| お名前 | 中田 安妃子 さん | ||
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| 留学期間 | 2007年4月~語学勉強&ワーホリ 2010年4月~看護資格取得&現地病院にて仕事 | 滞在都市 | シドニー/オーストラリア |
1.看護留学に参加されたきっかけや理由
オーストラリアでの看護師資格取得を考えたきっかけは、オーストラリア旅行の際、ツアーガイドさんから言われた「オーストラリアに向いているよ」の一言でした。
日本語を話せるオーストラリア人のガイドに「オーストラリアはとても良い国ですよ。こちらに住んでみてはいかがですか?」という何気ない一言をもらい、たわいもない一言でしたが、その一言から、オーストラリアへの移住を本気で考え始めました。もともと日本で看護師をしていたこともあり、「移住して働くなら、日本の看護師資格や経験を活かしたい」と思い、オーストラリアでの看護師資格取得を目指すことを決意しました。
2.出発前の英語力と現在の英語力について
オーストラリアで看護師資格取得するためには、オーストラリアの看護協会が認める学士(看護)と英語力が必要でした。すでに日本で看護学士を取得していたため、乗り越えるべき壁は、「英語力」でした。
語学学校で、一般英語コースからスタートし、少しずつレベルを上げ、IELTS対策コースに入り、看護協会が定めるIELTS7.0取得にむけて奮闘しました。
ちょっと恥ずかしい話ですが、今でも語学学校に通い始めたときに「次のテストに合格して、クラスのレベルをあげるために、課題を下さい!」と先生に伝えていたつもりが「レベルを上げてください」と嘆願されていると勘違いされ、先生から「あなたはまだ無理よ」と必死に説得されていた事を今でも覚えています(笑)。
勉強面で最も苦労したのはリーディングです。リーディングはもともと日本語でも苦手で、それが英語ともなるとなおさらでした。最初は子供向けの本ですら辞書と向き合いながら読んでいたほどです。
語学学校のクラスがあがるにつれて、さまざまなリーディングテクニックを教わるものの、知らない単語が多い、文章のニュアンスがわからないなど、実際の試験ともなると、実践することができず、繰り返しIELTSに挑戦するも、目標スコアはなかなか取得できずにいました。
今、体験談を読んでくださっている方も、海外で看護師資格を目指すなら、必ずどこかでぶつかる何かに出会うはずです。ここで肝心なことは、「結局あきらめないこと」です。努力を積み重ね、リーディングのための特訓を繰り返すことで、少しずつですが成長し、できないことができるようになり、気が付けば「苦手」や「嫌い」という気持ちは薄れていきました。
わからないことがあれば、調べる。
調べるときは必ず英英辞典を使う!
これら積み重ねた努力の結果、今では看護や医学に関する文献なども難なく読めるようになりました。
IELTSからOETに切り替えた理由
ただ、着実に英語力は伸びていったものの、なかなかIELTSの規定を満たすことができず、何度も悔しい思いをしました。それでもあきらめなかった私に、ワールドアベニューから「思い切ってOETに切り替えて挑戦してみては?」と提案をいただきました。IELTSは内容が政治や科学等で、医療と全く関係なく、OETは医療全般の内容になっているので、医療分野で今後働くにあたって、良いと思いました。
OETで簡単だと思った点と、難しい点
簡単だと思ったのは、ライティングです。アカデミックであれだけ難しいと思ったIELTSのライティングを受けているのが無駄だと思いました。逆にIELTSで簡単だったリスニングは大変だった。
看護師・医者はライティングにアカデミックのIELTS7.0は必要ないことは感じています。実際に仕事上ライティングで文法等の間違いが多少生じても、医療従事者はみんな内容が読み取れるので、即座に対応してくれますが、コミュニケーション上でのミスはその場その場の判断になるので、ミスは許されません。実際に仕事面全部でコミュニケーション能力が必要なのは明らかなので、OETのテストのほうが実際に医療従事者として働く際に、ニーズにあっているというのが感じられます。実際に仕事中も医療関係の話ばかりです。後は家族の対応が一番大変だと思うし、その時に一番大切なのはライティング力ではなく、コミュニケーション力だと思います。
これからOETを受講される方へのアドバイス
医療単語を良く知ることだと思います。医療関係のドラマやTVショーを見て、人がなに言っているかをきくことです。病院で働いていない人は、日常生活にかじりついても難しいので、例えば解剖書の本を読んだり、医療関係のテレビを見たりするのが良いと思います。家でテストの過去問や対策本ばかりを読むのがテスト勉強とは私は思いません。英語で自分の興味のある医療分野の勉強をすれば、楽しく勉強できるはずです。あとは病院で働いている友達とかがいたら、「申し送りのシート」などを細かく調べて勉強したりするのも良いです。
そして、私の話に戻りますが、OETに切り替えた後、とうとう、念願の看護協会が定める規定の英語スコアを取得、無事正看護師資格を手にすることができました。
今は問題なく仕事しているし、他の病棟に行っても問題ないし、特に問題ありません。ご心配頂き有難う御座います。しかも、旦那(オーストラリア人)と英語でケンカをしても負けなくなりました!
