オーストラリアで正看護師免許を取るためのIELTS対策方法

オーストラリアで正看護師免許を取得するために、必ず通らなければいけない道が英語力の証明試験となります。今回から数回に分けて、IELTS(アイエルツ)で最高点数 リスニング8.0 リーディング8.5 ライティング 6.5 スピーキング 7.0 オーバーオール 7.5を取得したワールドアベニューオーストラリアのスタッフが、IELTSの必勝法と正看護師免許までの英語学習のロードマップを解説させていただきます。

オーストラリアの正看護師を
取得するために必要な英語力とは?

日本で正看護師免許を取得している正看護師の皆さんが、オーストラリアの正看護師となるためにはオーストラリアの看護協会によって規定されている基準を満たしている必要があります。英語力証明が必要な基準の1つで、多くの日本人の正看護師の方にとって一番ハードルが高いのが現実です。そうはいっても、多くのワールドアベニューの卒業生が英語力の基準を満たしてオーストラリアの正看護師登録を果たしています。まずは、2016年12月現在でオーストラリアの看護協会が設定している英語力の基準を確認してみましょう。

<英語力の基準:2016年12月現在> ※看護協への登録申請日より2年以内に出たテスト結果のみ提出可能

IELTSアカデミックモジュール OET TOEFL iBT PTE アカデミック
平均/合計スコア 7.0 なし 94点 65点
科目ごとの最低得点 7.0 B リスニング 24点
リーディング 24点
ライティング 27点
スピーキング 23点
65点

2016.12月時点の看護協会データより作成

また、2015年7月1日より始まったルールにおいては、六ヶ月以内の試験であれば、2つのテスト結果を足して基準を満たすということでも良いということになりました。


例)

1回目:1月受験 IELTSアカデミック オーバーオール 7.0 リスニング 7.0 リーディング 7.0 ライティング 6.5 スピーキング 7.0

単独では基準以下

2回目:2月受験 IELTSアカデミック オーバーオール 7.0 リスニング 7.0 リーディング 7.0 ライティング 7.0 スピーキング 6.5

単独では基準以下

※2つの試験結果をあわせることができるため、下記のようになります。

IELTSアカデミック オーバーオール 7.0 リスニング 7.0 リーディング 7.0 ライティング 7.0 スピーキング 7.0

ライティングスコアが二回目では7.0を満たしているため、二回分のテストを合算して基準を満たしたとみなされる。

しかし、以下の点を注意しましょう。

・六ヶ月以内の受験したテストであること。(1回目と2回目のテスト日が六ヶ月以内)
・それぞれのテストでOverallが7.0であること。
・2つのテストを足して、各科目全てが7.0に満たしていること。
・合算するテストでは、6.5を下回る科目がないということ。

例)

1回目:1月受験 IELTSアカデミック オーバーオール 7.0 リスニング 7.0 リーディング 7.0 ライティング 6.5 スピーキング 7.0

単独では基準以下

上記のテストに合算しようとした場合、以下のようなテストは合算できません

2回目:9月受験 IELTSアカデミック オーバーオール 7.0 リスニング 7.0 リーディング 7.0 ライティング 7.0 スピーキング 6.5

試験日が六ヶ月以内ではない。 

2回目:2月受験 IELTSアカデミック オーバーオール 6.5 リスニング 6.5 リーディング 6.5 ライティング 7.0 スピーキング 6.5

オーバーオールが7.0より低い。 

2回目:2月受験 IELTSアカデミック オーバーオール 7.0 リスニング 8.0 リーディング 8.0 ライティング 7.0 スピーキング 5.5

6.5より下のスコアがある。 

IELTS以外のテストでも上記のようなルールが細かく設定されていますので、登録申請時には十分に注意しましょう。

ここまでのまとめ。

⇒ オーストラリアの正看護師登録には、英語力の証明が必要。
⇒ 英語力の証明には4つの試験が選べ、試験によって基準が設定されている。
⇒ 2つの試験結果を合算できるが、細かく適用ルールが決まっているため注意が必要。

必要スコア到達までの
理想的な道のり

これまでたくさんの正看護師挑戦を応援してきた経験と、自分自身のIELTS受験経験をふまえて理想的な必要スコア到達までの道のりを考えてみました。まず、はじめにIELTSテスト(アカデミックモジュール)で英語の進捗状況を確認するのか、TOEFL iBTを使って勉強を進めていくのかを決めなければいけません。ここでOETとPTEを外した理由ですが、OETは受験料が高く(587豪ドル:2016年12月時点)スコアが細かく出ないため、英語力の低いうちから受験しても成果が見えづらく負担も大きいことがあります。PTEはまだ試験数が少なく対策もしにくいため別で考えています。IELTSで挑戦していくか、TOEFLで挑戦していくかですが、オーストラリアでは圧倒的にIELTSの方が知名度が高く、勉強できる学校も多いためオーストラリアで正看護師を目指す方にはIELTSを第一目標としてチャレンジするのが良いでしょう。

 
それでは、IELTSのスコアごとにどのような方針で勉強すべきかを解説したいと思います。

フェーズ1 IELTS5.0まで

初めて受験された方の多くが、IELTSのオーバーオールスコアで5.0前後になることが多いです。皆さんそれぞれに得意・不得意科目があると思いますが、まずは1回目の受験をすることが大切です。IELTSテストを受けてどの科目が弱いのか、どの科目が一番強いのかを把握しましょう。また、IELTS5.0を安定的に取る前にIELTS向けの勉強をすることは、効率が悪いと考えています。IELTSは英語力のスコアを1〜9までの0.5刻みで判定する試験ですが、スコアが1違うと英語力にかなりの差があると考えた方がよく、特に5.0を安定的に取れない状態というのは高得点を取るために必要な下準備が整っていない段階だと考えるべきでしょう。
IELTS5.0までに取り組みたいのは、1.英文法の習得 2.ボキャブラリー(英単語)の習得 という2つの大きなプロセスです。全ての科目に共通するのが、英語の基礎文法と英単語力です。この土台なしにIELTS向けの勉強に取り組んでもスコアップは限定的になってしまいます。焦らず着実に基礎体力づくりを行いましょう。

