ニュージーランドでの
正看護師資格取得留学とは?
自然豊かでのどかな国ニュージランド。オーストラリア同様、日本からの時差も比較的少なく、治安がよく安心して留学できる国として人気です。その魅力からか近年移民が増加、物価高騰が見られるものの、アメリカやイギリスなどと比較すると全体的な留学費用は押さえられる傾向にあります。看護事情としては、他の英語圏と比較すると、最先端医療というよりは介護医療、終末期ケアが優れた国として有名です。ここではニュージーランドで正看護師資格を取得する方法をご紹介します。
有給海外看護インターン・プログラム説明会
正看護師資格取得留学の足掛かりに!!
海外での正看護師資格取得の足掛かりとしても人気の有給海外看護インターンシップ・プログラム。NHK「クローズアップ現代」や日テレ「真相報道バンキシャ!」でも話題に!気になるプログラムの無料説明会の詳細は以下よりご覧いただけます。今すぐ参加者特典満載の説明会を予約しよう。
ニュージーランドで正看護師資格を
取得するための条件
ニュージーランドで正看護師になるためには、大きくわけて2つ、厳密にいうと3つの条件を満たす必要があります。
条件1.学歴
ニュージーランドの看護協会が認める学位(学士以上)を修了していること(最短3年間のコースを5年以内に修了すること)
条件2.英語力
ニュージーランドの看護協会が定める英語力を満たすこと(IELTS7.0またはOET350以上)
条件3.臨床経験年数
ニュージーランドの基準に一致する十分な臨床経験(正看護師として)の証明
ニュージーランドでの看護師資格取得の条件を満たせているかどうかはニュージーランド看護協会の公式サイトから確認することができます。なお、2024年7月1日からNZにおける看護師の登録方法が変更されているためご注意ください。
ニュージーランドでの
正看護師資格取得の流れ
ニュージーランドでの正看護師資格取得のフローは、オーストラリア同様、日本の正看護師免許の有無と最終学歴によって異なります。主に以下の3つのパターンがあります。
1. 正看護師資格あり・4年生大学卒
2. 正看護師資格あり・専門/短大卒
3. 正看護師資格なし
一つずつ見ていきましょう。
1. 正看護師資格あり・4年生大学卒
前提として、ニュージーランドで看護師になるための条件1に「ニュージーランドの看護協会が認める学位(学士以上)を修了していること(最短3年間のコースを5年以内に修了すること)」とあり、専門学校・短期大学卒の方でも、ニュージーランドでの学士に相当するのではないかというご質問もいただきます。しかし、当社では原則、ニュージーランドが定める学士は4年制大学卒と同等の学位とし、専門学校・短期大学卒の方の場合、次にご紹介する流れでの資格取得は推奨いたしておりません。ご留意ください。
- STEP 1
- IELTS7.0またはOET350を取得する
ニュージーランドで看護師資格取得するためのファーストステップは英語力です。他国と同様に高い英語力を求められるため、まずは語学留学で英語力をしっかりと高めましょう。
- STEP 2
- CGFNSによる書類の確認と認証
ニュージーランド看護協会が定めるアメリカの外部機関(海外の看護資格を持つ看護師の資格認証を行う機関) Commission on Graduates of Foreign Nursing Schools、通称CGFNSに学歴証明書、看護師免許証明書、就業証明書、英語力の証明などを提出、書類審査を受けます。
- STEP 3
- ニュージーランド看護協会に登録
CGFNSの審査修了後、ニュージーランド 看護協会 Nursing Council of New Zealand、通称NCNZがCGFNSの審査結果を受領、NCNZにてあらためて審査を行われます。
条件3を満たせていない場合、STEP3の後、看護師登録の前に能力評価プログラムCompetence assessment programmes (CAP)を受講する必要があります。CAPが原則は座学と実技と併せて学ぶ2~3ヵ月程度です。期間や費用、内容詳細は開講している教育機関により異なります。
- STEP 4
- Welcome to Aotearoa New Zealand プログラムを修了する
このプログラムは、現在2つの無料オンラインコースで構成されており、ニュージーランドにおける文化的に安全な看護実践とTe Tiriti o Waitangiについて学ぶことができます。
2. 正看護師資格あり・専門/短大卒
2013年頃まで、ニュージーランドでの看護師資格取得に学士は必須条件ではありませんでした。しかし、現在は、ニュージーランドの学士以上の教育課程を修了していることが求められています。また、2015年頃に看護師資格登録の際、必要な手続きも変更されています。このように、今後も資格取得に伴う条件や申請手続き内容は予告なく変更となる可能性がございます。最新の条件についてはニュージーランド看護協会の公式ホームページをご確認ください。
- STEP 1
- IELTS6.5から7.0相当まで英語力を伸ばす
ニュージーランドで看護学部に入学するためには、 IELTS6.5から7.0相当の英語力が必要です。まずは語学学校にて大学入学に必要な英語力までしっかりと伸ばしていきましょう。