3.病院ではどのような仕事を担当していますか?
今の病院で何科に所属しているかといわれると難しいのですが、私は循環器がメインの内科で、プリセプターやっています。呼吸器、感染・・・色々な症状の患者が来ます(梗塞系は隣の別の病棟に行きます)。
4.日本とオーストラリアの看護でどういった点が大きく違うと感じましたか?
日本で看護師をしていた方は、日本の患者第一の精神や、非常に繊細な看護を学んできていることから、働き手を非常に大切にするオーストラリアの看護現場で働き始めるとき、日本とオーストラリアとの「ギャップ」に戸惑いを覚える方もいらっしゃるかもしれません。
単一民族で成り立つ日本と、多種多様な民族に溢れ、多文化主義を導入するオーストラリアとでは、仕事、生活などさまざまな点で、「違い」があります。且つ、「違う」ものを受入れることに抵抗感の強い日本人は、オーストラリアのように誰もが違う価値観、考え方、習慣、文化を当たり前とし、暮らしている国で生活する際には、驚きやショックも多いと思います。
ただ、分業化が進み、各々の専門性を活かし働くことができ、働き手を大切にするオーストラリアの看護や就労に関する制度を理解できれば、自分の生活を本当に大切にしながら、且つ安定した待遇の良い仕事、職場だということを感じることができるはずです。
また、オーストラリアは看護師の責任が大きく、医者に対して同等の意見が言えます。医者は間違った薬を出すことが多く、看護師がそれをチェックする役目となっています。責任は薬を渡した看護師にあるので、間違えられません。仕事の範囲が広くなるので、責任が多く問われます。
日本は自分がリーダーじゃなければ、必ず報告する必要があるため、「リーダーに言えばいいや」と責任逃れ的なところもありますが、こちらではなにかあったら自分で対処しなければならないので、そのぶん「やりがい」があります(もちろんできないことは医者やNUMに頼みますが・・・)。
5.働いている中で印象に残っていることを3つ程度あげてください。
1) おじいちゃん、おばあちゃんがかわいい。おばあちゃんが92歳、旦那さんが95歳で「私たち最近結婚したの。」と薬指の指輪を見せてくれる・・・かわいい。
2)患者が急変したとき。オペ室に行く予定だった患者が、急変の末、必死に対応したにもかかかわらず、亡くなられてしまい、なんとも言えませんでした・・・。本当に自分の非力さが悔しかった・・・。
3)ドクターと対等に話せるので、患者の看護計画や経過について気楽に話せること。わからないこととかも簡単にドクターにきいて、教えてもらうことができる(その反面、ナース嫌いのドクターに当たると対応大変)
4)クリスマス会が楽しかった!オーストラリアのゲートボール(草の上でボールを転がすスポーツ)を初めてやりました。私の病棟はとてもみんなが仲良いので、楽しいです!
