イギリス 正看護師資格取得 看護留学情報

イギリス看護留学の概要

イギリスはハリーポッターや、シャーロックホームズ、007などさまざまな映画、ドラマの舞台としても有名で、アメリカと並び、「海外」の代名詞として挙がる国の一つです。
古くから残る歴史ある建築物や、ビートルズなどの有名アーティスト発祥の地など、見るも暮らすも魅力満載の国でもあります。
しかし、イギリスへの留学に関しては、学生、ワーキングホリデー共にビザ取得の難易度は高く、半年以上の留学となると困難を極めます。また、2016年6月に大きく話題となったイギリスEU脱退の背景から読み取れるように、イギリスは移民・難民の受入れに対して非常に消極的な姿勢を示しています。
イギリスにはThe Nursing and Midwifery Council (以下、NMC(看護助産師協議会))があり、イギリス国内で看護師及び助産師として働くためにはNMCにて設けられている規定をクリアし、申請、審査、登録する必要があります。
イギリスで看護師資格を取得するための条件は下記の2つです。

条件1イギリスの看護協会 (The Nursing and Midwifery Council、以下NMC) が認めるコース(学士)を修了する
NMCが認める看護コースは、NMCの公式サイトのApproved programmesから検索いただけます。
NMCが認める看護コースには最短3年間 (フルタイム)のコースが存在するため、日本の3年制の専門学校・短期大学卒の方でも、NMCが認める学士に相当するのではないかというご質問もいただきます。しかし、弊社では原則、NMCが定める学士は4年制大学卒と同等とし、専門学校・短期大学卒での、下記のステップでの看護師資格取得への挑戦は推奨いたしておりません。

条件2イギリスの看護協会が定める英語力の規定をクリアする
NMCが定める英語力の証明はIELTSとOETで可能です。
・IELTSの場合、ライティング、リーディング、リスニング、スピーキング、すべてのセクションで7.0以上を取得
・OETの場合、ライティング、リーディング、リスニング、スピーキング、すべてのセクションでB以上を取得
詳細は、NMCの公式サイト English language requirementsからご確認ください。
ただし、イギリスで看護学士を取得しなおした方の場合、看護師資格登録に伴い、英語力の証明は必須ではありません。

条件3NMCが定める能力試験に合格すること
日本で看護師資格を有し、且つ4年制大学を卒業している方の場合、あらたにイギリスの大学に進学しなおすことは必ずしも条件とはなりません。しかし、日本での学士・看護師資格を基にイギリスで看護師資格登録をする場合には、NMCが定める能力試験をパスすることが求められます。

イギリスでの
正看護師資格取得の流れ

日本で正看護師資格をお持ちの方の場合


イギリスの看護協会 (The Nursing and Midwifery Council、以下NMC)が認めるコースとは原則学士以上のコースとなっているため、日本で正看護師資格を有していたとしても、4年制大学卒か、専門学校・短期大学卒かによって、看護師になるまでのルートが異なります。

4年制大学を卒業している方の場合

実際は、4年制大学を卒業し看護師資格を取得、そのうえで合計500時間(目安としては1年以上)の臨床経験をもっていることが前提の条件となります。
STEP 1 NMCが定める英語力の規定を満たす
日本で4年制大学の看護学部を経て看護師資格を取得している方の場合、イギリスで看護師になるための条件1は満たしていることになります。つまりイギリスで看護師になるためには、残りの条件2、看護協会が定める英語力の規定を満たすこと、そして条件3のNMCが定める能力試験に合格することで看護師資格を取得することができます。
先述しているようにイギリスの看護協会が英語力の証明として認めている試験はIELTSとOETの2種類です。
且つ、OETに関しては、2017年11月1日より新たに認められるようになった試験のため、イギリス国内での試験対策は困難が予想されます。IELTS対策に関しては歴史と実績のある語学学校も多いため、イギリスで看護協会が定める英語力を証明するのであればIELTSの方がよいかもしれません。

STEP 2 NMCのオンライン自己審査を受ける
NMCでは、イギリスで看護師資格を取得(看護師資格登録)を希望する方が、申請条件を満たしているかどうか、実際に審査に入った段階で、スムーズな審査が遂行できるよう、本申請前に、オンライン上で自己審査を完了することを義務付けています。