・IELTS向けの文法対策<後日公開予定>

フェーズ2 IELTS6.0まで

IELTS5.0〜5.5が安定して取れるようになったということは、オーストラリアでいうと専門学校に入学する水準の英語力が身についているレベルだと理解すると良いでしょう。TAFE(テイフ)のDiploma(ディプロマコース)に入学しようと思うと、IELTS5.5の取得が必要です。次に目指したいIELTS6.0を超えることですが、一段回目の大きな壁が全ての科目で6.0を取ることではないでしょうか。自力(自習)で伸ばしやすいのがリーディングとリスニングの2科目で、ライティングとスピーキングについては留学している人(語学学校に通っている人)でないと時間がかかる傾向あります。特にIELTSのスピーキングでは流暢さ(フルーエンシー)が重要視されているため、ワールドアベニューのアシスタントナース有給看護インターンシップ留学プログラムで、実際にオーストラリアの医療施設で働きながらスピーキングを伸ばしている人が苦労なくスピーキング6.0を超えていく傾向にあります。やはりネイティブスピーカーと話しながらネイティブがよく使うフレーズを吸収できる環境があることは大きなアドバンテージになります。

IELTS6.0を目指す段階からIELTSに向けた勉強が効果を出すようになっていきます。IELTS公式問題集や各科目ごとの対策テキストをこなしてIELTSの形式や要求水準を理解して勉強していくことが大切です。

・IELTS-リーディング対策 6.0<後日公開予定>
・IELTS-リスニング対策 6.0<後日公開予定>
・IELTS-ライティング対策 6.0<後日公開予定>
・IELTS-スピーキング対策 6.0<後日公開予定>

フェーズ3 IELTS6.5まで

IELTS6.0を無事に取れた後に、立ちはだかるのがIELTS6.5の壁です。得意な科目は問題形式に慣れたことやタイムマネジメントがうまくなると安定して6.5以上とれることができるのですが、全科目で6.5を取ることは大変難しくなってきます。なぜならば、リーディングやリスニングは40問中28〜31問の正解が必要になり、解きやすい問題で落としてしまうと厳しくなってきます。またライティングとスピーキングは、設定されている評価軸(各セクションに設定されている)のうち半分以上7.0レベルをとらなければ6.5以上がとれないため、実際には7.0のレベルに近い英語力を持っていないと6.5を取ることが難しいからです。
このフェーズでは、苦手科目に焦点を当て弱点を克服することが必要になり、かなりの労力と苦労が必要になります。それでもこの壁を超えれば看護師登録までもう一歩のところまで到達することになります。

・IELTS-リーディング対策 6.5以上<後日公開予定>
・IELTS-リスニング対策 6.5以上<後日公開予定>
・IELTS-ライティング対策 6.5<後日公開予定>
・IELTS-スピーキング対策 6.5<後日公開予定>

フェーズ4 IELTS7.0まで

6.5が取れたら最後の仕上げでIELTS7.0を目指していくことになります。この段階でいくつかの科目はすでに7.0を超えてる人が多いでしょう。得意科目のスコアを落とさず、苦手科目を克服する勉強法を積み重ねるほかありません。この段階でようやくOETで最終スコアを取りきるか、IELTSの勉強を続けてIELTSで合格を狙うのかという分かれ道が来ます。IELTSのライティングで7.0を取得することは非常に難しい(不可能ではありません)ため、正看護師資格を狙う皆さんにおすすめしているのはOETへの移行です。IELTSの勉強で培った英語の基礎力があれば、OETの勉強を始めればいくつかの科目では「B」スコアを取ることができるでしょう。何より、これまでの受験者の方のフィードバックを聞くと、ライティングが転院などの紹介状であり対策がしやすくIELTSよりも対策がしやすいそうです。OETではIELTSよりもリスニングが難しく、リスニングが最後まで苦労する人が多い印象があります。

・IELTS-リーディング対策 7〜8を狙う人のために<後日公開予定>
・IELTS-リスニング対策 7〜8を狙う人のために<後日公開予定>
・IELTS-スピーキング対策 7.0<後日公開予定>


まとめ

IELTS 5.0まで
語学学校レベル

・IELTS向けの対策はしない
・文法と単語力を鍛えるべき

IELTS 6.0まで
専門学校入学レベル

・IELTS向けの対策を始める
・市販の教科書を使いIELTSの形式に慣れよう

IELTS 6.5まで
大学入学レベル

・苦手科目の克服に時間を使うべき
・IELTSの採点要件を理解して対策すべき

IELTS 7.0まで
大学院入学レベル

・苦手科目の克服に時間を使うべき
・OETを受験するか考える
※ワールドアベニュー独自調べ

さいごに

今回は、正看護師登録に必要なIELTSスコアの取得と勉強の基本指針を解説させていただきました。これから各科目や最近の出題状況を含めて順次アップデートをさせていただきたいと思います。これから勉強を開始する皆さんのお役に立てる情報があれば幸いです。

※掲載の情報は12月17日執筆時点の情報となります。オーストラリア正看護師登録の情報や状況は日々変更となりますので、すでにワールドアベニューでお申込みの方も含めて担当のカウンセラーや現地看護サポート担当者に最新情報の確認をお願い致します。