お名前 | 佐古万里子さん | 留学期間 | 2024年10月 – 現在 | ||
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滞在都市 | シドニー/オーストラリア | インターン先 | 施設 |
1.万里子さんの留学スケジュール
オーストラリアのワーキングホリデー制度を利用した「海外看護有給インターンシップ」に挑戦し、現在もシドニーに滞在中の万里子さんから体験談をいただきました。今回のワーホリをきっかけに、将来的には正看護師資格取得や永住権も視野に入れるようになったそうです!そんな万里子さんの体験談をご覧ください。
万里子さんの留学概要
渡航国:オーストラリア
渡航都市:シドニー
留学プログラム:海外看護有給インターンシップ
渡航期間:2024年10月 – 現在
インターンシップ先:施設
お問い合わせからの流れ
2.留学しようと思ったきっかけと看護留学に決めた理由
高校時代、アメリカで働いている先輩の職場を見学する機会があり、そこで「海外で働くとはどういうことか」という話を聞いたことが大きな刺激となり、海外で働くことに強い魅力を感じるようになりました。
その後、まずは資格を取ろうと思い、看護師の道を選びました。そして、看護師になる前からワーキングホリデーに行くことは決めていたのですが、コロナ禍ということもありなかなか海外に行くことができず、まずは臨床経験を積むことにしました。
「看護師になってから5年以内には海外へ」と考えていましたが、想定より早く貯金ができたため、臨床3年を区切りに退職。そこから本格的に「どのような方法で海外に行くか」を調べ始めました。
看護留学に決めた理由
実は最初、看護のインターンシップではなく、海外の企業でのインターンシップを探していました。看護師の仕事自体は嫌いではありませんでしたが、特にこだわりがあったわけでもなく、将来的には外資系企業への転職なども視野に入れていたからです。
そうした中でワールドアベニューのサイトに出会い、カウンセリングを受ける中で色々と相談をしました。その結果、最終的には「せっかくなら看護師の資格や経験を活かせる形で海外に挑戦したい」と考え直し、看護インターンシップを選ぶことにしました。他の留学会社でも話を聞きましたが、しっくり来るものがなく、最終的にワールドアベニューにお願いすることにしました。
3.渡航前の書類準備と出発前オンライン英語レッスン
申し込みを決めてから出発までは、わずか半年間しかありませんでした。そのため準備は思った以上に慌ただしく、特に看護関係の書類作成には苦労しました。地元の福岡では対応できる病院も少なく、その点は大きなハードルとなりました。ただ、分からない時にはワールドアベニューに相談できる体制があったので、短い準備期間の中でも必要な書類を無事に揃えることができました。
正直、当時の英語力では参加条件の確認や書類作成を短期間で一人でやりきるのは難しかったと思います。だからこそ、相談できる存在があったことは、心強い支えになりました。
出発前オンライン英語レッスンとコーチングの感想
マンツーマンのオンライン英会話レッスンは経験がありましたが、グループレッスンは初めてだったので新鮮でした。マンツーマンでは、自分が使う表現がいつも同じものばかりになりがちでしたが、グループでは他の学生の言い回しから学べ、「そんな表現もあるんだ!」と気づけたのが大きな収穫でした。レッスンはレベル分けがされていたので、自分のレベルに合ったフレーズを効率よく習得できたのも良かった点です。受講者は日本人のみでしたが、授業はすべて英語で行われ、抵抗なくしっかり受講することができました。
コーチングでは、英語学習の悩みに対して具体的なアドバイスをもらえました。例えば「いつも同じ英語を使ってしまう」「ライティングの書き方が分からない」といった相談に対して、役立つサイトやツールを紹介してもらえ、自習の幅が広がりました。もともと自習が苦手なタイプではないほうですが、自分では知らなかった学習法を取り入れられたのは良かったです。
4.オーストラリア到着!語学学校では、まさかの一番上のレベルに・・
語学学校では、なんと一番上のUpperクラスに振り分けられ、正直戸惑いました(汗)。最初は周囲のレベルの高さに圧倒され、思うように話せず苦労しましたが、クラスメイトと打ち解けるうちに少しずつ話す勇気が出てきて、“会話を重ねる中で「追いついていける!」という感覚を持てるようになりました。
上級クラスだったこともあり、“授業は「楽しむ」というよりアカデミックな内容が中心。社会問題や文化をテーマにしたディスカッションを通じて、厳しめの先生にしっかり鍛えられたことで、着実に英語力が伸びたと実感しました。クラスは10人前後と少人数だったため発言の機会も多く、自習では得られない学びを得られたのも良かったです。大変ではありましたが、それ以上に有意義な時間でした。
医療英語の授業では、医療器具や体の部位、痛みの表現の仕方(ズキズキ痛い、刺すように痛い、鈍痛など)に加え、医療現場で実際に使われる言い回しや、日常会話とは異なる患者さんへの声掛けの方法も学びました。インターンで働く際に直結する内容が多く、医療・介護現場で働くイメージを具体的に持つことができました。
学校外でも、特に用事がなくてもあえてカフェに行って注文してみたり、「日本文化が好きな外国人集まれ!」といったMeetUpに参加したりして、意識的に英語を使う機会を増やすよう工夫していました。
アルバイト経験でも英語力の向上を実感
到着して2か月目から、学校に通いながら飲食店でのアルバイトも始めました。これも英語力向上につながったと思います。懐石料理店とラーメン店を掛け持ちしていて、それぞれで違った学びがありました。
懐石料理店ではスタッフ同士は日本語でしたが、お客様のほとんどが外国の方で高級店だったこともあり、丁寧な英語での接客が求められました。一方ラーメン店では、接客英語はある程度決まったフレーズが中心でしたが、スタッフ同士のやり取りは英語のみだったため、日常会話力を鍛える良い場になりました。さらに、賄いつきだったのも嬉しいポイントでした!