STEP 3 能力審査パート1(CBT)、パート2(OSCE)を受ける
2014年10月以降、ヨーロッパ圏以外からイギリスで看護師登録を希望する海外の看護師は、NMCの能力試験に合格しなければならないという決まりになりました。能力試験は2部制に分かれており、パート1とパート2があります。
パート1 (CBT)はコンピューターベースの試験で制限時間4時間、120問の選択式試験が出題されます。
パート2 (OSCE))は、パート1のCBTを合格した方のみ、公式試験会場(University of Northampton、Oxford Brookes University、Ulster University)にて受験することができます。

STEP 4 NMCに登録申請
英語力、能力試験、身分証明、無犯罪証明、日本の看護師資格証明などをもって、看護協会への登録、その後は就労ビザなどのお手続きとなります。
詳しくはThe Nursing and Midwifery Councilの公式ホームページ ( Trained outside the EU/EEA )をご覧ください。

専門学校・短期大学卒の方

日本で学士をお持ちでない方の場合、条件1のNMCが認めるコース (学士)に進学または編入し、課程を修了。併せて条件2のNMCが英語力の規定をクリアする必要があります。

STEP 1 看護コース入学または編入に必要な英語力を取得する
NMCが認める看護コースへの入学には、IELTS7.0 相当の英語力が必要です。英語力が不足している方の場合、まずは語学留学からスタートし、英語力を伸ばしていきましょう。

STEP 2 看護コースに入学または編入・卒業
NMCが定める看護コースは、3年から4年間のコースが一般的です。すでに日本で専門学校、または短期大学を経て正看護師資格を取得している方の場合、一部単位を認めてもらい、通常よりも短い期間の就学となる可能性もあります。

STEP 3 NMCに登録申請
英語力、能力試験、身分証明、無犯罪証明、日本の看護師資格証明などをもって、看護協会への登録、その後は就労ビザなどのお手続きとなります。


日本で正看護師資格をお持ちでない方の場合


日本で正看護師資格をお持ちで無い方、NMCが認める看護コースを修了し、NMCに看護師として登録手続きを行う必要があります。

STEP 1 看護コース入学に必要な英語力を取得する
大学入学には日本のような「入試」はありませんが、高校時代に取得している科目、またそれらの成績、そして入学に際して必要な英語力の証明が求められます。NMCが認める看護コースへの入学には、IELTS7.0 相当の英語力が必要です。
したがって、英語力が入学規定に達していない場合は、語学留学からスタートし、英語力を伸ばしましょう。
また、最終学歴が日本の高校の場合、大学進学前に、「ファウンデーションコース」と呼ばれる約8ヵ月から1年のコースに通うことを求められるケースがあります。日本で看護学以外の学士や準学士を持っている方の場合は、大学1年生からの入学となることが一般的です。したがって、就学期間は短い方で3年、長い方で5年間となります。

STEP 2 看護コースに入学・卒業
NMCが認める看護コースを修了しましょう。

STEP 3 NMCに登録申請
英語力、能力試験、身分証明、無犯罪証明などをもって、看護協会への登録、その後は就労ビザなどのお手続きとなります。
詳しくはThe Nursing and Midwifery Councilの公式ホームページ ( Trained in the UK )をご覧ください。


イギリスで「看護師」として就職できる可能性


イギリスにも他国同様、専門的な知識や技術を持ち、イギリスで不足している職種においては、United Kingdom Shortage Occupation List (イギリス職業不足リスト)をもち、リストに掲載のある職業に就く際に発行されるTier 2 Visa for Skilled Workersという就労ビザがあります。United Kingdom Shortage Occupation Listには看護師も掲示されており、イギリスにおいて就労機会を得ることのできる制度です。
ただし、先述している通り、2016年6月に大きく話題となったイギリスEU脱退の背景から読み取れるように、イギリスは移民・難民の受入れに対して非常に消極的な姿勢を示しています。
イギリスでは、EUとEEA (アイスランド、ノルウェーなどの欧州経済領域)対象国と、それ以外の国とで、看護師資格取得の条件やその後の就労に対する規定を分けて設けています。当然EU、EEA以外の看護師に対する条件は厳しく、イギリスで看護師になるというのは現実的ではありません。Tier 2 Visa for Skilled Workersは欧州連合 (EU)または欧州経済地域 (European Economic Area: EEA)加盟国以外の方のための滞在許可のため、可能性がまったくないということではありません。しかし、アメリカ同様、大変難しい国だと理解しておくべきでしょう。