- STEP 2
- ニュージーランド看護協会が認める看護学部に進学(または編入)
ニュージーランドの学位はすべてNew Zealand Qualifications Framework、通称NZQF(ニュージーランドの教育資格を統一的に管理するためのフレームワーク)によって詳細が定められ、証明書から博士号まで10段階にレベル分けされています。ニュージーランドで看護師資格を取得するためにはNZQAでレベル7に指定されている学士(看護)を取得しなければなりません。
NZQAがレベル7に指定する看護学士のコースを提供している教育機関は、大学ともうひとつ、Polytechnic (ポリテクニック)と呼ばれる教育機関があります。これらのコースに進学または編入します。
- STEP 3
- 卒業・英語力の規定を満たす
(IELTS7.0またはOET350を取得)
(IELTS7.0またはOET350を取得)
ニュージーランドで看護師資格を取得するためには、レベル7に該当する学士の取得と併せて英語力の証明が必要です。
学士を取得したものの、英語力の規定が満たせていないため資格取得できなかった.. とならないように、在学中に、看護学の勉強と併せて英語試験対策にもしっかりと取り組みましょう。
- STEP 4
- ニュージーランド看護協会に登録
学士卒業証明書、成績証明書などと併せて日本の正看護師免許証など、ニュージーランドの看護協会 Nursing Council of New Zealand(NCNZ)が定める必要書類を提出し登録を行います。
- STEP 5
- Welcome to Aotearoa New Zealand
プログラムを修了する
プログラムを修了する
このプログラムは、現在2つの無料オンラインコースで構成されており、ニュージーランドにおける文化的に安全な看護実践とTe Tiriti o Waitangiについて学ぶことができます。
3. 正看護師資格なし
日本で高校を卒業されたばかりの方や看護師資格を有していない方の場合、ニュージーランド看護協会が認める看護学士を取得、看護協会が定める試験に合格する必要があります。
- STEP 1
- IELTS6.5から7.0相当まで英語力を伸ばす
ニュージーランドで看護学部に入学するためには、大学、ポリテクニックいずれに一定の英語力が必要です。まずは語学学校にて大学入学に必要な英語力までしっかりと伸ばしていきましょう。
日本の高校を卒業されたばかりの方の場合、大きくわけて3種類の中から進学ルートをお選びいただけます。
進学ルート1
語学留学後、大学附属のファウンデーションコースへ進学、その後大学へ進学
求められる英語力: IELTS5.5~6.0相当
進学ルート2
語学留学後、ポリテクニックへ進学
求められる英語力: IELTS6.5~7.0相当
進学ルート3
語学留学後、大学進学(または編入)
求められる英語力: IELTS6.5 から7.0相当
- STEP 2
- ニュージーランド看護協会が認める看護学部に進学(または編入)・卒業/規定の英語力を取得
ニュージーランドにはアメリカやカナダ、日本と異なり、国家試験が存在しません。したがって、大学またはポリテクニックにて看護協会が定める単位を取得、学士を修了すれば、看護師になることができます。ただし、英語力だけは別です。看護協会が定める英語試験で公式スコアを取得し、証明しましょう。大学卒業はしたものの英語力が足りず、資格取得できなかった..とならないよう、就学期間中に英語試験の対策にもきちんと取り組みましょう。
- STEP 3
- ニュージーランド看護協会に登録
学士卒業証明書、成績証明書などと併せて日本の正看護師免許証など、ニュージーランドの看護協会 Nursing Council of New Zealand(NCNZ)が定める必要書類を提出し登録を行います。
- STEP 4
- Welcome to Aotearoa New Zealand
プログラムを修了する
プログラムを修了する
このプログラムは、現在2つの無料オンラインコースで構成されており、ニュージーランドにおける文化的に安全な看護実践とTe Tiriti o Waitangiについて学ぶことができます。
ニュージーランドで「看護師」として
就職できる可能性
ニュージーランドにはPost Study Work Visaと呼ばれ、ニュージーランドのポリテクニックや大学を修了している方の場合、卒業後に一定期間滞在、就労が可能なビザ(制度)が存在します。看護師の場合、NZQAのレベル7を修了します。レベル7以上に指定されているコースを1年以上就学し修了している方の場合、卒業後、1年間滞在・就労する機会が与えられます。看護学部を修了し、看護師として就職が決まっている場合は、Post Study Work Visa(Employer assisted)といって、2年から3年間滞在、就労が可能です。
なお、オーストラリアで看護師資格を取得し、永住権を保持している場合、ニュージーランドでも働くことが可能です。先にオーストラリアで看護師資格を取得し、オーストラリアでもニュージーランドでも働けるという状態を目指すのもおすすめです。