5.Crtificate3 Courseの学習内容と実習内容
約2ヶ月間の語学研修後は、アシスタントナースとして働くための資格取得コース(Certificate 3 Course)に進みました。オーストラリアでは日本と違い、移乗の際に必ず機械を使わなければならないため、その操作方法を学ぶ授業が特に印象に残っています。リフターやホイストといった介護機器を、ビデオで見るだけでなく実際に操作しながら習得できたので、実習でもスムーズに対応でき、とても役立ちました。
課題はかなり大変でしたが、基本的には1人で取り組み、ときにはChatGPTも活用しながら乗り越えることができました。他の出発月の参加者の中には、仲間同士で協力し合いながら課題を進めている人もいて、人によってやり方はさまざまだったようです。
実習先は施設で、いわゆる「実習」というよりも、0.5人分のスタッフとして働いているような感覚でした。そのためインターン前の良い経験になったと思います。シフトは朝6時半集合のモーニングシフトが中心で、1日8時間勤務。業務内容はシャワー介助や食事介助など、利用者さんの生活介助がメインでした。スタッフの国籍はさまざまで、最初はアクセントの違いに戸惑いましたが、次第に慣れていきました。
また、日本では軽度の認知症ケアしか経験がなかったので、重度の認知症の方と関わる機会が多かったのは最初少し戸惑いました。ただ、困った時には対応方法をスタッフに相談できたので、安心して取り組むことができました。
6.月の手取りは約50〜55万円!具体的なインターンシップ内容
実習を終えて無事にCertificate 3 Courseを修了、その後のスピーキングテストにも一回で合格しました。スピーキングテストでは、実習で学んだ内容に加え、多文化社会のオーストラリアでレジデントとどのように関わるべきか、またレジデントが転倒した場合の対応方法など、実践的な質問が多く出されました。
スピーキングテスト合格後、約1ヶ月の準備期間を経て、いよいよインターンシップが始まりました。仕事先はサポートのおかげでスムーズに決定。自分一人で応募しようとすると大変そうでしたし、何を準備すればよいのかも分からなかったと思います。入職時の書類についても相談に乗ってもらえたのはすごく助かりました。
私は施設に直接雇用となり、フルタイムで週5日勤務しています。シフトは2週間ごとに決まり、休み希望も提出可能。また、状況によっては同僚同士でシフトを交換することもでき、有給も取得できるため、とても働きやすい環境です。
仕事内容は実習の時とほぼ同じで、主に着替え・食事・入浴・トイレ・見守りなど、利用者さんの生活介助を行っています。シフトはモーニング、アフタヌーン、イブニングの3交代制で、私は主にアフタヌーンシフトに入ることが多いです(私のところは、モーニングは子育て中のスタッフが優先される傾向があります)。
給与はモーニングが時給33ドル、アフタヌーンとイブニングは41〜42ドル、土日は50ドル、祝日は80ドル。残業はなく、手取りは月におよそ50〜55万円ほどになります。現在は結構家賃の高い場所に住んでいるため少し生活費が圧迫されていますが、普通のシェアハウスであれば十分に貯金ができる水準だと思います。感覚としては、お給料も物価も貯金も日本の約2倍というイメージです。
日本の看護師の仕事と比べると、忙しさやプレッシャーが全く違い、時間に追われることもなく、お給料が良いので天国です!日本では「仕事に行きたくない…」と思う日もありましたが、今はそう感じることがなく、「とりあえず稼ぎに行くか〜」と前向きな気持ちで毎日を過ごせています(笑)
アシスタントナースの仕事は、看護師をしていた自分にとってやりがいは少なく感じますが、一生の仕事ではないので特にモヤモヤすることもありません。どうせ看護師に戻れば忙しい日々になるので、今はオーストラリアでの生活を楽しみながら、高い給与を得られていることに大きな満足感があります。
7.オーストラリアと日本の働き方の違い