6.オーストラリアという国の魅力
キャリアアップは自分次第
例えば、私は、仕事をしながらパートタイムで大学院に通い、日々勉強に勤しんでいます。
理由は、私が勤める病棟全体で、循環器に関する知識が薄いと感じていたことにあります。
もともと、「一看護師として終わりたくない」「より高い専門性をたずさえ、将来的には『教育』に携わる仕事をしていきたい」と考えていたこともあり、病棟が抱える課題を、「私が改善してやる!」という気持ちと共に、大学院への進学を決意しました。
なんと大学院の学費は無料で、日々の勉強のために休暇が必要であれば、希望を出し勉強のための休暇を取得することができます。病棟・病院の質向上に対する取り組みのため、病院が非常に協力的なのです。
このように、外国人であっても、役職をあげるために勉強することに対して、非常にサポーティブな環境が整っているので、努力次第、なんでも可能です。
実際、日々の勉強の成果から、私の同僚は私のもつ知識に一目置き尊敬してくれていますし、今後の役職UPに関しても非常に明るいという現実があります。外国人だからと差別されることはなく、自分次第で、なんでも可能となるのがオーストラリアのいいところです。
同僚は多国籍でさまざまな考え方や価値観を持っているので、日々、新しい発見があったり自分の視野が広がるきっかけを与えてくれたりします。
恵まれた就労環境
就職活動も「病院に就職する」のではなく「病棟に就職する」という感覚です。
オーストラリアでの就職は、日本のように、病院に就職して、その後の科の配属はどこになるのかわからない……というものではなく、自分で病棟を選び、就職できるため、苦手だったり興味が持てなかったりする科に行く必要はありません。
その他にも、労働条件は日本と比較にならないほど優遇されていると思います。
特に年間6週間の有給休暇をきちんともらうことができ、且つ、休暇の日程は自分で決めることができます。
オーストラリアの永住権者になると公的保険に加入することもでき、基本的な医療費は無料ですし、とにかく生活の充実度は非常に高いです。
英語さえできれば!
母語でない「英語」での生活に、戸惑いを覚えることもありますし、不便を感じることもあるでしょう。
そこに苦労がないとは言いません。
しかし、多文化主義を導入するオーストラリアでは、それぞれがそれぞれを尊重し合い生活しているため、自分が持つ「違い」に対して、他人に常に気を遣って生活をしなければならないということはありません。「違い」があったとしても、それが「普通」なため、精神的に楽なのです。
もちろん、分別をわきまえることはオーストラリアでも大切です。良識のある行動が取れれば、周りから愛される人になれます。実際に私は、看護師として働くなかで患者さんには感謝されますし、同僚とも良好な関係が築けています。去年は病院にて、年間表彰にも選ばれました。
7.どの程度のお給料をもらっていますか?(週何時間働いて、いくらなど)
手取り約$2,300~2,500(2週間)です。※週末にちゃんと働いていると、2,500ぐらいで、働いていないと2,300ぐらいになります。後は税金対策をもう少しすれば、色々得できるかな。
8.これからの自分の目標などについて
先述したように、「普通の看護師で終わりたくない」という思いがあり、認定看護師、または教育に携われるような役職につきたいと以前から持っていました。そんなとき、CNS(Clinical Nurse Specialist)や、CNE(Clinical Nurse Educator)に興味を持ちました。
CNS、CNE、この2つの役割に共通することは、病棟または病院全体の「教育」に携わり貢献することができるということです。
CNEは患者を持たず、病棟看護師の定員外の役割となるため、現時点では、より自分自身の知識技術向上のため、自分の患者に対する迅速なアセスメント力技術を養うため、CNSでいたいと思っていますが、将来的には病棟・病院全体の教育に携わっていきたいため、CNS・CNEとなるために必要不可欠な修士号取得にむけ、勉強しています。
現在私が勤める病棟にはCNSがいないため、実際に、CNSが現場でどのようなことを、どれだけしなければいけないのか?が、すべて手探り状態です。今後、心臓血管に関して、特に心電図の読み方などについて勉強会を開くなど、少しずつ行動していこうと考えています。
9.これから出発される方、または現在検討されている方にアドバイスをお願いします。
あきらめないこと。勉強すること。日本語を使わないこと。外国人の友達を増やすこと。日本のテレビばかり見ていないこと。人のせいにしないこと。自分で責任を持って行動すること。
とても重要なので、実行してください。
10.まとめ
「海外で看護師として働きたい」という夢は、今からでも叶えられます!
「英語力初級からでもチャレンジできる?」「日本での臨床経験年数が短いけど大丈夫?」
などの悩みを持っている方は、ぜひ一度ワールドアベニューにご相談ください!
「まだ海外に行くか決められていない」「何から始めればいいかわからない」という段階でももちろん大丈夫です!
ワールドアベニューのカウンセラーが、あなたの疑問に一つひとつ丁寧にお答えします。
