど、留学生が海外大学で学ぶことは容易ではなく、つまずいてしまうと大学生活自体が嫌になってしまうことも…。ウーロンゴン大学では、学生が大学生活を有意義に過ごすための様々なサポートを提供しています。
学習サポート
大学に入学するレベルの英語スコアを取得していたとしても、他国の留学生やネイテイブと比較すると持ち合わせている単語や言い回しの量が少なく、英語学習と大学の勉強を同時並行で行っていく必要があります。また、海外の大学ではエッセイやプレゼンテーション、ディベートなどに苦労する留学生も多いです。ウーロンゴン大学では、数学や統計学のセミナーやレポートの書き方や討議のコツなどのアカデミックスキルを身につけるためのセミナー、また留学生向けに発音やアカデミックライティングなどの英語学習サポートを提供しています。Peer Assisted Study Sessions
Peer Assisted Study Sessions、通称PASSは学習内容の理解度を深め、専門分野に特化したスキルを習得し、他の学生との交流を深めることを目的としたサポートです。各科目を修了した上級生がファシリテーターを務め、学習内容の理解を深められるようサポートしてくれます。ウーロン大学の全キャンパスで提供されており、PASS対象科目を履修する全ての学生は、PASSへの参加を強く推奨されます。Student Success Hub
月曜日~金曜日の午前8時~午後6時(キャンパスによっては午前9時〜午後4時や4時半と異なる)の間、勉強をしたり他の学生と交流をしたり、学習サポートを受けることのできるスペースです。予約が不要のスペースとなっているため、困ったことがあったら気軽に立ち寄って先輩たちに相談してみましょう。このスペースでPASSの学習サポートを受けることが可能です。ウーロンゴン大学 看護学部
卒業生の体験談
日本の専門学校で看護過程を修了し、5年間の臨床経験を積んだのちに海外看護有給インターンシッププログラムでオーストラリアへ渡航されたKayokoさん。シドニーでアシスタントナース(看護助手)として働きながらウーロンゴン大学看護学部入学規定の英語スコアを取得し、ウーロンゴン大学へ進学されました。
ウーロンゴン大学看護学部は、グループワークやケーススタディなどインタラクティブな授業が多く、様々なタイプのケーススタディを行ったようです。また、オーストラリアで正看護師になるために必要は実習時間は800時間と決まっており、大学就学中のうち約5ヶ月間を実習にあてます。Kayokoさんは、急性期、慢性期、老年看護、精神看護、訪問看護、ICUで実習を行いました。