オーストラリアで働いてみて、日本との一番大きな違いは「働き方」だと感じています。日本では月の休みの日数があらかじめ決まっていて、その中で働くのが一般的です。一方オーストラリアは、フルタイムやパートタイムなど複数の雇用形態があり、それぞれに有給や病休といった権利が保障されています。がっつり働く人もいれば、ゆったり働く人、しっかり休む人など、働き方の選択肢が豊富で、自分がどう働きたいかを基準に選ぶのが一般的です。こうした自由度の高さは、日本との大きな違いだと感じました。
さらに、プライベートを大切にする文化が根付いていて、その分、職場では分業が徹底されています。日本のように「全員で何でもやる」スタイルではなく、それぞれが自分の役割に集中する仕組みになっていると感じます。
また、「海外=ゆるい」というイメージを持つ方もいるかもしれませんが、実際は職場や人によってさまざまです。私の今の職場はきっちりしている人が多く、比較的日本と同じ感覚で働いています。一方、実習先ではガサツな人も多かったので(笑)、職場のカラーによって雰囲気が大きく変わることも実感しました。
8.美味しい料理とお酒を堪能!プライベートの過ごし方
プライベートでは、お酒が大好きなので、デイトリップでレンタカーを借りてワイナリーを巡ったり、ブリスベンやキャンベラに旅行に行ったりしました。フルタイム勤務をしているため頻繁には旅行できませんが、仕事を辞めたらタスマニアやエアーズロックにも足を延ばしてみたいと思っています。
今の楽しみは、休みの日にお気に入りのワインを1本買って、自炊を楽しみながらゆったりとした時間を過ごすことです。オーストラリアに来てから料理にハマり、以前よりも丁寧に食事を味わうようになりました。シドニーは都会といっても日本に比べると娯楽が少ないため、、昼過ぎから料理をして夕方には美味しいお酒とご飯を楽しむ──そんな生活が今の私にとって大きな幸せになっています。
オーストラリア生活の様子
9.今後の目標と留学を考えている方へのメッセージ
このままオーストラリアに住み続けたいと考えるようになり、現在は正看護師資格の取得や永住権の取得も視野に入れています。そのため、まずは英語力の向上に力を入れていきたいと思います。
日本の生活も好きですが、オーストラリアの方が貯金もしやすく、長期の休みも自由に取れるため、「オーストラリアを拠点にしてがっつり働いてお金を貯め、日本には旅行で遊びに行く」というライフスタイルも一つの形だと考えるようになりました。日本で働くとそんな生活は難しいので、こうした働き方はまさにオーストラリアならではだと感じています。もし嫌になったら日本に戻って看護師の仕事もできるので、その点も、看護師という職業の強みだと思っています!
留学をするか悩んでいる方へのメッセージ
正直、看護師であればいつでも仕事に戻れるので、「やりたい」と思う気持ちがあるならぜひ挑戦した方がいいと思います!
このプログラムでは同じ出発日の人がいるので同期もでき、一緒に支え合える仲間ができます。私の同期はすごくいい距離感を保ちながら、それぞれを支え合える関係です。日本では住んでいた場所も年齢も、働いていた科も違う人たちと出会い、仲良くなれたことはとても大きな財産になりました。
また、シドニーには日本人もある程度いるので、生活面でも特に困ることはありません。留学に行きたいと思っている方は、ぜひ一歩踏み出してみてください!きっと新しい世界が広がると思います。
10.さいごに
体験談を最後まで読んでいただき、ありがとうございました。万里子さんのアシスタントナース有給インターンシップ体験談はいかがでしたでしょうか。
もともとは看護師になる前にワーホリに行きたいと考えていたものの、臨床経験を3年積んでから渡航したからこそ広がった選択肢もあった──と万里子さんは話してくれました。
新しいことへのチャレンジには不安がつきものですが、看護師という資格と経験がある皆さんなら、帰国後のキャリアも心配しすぎる必要はないと思います。一度しかない人生、やらずの後悔にならないよう、ぜひ一歩踏み出してみてください!この体験談が、皆さんの背中を押すきっかけになれば嬉しく思います。
ご興味をお持ちの方は、定期開催中のオンライン説明会にぜひご参加ください。オンライン説明会は、カメラもマイクもOFFでお気軽にご参加いただけます。プログラムの概要や参加条件、出発月ごとの定員状況や費用、そして最新キャンペーンなどもご案内しています。
皆様からのお問い合わせを心よりお待ちしています。